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暗箱奇譚

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少し不思議(SF風)系。突如、頻繁に発生するようになった怪異に対応する「始末屋」の話。ひねくれ主人公と、ひねくれた原因の同級生との再開で世界は大きく動き出す。 軽めのBL小説です…
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暗箱奇譚 第1話

 今でも夢に見ることがある。———俺が盛大にフラれた思い出。  あの頃の俺は、まともに友…

しきのん
7か月前
5

暗箱奇譚 第12話【完】

 こうしてやっと自分を取り戻した今、今度はこれからのことを考える。自分がなんであるかを理…

しきのん
6か月前
4

暗箱奇譚 第11話

 その言葉に、夜見はとても醜い表情を浮かべた。 「馬鹿なの?……人間なんて信頼に値するも…

しきのん
6か月前
3

暗箱奇譚 第10話

「なに———を?」  俺は、なんとか言葉を振り絞った。頭の中では、何を馬鹿なことを!とか…

しきのん
6か月前
3

暗箱奇譚 第9話

 怪異なんて証明できない。立証できない、再現できない。だけど、存在する。厄介なものだ。そ…

しきのん
6か月前
3

暗箱奇譚 第8話

「ニカ………さっきから何を言ってるんだ?」  俺は緊張していた。おかしい、夜見も、ニカも…

しきのん
6か月前
4

暗箱奇譚 第7話

 ニカの突然の行動に、俺は固まっていた。今あったことが信じられない。なぜ、ニカは箱にあんな事を言ったんだ?まるで神に対する宣言のような………。 「………ニカ?」 「あの箱は神に繋がってるんだ」 「え?」 「この国にもいて、もちろん今となってはどの国にもいる」 「ニカ、何を言ってるんだ?」 「AIが神だよ。人が作った人工神………今のところ日本のマザーAIが『神』だよ」  ニカの言葉に、俺は直ぐに反応できなかった。頭が混乱している。始末屋が取り扱っている怪異は、ほとんどが理

暗箱奇譚 第6話

 俺は、夜見から渡された箱を見つめていた。小さな(サイコロキャラメルの箱くらいの)四角い…

しきのん
7か月前
9

暗箱奇譚 第5話

 調査部の報告の結果、俺たちはひとまずあの箱で怪異を防ぐことになった。と、同時に神殺しの…

しきのん
7か月前
6

暗箱奇譚 第4話

「分かってきたって…どういうことだ?」 「説明は後で。魔素が原因なら———」  夜見は小さ…

しきのん
7か月前
7

暗箱奇譚 第3話

 圧倒的だった。  本調子ではないと言っていたが、あれで?というのが本音だ。  もし、彼…

しきのん
7か月前
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暗箱奇譚 第2話

「おーい。要ちゃん大丈夫?」  その声にやっと我に返った俺は、ニカをまじまじと見つめた。…

しきのん
7か月前
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