新学期が楽しみとか嫌だとか、私にはよくわからない。どちらかと言えばまあ100%嫌なんだけど、新学期が来たから学校には行くのだ。私にとってそれは夜が来たから布団に入るのと同じくらい、自分の力の及ばないアタリマエの現象なんだもの。 まずは久しぶりの登校班。どの子もみんな、手には大荷物。防災頭巾にお道具箱、かさばる夏休みの工作に丸めた絵画。重いなあ。これ全部初日に持ってかなきゃダメなのかなあ。 ランドセルの中には宿題がぎっしり。二日前に慌てて終わらせたあの作文は当然いまいちな出来
父の様子がおかしい、認知症の疑いがある、と聞いていた。 認知症。 物忘れや勘違いがひどくなったり、怒りっぽくなったりして、とにかく周りの家族が大変なイメージだ。 でもまだ人がわからなくなったりはせず会話は出来るというし、父はいつものようにのんきに酒でも飲んでごろごろして、たまに変なことを言うのだろう。 父とは相性の良かった私が行けば少しは気が晴れたりするかな? そんな風に思いながら、半年ぶりの帰省をした。 父はいつものように軽く笑って私を出迎えてくれた。 なんだ、元気
私にとって物語(漫画含む)や文字を読むことは食事のようだ。 幼い頃から何も読まない日はなかったように思う。 もちろん難しい文学や学術書などではなくエンタメ作品やそれらが手元にない時にはお菓子のパッケージの原材料名等を読んでいたので、たくさん読む私!博識な私!という話ではない。 食べないとお腹がすくように、読まないと頭がすく。読むというより、摂取する感覚に近い。 だから、いつもわくわく楽しんで読んでいるとも限らない。 楽しみにとっておいたおやつのようにじっくり味わって
大学二年の春、部活の仲間5~6人で連れ立ってGO!GO!7188のライブへ行った。 静岡から新宿まで、授業が終わってから電車に飛び乗った。 学生なので勿論学割を使った鈍行電車だ。 静岡県は新幹線の駅が多いせいだろうか、特急や快速が妙に少ない。 暇な人は一度静岡県を鈍行で横断してみて欲しい。 もう随分乗ってるのに静岡県。 かなり経ったのにまだ静岡県。 いつまで経っても静岡県。 そしてまだまだ静岡県。 わりと発狂しそうになるから。 そんないつまでも静岡県から抜けられない電
平日昼間の大型ショッピングモールは、子連れのママたちの憩いの場だ。 それもそのはず。 通路が広いので、ベビーカーやベビーカートですいすい通れる。 広くて清潔なおむつ替えスペース、授乳室完備。 多少子どもが騒いでも大丈夫なフードコートのざわざわした雰囲気はありがたく、 ベビーカーごと入れる試着室のある服屋さんも増えている。 そう、そこは少子化など存在しないのではないかと錯覚すらしてしまう子連れワンダーランド。 そんな素敵なランドに私も娘が赤ちゃんの頃はよく行っていたのだが
小1の時、父の仕事の都合で引っ越しをした。 小学校にも慣れてきた6月のことだった。 6歳の私は何もかもよくわかっておらず、特に何の感情も抱かなかったけれど、ぼんやりとどこかすごく遠くへ行くのだろうとは思ったので、当時の親友のNちゃんに「ひっこしてもわすれないでね」と実感のないまま手紙を書いた。 引っ越し当日、私たち家族が乗った車をNちゃんが走って追いかけてずっと手を振ってくれた。 同じ団地で育ち、遊んできた一番の友達。 小学校も一緒に登校して同じクラスで、毎日を共に過ごし
ツイッターで 「#主婦らの夏休み戦争」 なんてタグを作っておいてなんだが、夏休みにはロマンが溢れている。 特に小学生の頃の夏休みといったら、 朝のラジオ体操、午前中は夏休みアニメスペシャルでドクタースランプアラレちゃんや幽遊白書を毎日見れる。(静岡県民にはわかる) 午後は友達と遊び倒して真っ黒に日焼けして。 両親の故郷が東北だったため、お盆は毎年1日がかりで車で帰省して、一週間過ごす。 いとこのお兄ちゃんお姉ちゃんに毎日遊んでもらって、じいちゃんばあちゃん、親戚のおじち
美容院で出された雑誌をめくっていたら、「あっ」と声が出そうになった。 浅田真央ちゃんの特集ページ。 フィギュアスケートの衣装ではなく、モードなファッションに身を包み、きりりとした表情でポーズを決める彼女は新鮮で、とても美しい。 インタビューは現在の彼女のメイン活動であるアイスショーについて。 残念ながら私は行けていないその浅田真央サンクスツアーは、すごーく特殊で新しいアイスショーだと思う。 アイスショーにも色々あるし、近頃は多様なものが生まれてきているけれど、 よく
我が家の一歳二ヶ月になる三女は 「おかあさんといっしょ」が大好き。 「いないいないばぁっ」よりもおかいつ派のようだ。 子育てが始まる前から常にEテレを見続けていることでお馴染み(大して馴染んでない)の私、 実は去年は見逃しがちだった。 小学生長女は七時台に家を出るし、 三女はまだ小さく、 年長の次女は「まんぷく」にはまっていてEテレでなく朝ドラを見たがる。 夕方の時間は長女が宿題をするのでテレビは付けらず、私のEテレ視聴歴にわずかな空白が出来た。 それが春になりよし
「そんな奴と結婚したのが悪い」 「なんで結婚したの?」 ツイッターやってるとこんなコメントを、一度は見たことがあるんじゃないだろうか。 誰かが夫の愚痴を呟いて、それが拡散されると必ず付いている。 なーんか、無茶言うよなあ。 と、見るたびにもやもやする。 もやもやするしうっかり拡散したら嫌なので、私はあまり夫の愚痴を呟かない。 (たまに呟くけどかなり選んでいる) 私は優しくてとても良い夫と結婚したけれど(ノロケ)、 結婚する前にこの人は家事育児するだろうか…私が病気の
7歳長女が、この春一輪車に乗れるようになりました。 次いで5歳次女は補助なしの自転車に。 更に長女はブレイブボードってわかります?スケボーの車輪二個バージョンみたいなやつ。 それもあっという間にマスターしてしまいました。 すごい!我が子すごい!! 周りに言うとみんなすごいって言ってくれるけど、 私はみんなが言うすごいの百万倍すごいと思っていて、なんなら神に感謝したいくらいです。 神よ!仏よ!ありがとー!!! これは私が親バカだからではありません。 (もちろん親バカ
買ったばかりのふわふわのスカート、春色のニットに、流行りのゆったりしたブルゾンを羽織って電車に乗った。 手には小さなバッグが一つ。 財布、スマホ、ハンカチだけが入っている。 時間は夕暮れ時。 仕事や学校帰りの人が多い中、私はうきうきと誇らしげにスカートを揺らして闊歩する。 夜、飲みに出かけるなんてどれくらいぶりだろうか。 妊娠出産を経たので確実に2年は経っている。 駅に着いて、まだ時間があるので駅ビルをふらりと回る。 私は周りからどんな風に見えているだろう? まあ
生活の中で、息をするようにツイッターをしている。 主に育児のことを呟いているので育児アカウント、ママアカウントに分類されるだろうか。 フォロワー数も増えて、リプライを貰うことや仲良しの相互さんとのやり取りも頻繁になって、 その中でよく「面白い」と言ってもらえる。 面白い。 ああなんと甘美で私の心を悦ばせる魅惑の言葉。 私はずっとずっと、その言葉がほしかったの。 私の言葉で、みんなを笑わせたかった。 現実世界で人を笑わせられるのは 声が大きくて、 自分の話をすら
私には 「ピアノ習ってたし好きなのに全然上手くないコンプレックス」 がある。 同じような人、結構多いんじゃないかな。 この世界はピアノを弾ける人の母数が多すぎて、身の回りにも上手な人がごろっごろしているんだもの。 みんなショパンとかさらさら弾いちゃうんだもの。 ああいうカッコいい曲は弾けないから、高校くらいまで続けてきたのにずっと 「特技はピアノです」 とは言えない人生だった。 もちろんそういう人たちは並々ならぬ努力をしてきたんだろうし、 練習しなかった私が
フィギュアスケート 四大陸選手権 男子フリー感想 友野くん リバーダンスは湧くよね~! ディープエッジのステップもいいけど、体の傾いてない直線的なステップも男子はいいよね~。 20年前のルールならリンクの端から端までガー!といけたよね。 刑事くん 素敵だよ刑事~! 少年ぽさの残る選手が多い日本選手の中で、やっぱり際立つ男性的魅力。 四回転をリードする細身の選手のジャンプは美しいけど、こういうスタイルの選手が成功させるとかっこいいよね。 ステップは圧巻! しょーま君 フ
フィギュアスケート四大陸選手権 女子フリー感想 イェリムちゃん しっとりを無理なく表現してて、衣装のグリーンがおしゃれ! どこの国もそうだけど選手の足細長化がすごいね… 膝の出方が先シーズンまでのメドベちゃんみたいで痩せすぎじゃないか心配よ。 韓国の選手は目指す演技がキム・ヨナだなってわかるよね。 有力選手が増えればもう少し多様化していくのかな。 舞依ちゃん!!! 衣装が既に天使。淡いブルーが似合うわあ。 いやあこのプログラムはほんっと鉄壁だよね。 舞依ちゃんが滑る