久しぶりに自転車に乗ったら自動車のありがたみを実感した

離島といってもある程度以上の大きさの島ならレンタカーがあるし、小さい島なら徒歩で移動できるが、中途半端に大きな島だとレンタカーが無いし徒歩で移動するには広すぎるので、レンタサイクルを利用せざるを得ない。

そんなわけで久しく乗っていなかった自転車に乗ったのだが、平坦な道では快適に移動できる一方、島というのはよほど平らでない限り地形が険しく、地形に沿って道路を建設すると起伏が発生する。車にとってどうということのない坂であっても自転車で登るのは大変で、ある程度以上の坂になると自転車を押して登ることになる。下り坂では楽だが、急な下り坂ではブレーキをかけざるを得ず、せっかく獲得した位置エネルギーをブレーキで熱エネルギーに変換してしまうのはもったいない。

もっとも、自転車といってもピンキリで、レンタサイクルで乗ったのはママチャリだったので漕いでも全然進まなかったが、ちゃんとした自転車ならもっと乗りやすいのかもしれない。この辺りは自動車がピンキリなのと同様ではないだろうか。もし自転車である程度の距離を走るなら、輪行袋に入れられるロードバイクを購入して持ち運ぶのがよいかもしれない。輪行袋に入れれば電車で運べるだけでなく、車で運ぶこともできる。自転車の価格は上を見れば切りがないが、安いロードバイクなら電動アシスト自転車よりも安い。

自転車はFRだが、ママチャリでは直進安定性が良くない。小型乗用車と同様にFFならもっと直進安定性が良くなりそうだが、自転車の動力は中央にあり、前輪は操舵輪でもあるので、チェーンで前輪に動力を伝達することが難しい。動力伝達機構をシンプルにするためにはFRにせざるを得ない。高級な電動アシスト自転車では前輪側にモーターがついているようで、モーターアシストがあるときには両輪駆動になる。

電動アシスト自転車ならハイブリッド自動車のように電力回生できてバッテリー容量を最大限に活用できたり下り坂で放出された位置エネルギーの一部を回収できるのかと思って調べてみたら、電力回生できるのは高価なタイプだけで、ベーシックなタイプだと下り坂でも電力回生できないようである。それでいて電動スクーターと同じくらいの価格である。だったら、普通免許を持っていれば原付1種で乗れる電動スクーターに乗りたくなる。電動アシスト自転車に有利な点があるとしたら、フェリーで航送する際に自転車の運賃で済むことである。また、自転車は持ち込めても原付は持ち込めない船もある。

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