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【To-Feelリスト】で感情を整理して、見えてきたこと

NewsPicksの連載『スマート・ライフ』にて、石川善樹さんの記事『人間は感情の生き物。「To-Feelリスト」を振り返れ』を拝見しました。もともと石川さんの事実に裏付けされた根拠と人間らしさが同居する文章が好きで必ずチェックしていました。上記の記事は読んでアクションに移せることが多く、とても学びになったので紹介したいと思います。

To-Doリストではなく、To-Feelリストを作ろう

一日のはじめに、To-Doリストを作成してリストを一つずつ消化していく……。その行為に快感を感じてはいるものの、気付けば「リストを消すこと」自体が目的となってしまい「はて、結局自分は何を得られたんだっけ?」なんて思うこともしばしば。

To-Doリストを消していくだけでは、目の前のことだけに焦点を当てすぎて長期的な目線の消失に繋がりかねません。何より、「今日何をしたか(客観的な事実)」を書き連ねても、結局記憶に残っていないことの方が多い。それよりも「何をしたことによって、どう変化があったのか(主観的な感情)」を明確にする方が、見えてくることが多いのかもしれません。記事のタイトルにもある通り、なんたって人間は感情の生き物ですから。

そこで石川氏は、「To-Doリスト」の代わりに「To-Feelリスト」なるものを作ることを提唱しています。

1日の仕事を終えたあとに、「今日1日、何が一番印象に残っているだろうか?」と自分に問いかけてみる。毎日1分でもいいので、オフィスを出る前に「何が印象に残ったのか?」と振り返ってください。その結果、「何も印象に残らなかったな」という日が月曜から金曜まで続いたとしたら、それはたぶん何かを変えたほうがいいんですよ。
そうやって毎日、自分の感情を振り返っていくと、「はて?」と考えるわけです。「自分はこういう1週間を送っていたんだな。ところで自分は、こういう感情で1週間を過ごすことに満足していたのだろうか?」と。

NewsPicsより

自分の感情を向き合うことで、日々の行動を見直していく。そして今の自分に必要な感情を得るために、行動を変えていく…。この繰り返しで毎日が少しずつ変わってくるように思います。

実際にTo-Feelリストを作る際の指標として、「感情のチェックリスト」が紹介されています。感情は大きく分けて、幸せ・誇り・安心・感謝・希望・驚き・怒り・イライラ・悲しみ・恥・罪・不安/恐怖の12個。今日一日、これらの感情を感じたか、どんなシーンで感じたか、そしてそれは一日の中で印象に残っているかを記録していきます。

実際に1週間やってみた

この記事にすっかり感化された私は、実際にやってみることにしました。

私が実際に実行した方法は、スプレッドシートで列に「感情」行に「日にち」を書いて、該当の箇所に「◎・◯・△・×」の記号を入れていく方式。あくまで印象に残った出来事に紐づく感情なので、無理にすべて思い出そうとしなくても大丈夫です。どの感情があったほうがいいとか、ない方がいいという問題ではなく、「印象に残った日、もしくは充実感のあった日はどんな感情が伴っていたか?」を冷静に観察することを意識してみるといいかなと思います。

実践から約2週間を通して、To-Feelリストを使って変化のあったところ、いいなと思ったところをつらつら書いてゆきます。

定量的に自分のコンディションが分かるようになった

これまでなんだかんだ2年くらい(毎日ではないが)日記を書いてきたのですが、日記ってその時々、瞬間的に頭に浮かんだことを書くものだったので「数日前と比べていい状態になったのか、それとも悪い状態になったのか」とか「どんなリズムで自分コンディションが変動するのか」ということがやっぱり分かりづらい。

それが今回ある軸をもって記録をしていくことで、より客観的に、そして定量的に自分のコンディションの変化がわかるようになりました。私の場合、あるコミュニティーに関わっている時間がある日は幸せ度が高いことが分かったり、意外と土日のイライラ度が高いことに気づいたり。そこからどうしてそう感じているのか?を深掘って、もっと幸せを感じるには?またはイライラ度を下げるには?を建設的に考えていくことができました。

自分の感情を認識することで、自分自身のコントロールがしやすくなった

この記録を続けると、日常生活の中で「あ、自分は今この感情を抱えている」と客観的に見つめることができるようになります。それがたとえ感じたくない負の感情であったとしても、記録に落とすことで冷静に見つめることができ、かつあまり引きずらなくなったようにも思います。まさに、感情の整理ができるようになったのではないかと思っています。

日記より続けやすい

定型で、感覚的に記録を残していけるので10分くらいで完了することができます。日記って気分が乗ればガリガリかけるのですが、そうでないときってもう本当にひたすら面倒くさい。そう思ってしまう自分にとっては、続けるにあたってとても適した形だったなと思います。

そして実施からあっという間に2週間。1日、2日すっ飛ばしてしまうときもありますが、なかなか継続性があるので引き続きやっていきたいと思います。

人生は実験である

私は、人生は実験の積み重ねでできていると思っています。小さなことから少しずつ変えていったり、挑戦してみたりすれば、1年後くらいには今では考えられない世界が広がっているんじゃないかなと。そして実験を試みるには、じっくり観察して、そこから生まれる分析・考察が必要です。これからも自分の感情を観察して、上手に扱っていきたいなあと思います。

Photo by Helloquence on Unsplash

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