ひゃっくり100回したら死んじゃう?

先日、お風呂に入ろうとした時の出来事である。

久々に、ひゃっくりが出た。
それも、声が出るくらいのひゃっくりが連続で。
ひゃっく、ひゃっくっ、ひゃっっ
なんだこれ。
お手本ようなひゃっくりの連発に、なぜかテンションが上がる。

ひゃっくり10回。
止まらな~い!おもしろ~い!

ひゃっくり20回。
止まる気配が全然ないんだが…。
こりゃめずらしい…。

ひゃっくり30回。
多すぎて、ちょっとむせる。
横になってごろごろしていたところ、起き上がってみる。
おっと、立ちくらみ。

ひゃっくり40回。
ちょっと苦しい。普通に息吸いたい。

もしかして、ひゃっくり100回したら死んじゃうって本当なのかな。

もし、ひゃっくりが原因で死んだら、私は一人暮らしだから、たぶん発見された頃には突然死で片付けられてしまうだろう。

そんなの困る。
お葬式をしてもらっても、お経を読み上げてもらっても、絶対に成仏できない。

だって、死因、ひゃっくりだよ!?
前代未聞のひゃっくりだよ!?
ねえ、みんな聞いて!
私、ひゃっくり100回したら死んじゃったの!

不謹慎すぎるけど、最大のオチを伝えずにあの世へ行けるはずがない。

こんなしょうもないことを考えながら、止まらぬひゃっくりを無視して湯船に浸かっていたら、自然とひゃっくりが止まった。

良かった。
これでもっと生きられる。

ちなみに、ひゃっくりとしゃっくり。
辞書的に正しいのは「しゃっくり」らしい。
しかし、長年ひゃっくりと言っているため、今更変える気はない。

不思議なもので、ついさっきまでひゃっくりに怯えていたのに、ずっと続いていたひゃっく!が急になくなると、ほんの少し寂しい気持ちになる。

次は、いつかな。
ほどほどによろしくね。

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