見出し画像

ストリクスヘイブンチャンピオンシップ大会レポート

こんにちは。HareruyaHopesの佐藤です。

今回は2021年6月5日より行われたMTG ARENAによる競技イベントであるストリクスヘイブンチャンピオンシップに参加しましたのでその大会レポートとなります。

大会までの準備や、印象に残ったマッチ、大会終えての感想などがメインとなる内容です。

本大会の権利獲得までについては前回投稿しましたので、興味があればご覧ください!


デッキ選択まで

今回参加したストリクスヘイブンチャンピオンシップのフォーマットは前回同様にスタンダードとヒストリックの混合フォーマットでした。前回と少し違うところは、大会直前にヒストリックアンソロジーがリリースされる関係でそれぞれのフォーマットでデッキの提出期限が違いました。
スタンダードが先で、ヒストリックが後です。
特にヒストリックはアンソロジーリリース後提出期限までに4~5日程度しかなく非常にタイトなスケジュールです。

■スタンダード

◆方向性
スタンダードはストリクスヘイブンがリリースされた後の環境となります。
ストリクスヘイブンのカードは新しいデッキが生まれるほどの影響力は無く、既存のデッキ強化やサイドボードの選択肢が広がるというような影響に留まるのみというのが環境初期の印象でした。
分かりやすい強化として、白系デッキではPVこと精鋭呪文縛りの加入が大きな強化となりました。
環境が進むにつれ、イゼットドラゴンなどストリクスヘイブンのカードを複数使用しながら、メタに食い込むデッキも現れてきました。

無題


デッキリスト提出直前の環境は、スゥルタイ根本原理とイゼットドラゴンがトップメタで、それに次いでサイクリング、グルール、単色アグロがいるような環境でした。本番も概ねこんな感じの分布になると予想。

それらを踏まえて何を使用するか?

前環境ではティムールアドベンチャーを使用してトップメタであるスゥルタイ根本原理に抗っていましたが、最近のスゥルタイ根本原理は長老ガーガロスがメインから標準搭載でサイドに追加が在る構成がほとんどとなっていました。
サイド後からの長老ガーガロスだけでもきつかった手前、メインからも複数枚採用されている現状は逆風と言わざるをえません。
ルーカを搭載したティムールアドベンチャーは多少存在していましたが、前環境で一定数存在していたオボシュ型のティムールアドベンチャーはめっきり数が減っていました。リスト提出前にティムールアドベンチャーは試しましたが、想定通りスゥルタイ根本原理とのマッチ相性は厳しくなっており今回は断念しました・・・。ティムール自体も特に新しいカードを得ていないのも大きいですね。

というわけで、今回は素直にトップメタであるスゥルタイ根本原理を選択して調整をしていきました。前述の通りストリクスヘイブンの加入によりメインボードで劇的な変化を遂げたわけではありませんが、カードパワーの高さと圧倒的に不利な相手がいないことがこのデッキの魅力です。
毎度のことながら時間も限られているため、慣れているデッキの練度をひたすら高める作戦です。
このデッキが本番でも一番多いだろうと考えており、メタられるだろうなとは思いました。ただ、元々のデッキの強さもあり、メタられながらもサイドボードの工夫やプレイの方針で何とかなるだろうとも考えたため今回持ち込みました。

◆デッキリスト(スタンダード)
最終的なリストは下記になりました。

画像3

メインボードはオーソドックスな構成となりましたが、サイドボードはミラーとイゼットを意識した調整を行いました。

デッキリスト提出後に行われた、日本選手権ウィークリーチャレンジとセカコロ2次予選は同じリストで参加し、ウィークリーチャレンジは5-1でBye獲得。セカコロ2次予選は7-1で突破とメタに沿ったマッチを戦いながら良い成績を残すことができたため自信に繋がりました。
本記事では細かい調整内容には触れませんが、折角なのでデッキの解説については別記事で上げるかもしれません。


■ヒストリック

◆方向性
ヒストリックはタッサの信託者が禁止になり、ヒストリックアンソロジーがリリースされた後の環境となります。
ストリクスヘイブンのミスティカルアーカイブ導入後、オラクルパクトの圧倒的な力の前にtire2に留まっていたデッキが台頭するようになりました。
そのデッキは、イゼットフェニックスとジェスカイコントロールです。

イゼットフェニックスはデッキ名にもなっている孤光のフェニックスとミスティカルアーカイブにて加入した信仰無き物あさり渦まく知識を絡めて攻める墓地活用を含めたシナジー要素のあるデッキです。

ジェスカイコントロールもミスティカルアーカイブの影響を受けて強化されたデッキで、特に除去とライフ回復を兼ねた稲妻のらせんやライブラリートップに戻るものの万能なカウンター呪文の記憶の欠落といったカードは大きな加入となりました。

MTG Meleeにて、ヒストリックの大会結果を見る限りこれらのデッキは安定した勝率を残しており、初めにこの二つデッキを試して方向性を決めていきました。

一通り回してみた結果、どちらも強力なデッキであることが実感でき、この時点でどちらかを持ち込もうと考えていました。比べてイゼットフェニックスのほうがプレイが若干難しいと感じたのと、多く発生するであろうミラーマッチを乗り越える自信が無かったため、今回はジェスカイコントロールを選択しました。
練習していく中で、ジェスカイコントロールでもイゼットフェニックスに対して五分程度の勝率は出せると実感できたことも持ち込んだ要因の一つです。ジェスカイコントロールミラーも勿論考慮するべきではありましが、特にイゼットフェニックスに勝算があるデッキでないと今回のヒストリックは厳しいと考えていました。

一応時間が無いながらも他のデッキを作成して試したりもしましたが、やはり上記二つのデッキが抜けている感じたためお蔵入りへ・・・
例えば、コラガンの命令が好きなので何とか使ったデッキを組めないか試しましたが形に成らず・・

無題2

◆デッキリスト(ヒストリック)
最終的なリストは下記になりました。

画像7

ジェスカイコントロールはクリーチャーを入れずに相棒カードを採用するタイプやマグマ・オパスを活用し奔流の機会巨人を採用するタイプ等がありますが、今回使用したのはそのどちらでもない形の構築となりました。

デッキの細かい調整等についてはここでは触れませんが、使用していて楽しいデッキだったのでデッキ解説という形で今度簡単な記事を作成しようかなと思います。(諸々禁止になる前になんとか・・)
※追記 禁止はタイムワープということでまだ一応使用できそうです。
次のプロリーグ後にどうなるかわかりませんが・・

画像8

メタゲームブレイクダウン

大会前にそれぞれのフォーマットでメタゲームブレイクダウンが公開されました。

画像8

画像9

引用元
https://magic.gg/news/strixhaven-championship-standard-metagame-breakdown 
https://magic.gg/news/strixhaven-championship-historic-metagame-breakdown

スタンダードのトップメタは予想通り、スゥルタイ根本原理とイゼットドラゴン。ナヤアドベンチャーが3番手につけたのは意外でした。

ヒストリックはイゼットフェニックスが1/3越えと圧倒的に多いという結果となりました。ここまで多いことはちょっと予想外。
2番手はジェスカイターンで、こちらは全くの予想外でした。
ただラダーで何度か当たったこともあり、戦い方をある程度固めて望めたのは幸いでした。

両フォーマットともデッキ選択で大外れはしていないだろうというのがメタゲームブレイクダウンを見た感想でした。(当然デッキの詳細な中身はこの時点で不明なため、単純な分布を見た上での感想です)

ストリクスヘイブンチャンピオンシップ 1日目


ここから大会レポートです。
最大3日間に渡る大会の初日となります。

初日はヒストリック3回戦スタンダード4回戦を行い、
4勝以上出来れば2日目へ進出することができます。
それでは初日の対戦結果です。(ヒストリック:R1~R3 スタンダード:R4~R7)

R1 Jeskai Turns (Reid Duke) ×○○
R2 Mono-Black Aggro (Norman Sivi) ×○×
R3 Izzet Phoenix (Ben Zahneissen) ○○
R4 Mono-White Aggro (Yosuke Yamada)×○×
R5 Izzet Dragons (Shotaro Ibushi) ×〇×
R6 Mono-White Aggro(Francesco Biscardi)×○×
R7 Naya Adventures (Jeff Lin) ××

合計2-5 残念ながら初日落ちという結果となりました・・・

ヒストリックは黒単アグロのブン回りに負けたものの、2-1とまずまずで終えることができましたが、スタンダードで0-4とまさかの大コケをかましてしまいました・・
スゥルタイ根本原理的に不利な白単アグロに2回当たるなどもありましたが、直近の大会で好成績を残せており自信があっただけに、この結果はかなりショックでした。

印象に残ったマッチについてレポートします。
◆R1 ジェスカイターン(Reid Duke)
MPLのReid Duke選手とのマッチ。
憧れのプレイヤーとのマッチだったので、厳しいとわかりつつも興奮したのを覚えています。
従来のジェスカイターンであればロアホールドを対処すれば問題ないですが、今回大勝挙げていたネザールを採用したタイプであり厳しくなるだろうなと思いました・・
メイン戦はカウンターが少なかったり、不要カードも多いため、コンボがあっさり決まり負けました。
サイドボード後はインスタントタイミングで仕掛けられるカードも増え、要所を対処しながら、クロックを刻み2ゲーム取り返すことができました。
ネザールも出てきましたが、厚かましい借り手ド三ナリアの英雄、テフェリーでお茶を濁しつつ差し切ることができました。

今回の課題

今回のセットチャンピオンシップは残念ながら初日落ちという悔しい結果となりました。
世界のプレイヤーが集まるレベルの高い大会ではありますので、負けることは結果として全うではあります。
ただ、今回はスタンダードラウンドに入ってから普段あまりしないようなミスを重ねて負けることが何回かあったので結果とは別に課題として受け止めて改善する必要があると痛感しています。
ミスを重ねた原因の一つは、集中力を欠いていたことだと考えています。
スタンダードラウンドはヒストリックラウンドの後のため、日本時間の午前4時~午前5時に開始されました。
当然その時間は普段寝ている時間であり、無理やり起きながらプレイしている状態で、自分でも分かるほど今回は集中力を欠いていました。
ただ、何度かこの時間にプレイし、問題なく集中出来ている時もあるのでこればかり慣れの問題でもある気はしています。
睡眠時間を数日に渡って調整することは難しいため、場数を踏んで慣れるか、ラウンド間で仮眠を取るなど、夜中でも集中を保てる自分なりの方法を見つける必要がありそうです。
前回も触れた、大会前に何時間か寝るということを今回も試しましたが、今回はあまり眠れずに効果薄といった感じでした・・
結局はやはり慣れなのかもしれませんが、そうなった場合も含めて自分に合った深夜に集中できる方法を模索していきたいと思います。
大会にベストな状態で臨むことも技術の一つです。裏目を引くとかでなく、単純なミスで負けるのは悔しいですからね・・

前回からの課題

混合フォーマットへの取り組み方を改善すると前回書いたりしましたが、
結局具体的な改善策を打てないまま本大会を迎えてしまいました・・
個人的な事情で時間が取れない状態が暫く続いたというのもありますが、今回もヒストリックのデッキ構築で血反吐を吐いていました・・  
今後混合フォーマットに取り組む機会がどれだけあるかはわかりませんが引き続きの課題としておきます。      

終わりに

ここまで読んでいただきありがとうございます。
良い報告ができなくで残念ではありますが、学ぶことも多かったのでこの経験を今後に活かしたいと思います。
次回以降のチャンピオンシップ相当のイベントがどうなるかはまだわからずアナウンス待ちとはなりますが、参加権利は持っていないためまた取れるように地道に楽しみながら頑張ります。
今後のイベントとしては、セカコロ決勝大会や日本選手権がありますので、まずはそこを目標に練習をしていきたいと思います。

配信とかもしつつ、変わらず楽しんでいきます。

それではまたどこかの機会でお会いしましょう!

ではまた!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?