ほんのちょっと、弱気な雨の日に。

ほんの少し前まで
ライターの仕事をしていた。

猛烈に早く書けるタイプでもなく
さらに、役に立つことを書くことにあまり意義を見出せず、書くという作業に
日に日に疲弊していった。

最後の仕事では
自分の力不足に打ち砕かれることになる。

完敗。

よくもまぁ、3年近く続けられたものだ。

3年経ってようやく身に染みる。
こんな風に、書きたくはないのだと。

ハタラカナケレバ。

現実はすぐそばに身に迫る。

この仕事を手放すとして、
じゃあ次に何をしようか。

次の一手を。

でもどうにも
重い腰があがらない。

履歴書書くのも
面接に行くのも

どうにもこうにもしんどい。

働き始めたら
子どもの予定と仕事の予定
そして、自分の予定を調整して
時間を絞り出し、家事をすることになる。

犠牲になるのは、自分の予定で
時間は見出せても
今度は体力さえない時がある。

息をするのもままならない、
またあの慌しい日々にもどるのかと思うと、なんとまあしんどいのだろう。

ハタラカナケレバ。

私がこの世を去れば
毎月10万円の保険金が入る。

今の私の生は死よりも稼げていない。

あゝ、こんな文章をかいたら
またわかりにくいって校正がはいるな。

などと考えて
ああ、これは仕事じゃないと
ほっとする。

私は、自分のために
言葉を綴りたい。

とはいえ、生きるには
お金がかかる。

少し遠いだけの景色なのに
私は一歩踏み出せずにいる。

ほんのちょっと、弱気になる雨の日。
さあ、どうしようか。

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