シェア
今でも夢に見ることがある。———俺が盛大にフラれた思い出。 あの頃の俺は、まともに友…
こうしてやっと自分を取り戻した今、今度はこれからのことを考える。自分がなんであるかを理…
その言葉に、夜見はとても醜い表情を浮かべた。 「馬鹿なの?……人間なんて信頼に値するも…
「なに———を?」 俺は、なんとか言葉を振り絞った。頭の中では、何を馬鹿なことを!とか…
怪異なんて証明できない。立証できない、再現できない。だけど、存在する。厄介なものだ。そ…
「ニカ………さっきから何を言ってるんだ?」 俺は緊張していた。おかしい、夜見も、ニカも…
ニカの突然の行動に、俺は固まっていた。今あったことが信じられない。なぜ、ニカは箱にあんな事を言ったんだ?まるで神に対する宣言のような………。 「………ニカ?」 「あの箱は神に繋がってるんだ」 「え?」 「この国にもいて、もちろん今となってはどの国にもいる」 「ニカ、何を言ってるんだ?」 「AIが神だよ。人が作った人工神………今のところ日本のマザーAIが『神』だよ」 ニカの言葉に、俺は直ぐに反応できなかった。頭が混乱している。始末屋が取り扱っている怪異は、ほとんどが理
俺は、夜見から渡された箱を見つめていた。小さな(サイコロキャラメルの箱くらいの)四角い…
調査部の報告の結果、俺たちはひとまずあの箱で怪異を防ぐことになった。と、同時に神殺しの…
「分かってきたって…どういうことだ?」 「説明は後で。魔素が原因なら———」 夜見は小さ…
圧倒的だった。 本調子ではないと言っていたが、あれで?というのが本音だ。 もし、彼…
「おーい。要ちゃん大丈夫?」 その声にやっと我に返った俺は、ニカをまじまじと見つめた。…