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梅田が好きな話

こんばんは、ぎゅうたばです。
先日、仕事終わりに古着を買いに心斎橋まで出かけたついでに、夜の梅田を散歩してきました。

ところで、僕は梅田が好きです。正確に言うと夜の梅田が。というよりも夜の都会が大好きです。

変な性癖について

写真を載せる前に、僕が何故夜の都会に惹かれるという光に群がる夜の虫のような変な性癖をもってしまったのか、という点について綴りたいと思います。

それは不思議な出会いなの?

まずはじめに、僕はリリカルなのはが大好きです
高校一年生だった僕は、大好きなリリカルなのはの劇場版を観るため、上映開始2日目梅田にスカイビルの下にあるシネリーブル梅田までやってきました。

今でこそアニメ映画はブルク7を筆頭にTOHOシネマズでも上映されるようになり、上映回数も増えた為に混雑することはありませんが、当時Movie 1stは近畿圏内だとほぼ大阪だけという上映館の少なさでした。

2010年といえばリリカルなのは最盛期ともいえる時期であり、それこそコミケで「リリカルなのは完売」が風物詩になっている時代。
2日目といえど熱気は尋常ではなく、映画館に着いた9時時点で長蛇の列ができており、チケットを購入できたのは2時間後の11時。
そのチケットですら「立ち見」といわれる、用意された席以外の空き空間に人を入れてしまうというもので、まさに映画館の苦肉の策といったところでした。

また、まったく同時期にDEEN版Fateの劇場版UBWがテアトル梅田という地下映画館で上映されており、まさにオタクパラダイス空間!あっちに行ってこっちに行ってと嬉しい悲鳴が漏れたものです。

好きだった同期の女の子に告白するとかしないとかいう話も出ていた1月24日、僕にとって梅田はリリカルなのはと思い出の街になったのでした。

はじまりは突然になの

こうして思い出の街になった梅田ですが、大学時代にガンスリンガーストラトスというゲームにハマり、ゲーセンに入り浸るようになってからは身近な街となります。

ただ、それはあくまで御堂筋・阪急からお初天神側の区間であり、HEP FIVEやLOFTから新梅田シティまでの区間は思い出の街として色濃く脳裏に刻まれていました(ヨドバシやグランフロント大阪があるあたりといえばわかりやすいかと思います)。

ある日、ナイターで映画を見た僕は宿のある中津へ向かうべく、夜中の梅田を歩いていました。
そこに広がっていた光景を、未だに僕は忘れることができません。


こんなに明るく活気のある街並みなのに
交差点を左に向けば途端に人気がなくなり、暗い空間が広がる

梅田という繁華街。明るいネオンの街も、少し歩いたり体の向きを変えるだけで大きく姿を変える。

梅田スカイビルの真裏。なんの変哲もない公園がある。


しんと静まり返った住宅街。たまに通るのは自転車に乗った人だけで、家の前に広がる小さな公園にも人の気配はほぼない。
そういう日常と非日常の境目が、僕の住んでいる街にもありそうな光景が、この思い出の街の一角にもある。
うまく言葉にできない感情があふれ出し、頭からつま先に至るまで全身に電気が走ったような感覚がありました。
人の入り乱れる都会の夜の顔。活動を止めてしまったような静けさを見て感じるセンチメンタルな感傷と、ノスタルジックな感動。
言葉で表現できない「何か」は10年近く経った今でも、僕の胸の中にあり続けます。

夜の梅田の散歩

こうして夜の都会からしか摂れない栄養素を知ってしまった僕は、時々意味もなく街に繰り出して歩き回る不審者になってしまいましたとさ。

そんなわけで、人も少ないであろう8時近くの梅田スカイビルへと向かいました。
9時近いのに意外と人がいてビックリしました。平日だぞ、帰って寝てろ。

スカイビルの地下一階に広がる滝見小路。こう見えて食堂街です。夜にノスタルジックな気持ちに浸りに来るにはベストな場所です。

ただ、稲荷のあるあたりは結構暗くて不気味。昭和ホラーというか。学校の怪談4みたいな。
なんか出てきてもおかしくなさそうな雰囲気があるので結構オススメです。

スカイビル39階のエスカレーター(下り)
夜に来るとライトアップされていて綺麗です
スカイビル一階の森


スカイビルを後にし、新梅田シティから梅田へと繋がる地下道前。
この地下道を境にして全く別の空間が広がっています。このケレン味がたまんねぇんだよな

この一角だけ昭和と平成の境界線みたいな感じがします


地下道を抜けると、そこは都会でした
グランフロントができる前はもっと手前から寂れた感じがありましたが、できてからはここも繁華街という感じがします。
夜もレストランとかやってるので、私服姿の人を多く見かけます


少し進んで左に曲がると途端に広がるのがこの空間。

大きいホテルとJR西日本本社ビルがあります
交差点
少しアップ。ラスボスのいる別世界への入り口か?

マジで暗い。後ろを振り返るとギラギラするぐらい明るいのに、180度変えるだけで世界が変わる。このわびでもさびでもない感じがたまんねぇんだよな。

さらに奥へと進むと済生会中津病院というかなり大きい総合病院があります

500m圏内にこれらが同居しているチグハグさというか、光と闇の表裏一体感が人間の営みを連想させてくれるみたいで好きです。


散歩を終えて

どうでしょうか。
僕のへんな性癖、僕の好きな世界の一片でも伝わればいいなと思います。
カメラを持ち始めて一ヶ月ちょっとですが、ゆくゆくは夜の街の良さを皆さんに伝えられるような、そんな画を撮りたいなと思います。

最後に愛車をパシャリ。
君のせいでケツに火がつくどころか火炎車状態だけど、夢が広がってるよ…ありがとうCX-5…


夜の梅田、サイコーーーーーーーーーーーーーーーーー!


おわり



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