運動音痴のゆううつ

7歳長女が、この春一輪車に乗れるようになりました。

次いで5歳次女は補助なしの自転車に。

更に長女はブレイブボードってわかります?スケボーの車輪二個バージョンみたいなやつ。
それもあっという間にマスターしてしまいました。


すごい!我が子すごい!!


周りに言うとみんなすごいって言ってくれるけど、
私はみんなが言うすごいの百万倍すごいと思っていて、なんなら神に感謝したいくらいです。


神よ!仏よ!ありがとー!!!


これは私が親バカだからではありません。
(もちろん親バカもあるけど)


そう、私がこんなに嬉しいのは、私が空前絶後の運動音痴だから。

娘らはもしかして私のような思いをせずに済みそうなこと、

それがただただ嬉しくて仕方ないのです。



「私、運動音痴で…」

って言うと、結構な割合で

「あー私もだよ~」

って言われます。

嘘です。
騙されてはいけない。

よく聞くと中学の時運動部でレギュラー取れなかったとか、
走るだけなら得意なんだけど球技が苦手とか、そんなんです。

真の運動音痴なめるな。

選手になれないとかのレベルじゃない、
こちとらいつでも学年で一番運動が出来ないレベルなんだ。
せめて通知表の体育に「1」が付いてから名乗ってくれ。


最近は運動音痴っていうと、アメトーークの運動音痴芸人を思い浮かべる人きっと多いかな。

面白いよね、あれ。
運動音痴の私が見ても面白いもん。

でもあれはやっぱ「笑い」に昇華させた芸だからさ。

学校体育において実際の運動音痴を見る目、あんな笑ってないよ。

みんな白い目で、それはそれは冷たい目で見るんだよ。


メートル走とか、マラソンとか個人競技ならまだ自分が恥かくだけで済むんだけど、
なんせ体育はチーム競技も多い。

私がチームに入るとみんなあからさまに嫌そうな顔。
ペアでトスやパスの練習する時間も、私とじゃ続かないから段々相手がイライラしてくるのがわかる。
長縄で引っ掛かれば犯人探し。

私だって出来ない人にイライラする気持ちはわかる。

音楽の時間にパート練習しながら音痴のクラスメイトの歌聞いて(??!!!)ってなったことはある。
けど、合唱はみんなの声に紛れるから音痴はそこまで迷惑にならない。

勉強は基本個人プレーだし…


体育、体育だけが、出来ない人間がとにかく人の迷惑になってしまうのです。


ちなみに個人競技も迷惑にはならないけど、
みんなが走り終わった後も周回遅れで走ってたり晒し者になるのでけっこう惨めで恥ずかしくて、自尊心削られます。


こんな思いを娘がしたらと想像するだけで泣いちゃう…。


だから娘がそこまで運動音痴そうではなくて良かった!

って話ではなくて。


やっぱり、そんな思いをしなくてはいけない学校体育ってなんなんだろうなって思います。

ツイッターで、体育大嫌いだったのに、大人になってから運動始めたら楽しかったみたいな話もよく見るし、
実は私もそのクチ。

長女を産んだあと、産後エクササイズのエアロビに参加したところ、出来る、出来るぞ…!!

むしろ他の参加者より覚えもいいし、体を大きく使ってきびきびと動けるじゃないか、私。

そもそも運動神経を手足を思い通りに動かせる能力、という意味でとらえれば、
決して悪くはないんだよね。

私、ドラム叩けるもの。
両手足を別々にコントロール出来るんだもの。

つまり圧倒的に学校体育と相性が悪かったというわけか…。

学校体育を全否定したいわけじゃない。

それがきっかけでプロになった人だってきっといる。

勉強が苦手で体育で活躍するのが学校生活の支えになる場合もきっとある。


ただ、ろくにやり方も教えずに、能力差も鑑みず一緒にやらせて評価する、
出来ない子供が恥をかいたり周りから邪険にされる現象への対策はなし、

という授業のやり方は、少しでも変わっててくれればいいなあと思うのです。


最近、どこかの中学で楽しく体を動かすことを目的とした部活が出来たなんてニュースも見て感動したので、
体育も変わってくれればいいと切に願います。

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