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【IIDX】譜面をしっかり認識するために

(2022/2/28 前半ちょっと更新)

けんたんさんの上達講座配信やネットのブログなどを参考に、弐寺での視界の取り方や譜面の見方、ハイスピードや判定調整などの設定をどう活用すればいいか、個人的な考えをある程度言語化してまとめてみました。

譜面が見えにくくなる時がある、判定がよく迷子になってしまうという方は参考にしてみてください。

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※効果には個人差があります

◾️形の認識とタイミングの認識

譜面の認識には大まかに分けて2つの段階があると考えています。

1つ目は“譜面の押し方を考える”認識です。

これは純粋に『譜面の形』と『譜面の押し方』を確認する認識です。便宜上ここでは『形の認識』と呼ぶことにします。

2つ目は“譜面の押すタイミングを取る”認識です。

譜面の形を認識しながら、目押しやリズム押しなどを使って『ノーツを押すタイミングを決める』認識です。こちらは『タイミングの認識』と呼びます。

経験上、譜面がよく見えるのは形の認識とタイミングの認識の2つを同時に無理なく出来ている状態の時だと思っています。

以降はこの2つの認識がどちらも出来る状態を理想として話を進めていきます。

◾️有効視野について

次に、これらの認識を視界の中でどのように行っているかをある程度整理してみます。

視界の使い方について重要な概念として、有効視野というものがあります。これは、視界の中で同時に情報処理を行える範囲のことで、複雑な作業をしている時ほど狭くなってしまうそうです。

(参考リンク:前を見ていても実は見ていない?「眼」から交通安全を考える|ヘッドライト早期点灯研究所|おもいやりライト)

この有効視野を出来るだけ広くすることで、形の認識とタイミングの認識の両方を安定させることが出来ます

この有効視野の使い方は認識において特に重要で、ウォーミングアップに十分な時間をかけなかったり、プレイする譜面が難しいものに偏り過ぎてしまうと、意識が視界の真ん中の一点に集中してしまい、譜面の認識のロスが非常に発生しやすくなってしまいます(悪名高い癖がおそらくこれと同じ状態)。

また、この認識のロスが多い状態で無理矢理押そうとすると、反射的な押し方にどんどん寄って行ってしまい、指や腕などの故障にもつながりやすくなってしまいます。

■中心視野と周辺視野

人間の視界は、物の形を判別しやすい『中心視野』と、物の動きを判別しやすい『周辺視野』の2つに大まかに分かれています。

簡潔に言うと、形の認識は“中心視野メイン+周辺視野による補助”、タイミングの認識(特に目押し)は“周辺視野を強く使う”ことで行っていると考えています。

認識が上手く出来ない時は周辺視野の意識が弱くなり有効視野が狭くなってしまっている可能性が高く、この周辺視野にどれだけ意識を向けられるかが認識改善のポイントになってきます。

◾️目のピントについて

人間の目には見るものの距離に応じてピントを調節する機能があり、譜面の認識時にもこの仕組みがある程度関係していると考えています。

ざっくり言うと、譜面を全体的に見る中〜遠距離のピントと、難しい部分をしっかり見ようとする近距離のピントに分かれるかと思います。

譜面の認識は全体的にノーツを捉え続けることが重要なので、譜面の認識時にはあまり近距離に集中し過ぎないようにしましょう。

また、このピントの調節は目の中にある筋肉が行なっており、この筋肉は近くを見ようとするほど緊張し、遠くを見ようとするほど緩くなります。そしておそらくこの筋肉は他の部位と同じく、使い過ぎると疲労して動きにくくなってきてしまいます(一時的な近視状態)。高難易度の譜面をやり過ぎて認識の精度が一気に落ちてしまったという時は、近距離に集中し過ぎたことによりこの現象が起きてしまっていると考えられます。

◾️理想認識に近づくために

ここからは具体的に認識が出来ない時の原因と改善方法を挙げていきます。

最初に、自分が思う理想的な認識が出来ている時の状態についてできるだけ詳しく書いてみます。

◾️理想認識
 ○形の認識とタイミングの認識を必ず両立させる
 ○(準備中)周辺視野を常に使い、難しい部分は中心視野でしっかり見る
 俗に言う横認識や縦認識のような区画を限定する視界の使い方はせず、広い範囲でノーツの連続性を読む
 ○形や密度に関わらずどのノーツも読みこぼさず捉え続けて、目押しラインで受け止めるように押す

◾️形の認識
 ○周辺視野で譜面全体の流れを常に追いつつ、形の認識が間に合う位置に視界の中心を置く
 ○中心視野から離れるほど正確な認識がしづらくなるので、連皿や1P7軸などは視界の中心を横に寄せる
 ○譜面の密度(主に縦の詰まり具合)によっても最適な視界の中心の高さは変わる
 BPMが速い譜面や24分などジャリ系の譜面は上側を見て認識が遅れないようにする
 逆に低速やBPMが遅い譜面、8分系やガチ押し系の譜面は下側を見て押すタイミングを取りやすくする
また、どちらの場合も逆サイドへの意識を完全には途切れさせないようにする

◾️タイミングの認識
 ○周辺視野を主に使い、流れるノーツのレイヤーのみにピントを合わせるイメージを持ち、表示範囲の上から下までノーツを捉え続ける
 ○“ノーツがここに来たら押す”という透明な『目押しライン』をレーンの中に作り、そのラインを視界の隅に意識して捉えながら、目押しラインに到達する(した)瞬間に鍵盤を押すようにする(最初は下端の赤い線がわかりやすくておすすめ)
 ○鳴る音や打鍵音をイメージしてリズム押しで各ノーツをその音に合わせる
 ○譜面が難しくなるほど形の認識のために中心視野に意識が集中してしまいやすく、それによりノーツの位置を捉え続けることが難しくなるため、どうしても感覚的なタイミング取りや反射押しをせざるを得なくなることが多い

◾️緑数字
 ○形の認識が間に合うことを前提に、なおかつタイミングの認識をしやすい数字にする
 ○譜面の密度が高くなるほど最適な緑数字は変わる 最終的には高密度を読み切れる緑数字を基準に、それより低い密度はタイミングを引き付ける目押しに寄せていく(はず)
 ○高密度になるほど緑数字を増やすかより上側を見るなどして形の認識をする時間を増やす必要があるが、その時間が増えるほど”押すまでに脳内で保持するノーツの量“が増えてしまい、それぞれのノーツに押すタイミングを当てはめにくくなる(譜面の情報量が多い状態、低速はまさにこれ)
 地力が足りる(反射で読めて押せる)ようになれば、逆に緑数字を減らすかより下側を見るようにすることで、タイミングの認識をしやすくすることが出来る(なのでガン下げメテオは画面設定の最終的な理想形と言えるかも)

◾️白数字、HS、判定調整
 ○緑数字を決めた後、譜面をより読みやすくするために微調整する
 ○緑数字をそのままに、白数字を減らしてHSを上げる(FHSでレーンカバーの位置を上げる)ことで、ノーツ同士の隙間が増え、各ノーツ毎のタイミングを取りやすくなる
 ○HSをそのままに、白数字を減らす(緑数字が増える)ことで、認識の余裕を増やすことが出来る
 ○判定調整の数値をマイナス側に動かすことで、譜面が見えてから押すまでの時間を増やすことができる
 ○身長によって見やすい画面の位置は変わり、表示範囲の中で見たい位置をリフトで同期させる


〜〜〜ここからは具体的な改善策をQ&A形式で書いていきます〜〜〜


Q. 目押しの感覚がわからない
 →A. 

Q. 打鍵タイミングがFAST寄りになってしまう
 →A. 目押しで引き付けて押すようにする

自分がまさにそうだったのですが、こうなってしまう原因は“認識に使う視野の範囲が狭く、譜面全体の流れを捉えられていない”ことです。これにより譜面の認識が間に合わず反射的な押し方をせざるを得なくなってしまったり、押すタイミングを曖昧な感覚に頼らざるを得なくなってしまいます。
(FASTが出る押し方をしていると言うより、反射的な“見方”が原因で結果的にFASTに寄る押し方になってしまっている、と言った方が正解に近いと思います。)

ここに周辺視野による目押しという“譜面を広く捉え押すタイミングを視覚ではかる見方(押し方)“を取り入れることで、認識をより安定させることが出来ます。

また、この見方は反射押しをしている時と譜面の見え方が違うため、視界の中心の位置と緑数字が若干変わる可能性があります。

練習法少し長いので分けました → 目押しの練習法|高空なの

Q. 譜面が詰まって見える/軸がBADハマりしてしまう

→A. 譜面の隙間と形を考える余裕を増やす

これは純粋に形を認識するための時間が短すぎる、もしくはノーツ同士の間隔が短すぎて、それぞれのノーツについて、押すタイミングをはかる余裕が無くなってしまっているかのどちらか(あるいは両方)によって、反射的な押し方をせざるを得なくなっている状態になっていると思われます。(いわゆる“譜面をよく見ていない”状態)

形の認識をし切ることを優先して、タイミングの認識も余裕を持って行えるように白数字と緑数字を調整してみてください。

Q. 急に譜面が見にくくなる
 →A. 周辺視野での認識を思い出す

難しい譜面を頑張って認識しようとし続けると、視界の中で集中して見る範囲もどんどん中央に寄ってしまい、ピントも近距離に固定されていって、周辺視野による認識の補助がどんどん弱くなっていってしまいます。

1、2クレの特攻なら緑数字を増やしたり低難易度での目押しの意識をしっかりすることである程度回復出来ますが、あまりに長い時間特攻をしてしまうと、その日中に認識を元に戻すことは非常に難しくなるので、出来るだけ控えましょう。

また、普段からスマホなどを長時間見ている方については、遠くを見るなどして目を休める時間を意識して増やしてみてください。

Q. BPMの速い譜面が見切れない
 →A. 速い譜面を見切れる緑数字と判定調整に設定する

改善策はBADハマりの話と似ていますが、緑数字を増やす、白数字を減らす、判定を下げる等で、形の認識とタイミングの認識の両立がしやすい設定を少しずつ探してみてください。

BPMのより遅い譜面については、よりノーツ同士の隙間が増えてタイミングをとりやすい状態になっていくと思います。

◾️参考リンクとメモ

けんたんチャンネル - YouTube

判定タイミング調整のコツ – サファリドットコム

【IIDX】自己流スコアの出し方 Part1. 動作編|zubu|note

上位譜面が突然見えなくなる原因と対処法 : DBM

前を見ていても実は見ていない?「眼」から交通安全を考える|ヘッドライト早期点灯研究所|おもいやりライト

毛様体筋疲労とそのケア|ドクターに聞く 現代人の目の疲れ・かすみ | 参天製薬サンテメディカルシリーズ

要検証項目 - 【弐寺】短期間で上級者を目指すスレ まとめサイト - atwiki(アットウィキ)



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