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【無料】【努力は才能を超えられる】「X」の過去③~大学生①編~



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大学時代



結局
ぼくは、
Fラン大学に通うことになった。


まったく腐り切ったまま
一応、大学生になった。


大学でも
特に友達を作ろうとはしなかった。


Fラン大学の友達なんか
ぼくには必要ない。


自分の身の程もわきまえずに
そんな風に他人を見下していた。


今でも覚えているけど
ひとりで図書館によく通っていた。


別にそこで勉強していた訳ではなく
色んな人間の学歴を
パソコンでずっと調べていた。


「こんなFラン大学を出て
成功しているひとなんていないだろう」


って思って。


案の定、
世間で言われている成功者の学歴を見ると、


・東大
・京大
・慶応
・早稲田


Etc.



高学歴しかいなかった。


よく、「学歴は無くても稼げる」って声を聞く。
けど、ぼくにとっては、そういう問題じゃない。


学歴がほしい。
死ぬほど欲しい。


そう思う日々を送ってた。


「もう俺の人生は終わった」



いま思えば
人生は始まってすらないのに


完全に腐り切ったぼくがいた。


いわゆる「学歴コンプレックス」


自然と大学に通わなくなっていった。


ただ、
大学に通っていないと時間が余って仕方ない。

今まで、勉強しかしてこなった。

趣味もない。仲の良い友達もいない。


また、その頃、
ちょうど両親の離婚も成立したようで


金銭的にも、かなり苦しかった。


こうした離婚のケースでは、
養育費の支払いを
男側が滞ることがよくあるらしい。


これ以上、
母に苦労も掛けられない。


心なしか、
元気だった母の皴の数も
だんだんと増えていった気がした。


そこでぼくは

余った時間を埋めるため、
そして、学費を捻出するため、

少しでも家庭の家計を助けるために、

バイト漬けの日々を送ることにした。


ーーー



バイトの日々

色んなバイトをした。


・派遣でイベントスタッフ
・某ラーメン店の店員
・居酒屋の店員
・カフェ店員


Etc.


まるで心の寂しさを埋めるかのように
とにかくバイトで時間を埋める日々を送った。


カフェで隣の大学生たちから、


「今週5連勤なんだよね~」

「え~それ大変やね~!!」


みたいな会話が聞こえるたびに、


心の中で、


「こっちは週7で当たり前ですけど?」


「そのうえで1日に2~3個バイトあるけど?」


「言ったら、365連勤ですけど?」


って思ってた。


どんどん社会から
はみ出していく感覚が芽生えていった。


何故、頑張れたのか


ここまでなぜバイトに明け暮れたのか。
何故、こうして頑張ることができたのか。


いま考えると理由は3つある。


①まず1つ目が、


自分は凡人並みの能力しかないと自覚していたから


凡人であるぼくが
一般のひとたちと同じ力を発揮するには
一般以上に行動しないといけない。


自分が凡人であると
打ち付けられた経験を
10代のうちにできたからこそ


「頑張ること」ができるのかもしれない。


そういう意味では

大学受験に失敗して良かった。


本当はなんも良くないけど。


②次に2つ目が、


働くこと自体は、そこまで苦じゃなかったから。


バイトだと社員とは違って
嫌なことが合ったらすぐ逃げたら良いし
責任もない。ストレスもない。


そんな気楽さも心地良かった。


③最後に3つ目が、


母の存在。


家族のために。
家族の笑顔を守ること。


それがぼくの労働の活力となっていた。


これがいまの仕事の流儀にもなっているけど


自分のためだけに

生きていても途中でだれてきちゃう。


他人のため。
だれかのため。


そして、その「誰か」が
ぼくが愛してるひとであればあるほど良い。


こうして365日、
バイト漬けの日々を送っていた。


労働時間に比例して
お金も稼げるようになっていった。


大学生にしては
満足できるくらいは稼いでいたし
家族にもお金を入れていた。


一生これでいこう。
そういう気持ちも芽生えていた。


ずっとフリーターでいこう。


そう考えてた矢先だった。


ーーー



バイト中、

急に店長から呼ばれた。



耳を疑った。



「おい。〇〇くんのお母さん、

倒れたらしいぞ。早く病院いってあげて。」



「え。。。」




突然、


母が倒れた。




(つづく)




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