自己結合性酸化チタンマークに込められた意味
ナノゾーンジャパンのマークにはそれぞれに意味が込められています。
今日はその中から、弊社独自の技術「自己結合性酸化チタン」のマークについてお話したいとおもいます。
自己結合性酸化チタンとは?
バインダー(接着剤)を使わず、噴霧面に継続的に接着する光触媒コーティング ナノゾーンコート・家庭用光触媒スプレー ナノソルCCの原材料です。
そのメカニズムについてはこの開発秘話の記事に詳しく書いてあります。
(興味深い内容ですので、ぜひ読んでください♪)
と言っても、なかなかリンクに飛んで見て下さる方は少ないので(笑)
簡単にお伝えすると・・・
弊社の自己結合性酸化チタンと従来の酸化チタンの違いは粒子の大きさです。
酸化チタンの粒子をナノサイズまで小さくすることで、噴霧した面との間に「ファンデルワールス力」という引力が発生し、酸化チタンが噴霧面に引っ張られます。この性質を利用して、噴霧面に酸化チタンが継続的な接着を可能にしたのが、弊社独自の技術、自己結合性酸化チタンです。
「自己結合性酸化チタン」の名付け親は弊社代表岸下
この技術はこれまでの世の中に存在しなかったもの。
「自己結合性」と言う名前は、ナノゾーンジャパン発足時、日本でこの新しい技術を広める方法を検討している中、岸下社長の閃きから生まれた名前です。
自分の力で結合する酸化チタン、バインダー(接着剤)不要の自己結合性酸化チタン!とってもわかりやすいですよね♪
(何度も書いてますが、岸下社長は本当に柔軟でアイディアに溢れる方。お話していてとっても楽しい方なので、トークイベントなど企画したいと思うのですが、人前に立つのは苦手とおっしゃるので・・・残念!!)
自己結合性酸化チタンマーク
これまでの光触媒業界には存在しなかった新しい技術、新たな可能性に満ちた、この自己結合する酸化チタンを、世の中に知って頂けるように考えられたのが、このマークです。
制作はナノゾーンジャパン立ち上げ当初から全てのデザインを担当されているデザイナー水本竜誠さん。
一つ一つのデザインの中で、酸化チタン光触媒が世の中に正しく理解されること、一過性や特別なものでなく生活の一部になることを目標に取り組んでいるとおっしゃる水本さんは、ナノゾーンジャパンを築き上げた影の立役者だと筆者丹羽は思っております。
ここからのお話は、そんな水本さんにインタビューさせてもらった内容になります。
マークは何のため?
酸化チタンは光があたることで、その表面において、有機物、有害物質を分解し、二酸化炭素や水などの無害なものに変える(=光触媒作用)というモノ。
バインダーに埋もれてしまっている酸化チタンでは光触媒作用は起きません。これを解決したのが「自己結合性酸化チタン」
酸化チタンが自分の力で噴霧面と結合することで、従来の酸化チタンが抱えていた、バインダー(接着剤)に埋もれて、光触媒が十分に作用しないという問題を解決しました。
マークは「沢山ある酸化チタン光触媒製品の中でも、この製品に使われている酸化チタンは自己結合する酸化チタンですよー!」ということが、ひと目でわかるように、という目的で作られました。
そして、このマークの存在を広く皆様に知って頂くことで「高い光触媒作用が期待できる安心の商品」を見分ける、品質の証になることを目指しています。
白・グレー・黄色…3つのカラーの意味
白・グレーにプラス、差し色の黄色
この3色は、ナノゾーンジャパンのHPやフライヤーなど、全ての制作物に共通して使われているナノゾーンジャパンのコンセプトカラーです。
このカラーには意味があります。なんとなく想像つきますか?
白
白は酸化チタンの色。
酸化チタンは、主に鉱石の中に化合物として含まれるもの。地殻中に約 0.6%存在して火成岩やそこから得られた沈殿物の中に多く含まれていて、 地球上に広く分布しているそうです。
鉱石の中の抽出された酸化チタンはこんな真っ白な物質。自然の中にある物質なので、私達の生活との関わりも長く、光触媒作用が発見されるはるか昔から、着色料、顔料、絵の具など、色々な用途に使われてたそうです。
マークのカラーの白色は製品の原材料である、酸化チタンの白。
わかりやすいですよね^^
グレー
日本人は他国の人達と比べて、微妙なバランスを取るのがうまいそう人種だそうです。それは、白黒はっきりつけないという曖昧の文化が根底にあるからだそう。
白と黒の中間色、グレー色は日本人の美徳の色。ニュートラル(中立的)で心地よい状態をイメージする色。
穏やかさを届けることを事業の理念としている、弊社ナノゾーンジャパンにピッタリの色ですよね。
黄色
差し色となっている黄色は明るい光のイメージカラー。
酸化チタンに光が当たることで光触媒反応が起こるわけですから、これもとってもわかりやすいですよね!
マークの形
自己結合性酸化チタンを英語表記にするとSelf Bonding TiO2。
コロンとした卵のような形のマークは「S」にも「B」にも見えるようにデザインしたそうです。
真ん中に斜めに走る黄色と白の境界線は自己結合性酸化チタンと付着面の境界線。分子と分子が瞬間的に結合する様子をイメージ。
そして、TiO2の「i」の黄色は酸化チタンの微粒子に光があたっている様子を表しているのだそう。
そう、細かいアイディアが詰まっているんです!
色々なデザイナーさんがいる中で、水本さんはマークにしたいもののストーリーを頭の中で、一旦、文章化することでデザイン案が生まれてくるタイプのデザイナーさんだそうです。
自己結合=Self Bonding というキーワードからこのマークのデザインは生まれました。
いかがですか?
自己結合性酸化チタンマークの他にもナノゾーンコート、ナノソルCC、ナノゾーンコートスカイ、ナノゾーンコートモビリティ…水本さんのデザインにはいつもストーリーがあるんです。
とっても興味深いですよね!他のマークについてはまたの機会に^^
ナノゾーンジャパン株式会社 丹羽綾