見出し画像

システム手帳への憧れ①

長年システム手帳を使う人間に憧れを抱いてきた。

父の影響で、システム手帳を使っている人はスケジュール管理がうまく、思い出を大切にしている人、だろうという偏見がある。

父はほぼ日手帳のファンで、毎年システム手帳の中身を入れ替え、使い終わったものを保存している。旅行に行ったチケットなども貼り付けていて、なんというか、丁寧に暮らしているな、という印象。

私は性格的に母によく似ていて、計画を立てることも苦手で、落とし物をすることも多い(チケットなどは帰ったら大体紛失している)。

普段、専業主婦の母と共に過ごしていた私にとって父は、頭が良く計画性があり論理的で、持ち物も少なく、無駄にお金は使わず、仕事に打ち込んでいる、ずっと憧れの仕事人だった。

私も現在は企業勤めも4年目になり、人生は母の背中を、仕事は父の背中を追っかけている真っ最中である。

学生の頃からシステム手帳を使う父に憧れ、たくさんスケジュール帳を買ってきた。ペンや環境にもこだわり、新年にはよし、と気持ちを切り替えて、毎年買ってきていると思う。

しかしどれも7月頃で断念するのだ。

大体メモページの最初に今年の目標を書く。
1月2月の予定を書き込む。
もう4月には持ち歩かなくなっていて、7月には何も書かなくなる。
10月頃に次の年のスケジュール帳が売り出され、ハッと思い出したようにまた買ってしまう。
12月までの予定を書き込み、満足する。

こんな調子で毎年スケジュール帳を買ってしまう。
いつか父のようにシステム手帳を使いこなす人間になりたいという欲望が、全く叶う気配がない。

学生から社会人になり、以前より書くことが減った。
仕事の予定は社内の共有ツールを使っているため、スケジュール帳にはわざわざ書かないし、家族との予定もGoogleカレンダーを使用して共有するので、本当にスケジュール帳に書くことがないのだ。

(しかし、考えてみると父は自分のスケジュール帳に書いていることをわざわざGoogleカレンダーに改めて記入しているということになる。)

そもそも筆記具すらあまり使っていない。
会社の電話をとるときと、メモを取るとき、そして考えをまとめるために書き殴る時くらいだ。

メモは意識的に日常から取るようにしているが、それすらもNotionに課金してキーボードで打つようになってしまった。(年間15,000円払っている価値はそこまで感じていないが、、、、)

Notionの有料会員をいつかやめるんだ、と思っていても、メモを持ち歩いてそこに全て書く、という習慣が身につかないのだ。

今もバッグの底にスケジュール帳を使いきれない私の最後の足掻きとして、そこの形にフィットしてしまったメモ帳が眠っている。

今年こそスケジュール帳を使うんだ、と思う時期にまた差し掛かってきたので、どうやってそれを実現していくのか、「システム手帳への憧れ②」でまとめてみようと思う。


いいなと思ったら応援しよう!