ちょっとだけ怖い話
子供の頃の話が続きますが・・・
姉と二人部屋で寝ていたときの話。と、ついでの話。
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姉との二人部屋のドアは一部がガラスになっていて廊下の明かりが入ってくるような造りになっていたので、部屋の中が完全に真っ暗になることはありませんでした。
フローリングの床に布団を2枚並べて敷いて、私は姉に背を向けて寝ていました。
寝つけなくてゴロゴロし始めた頃、なんとなーーーく背後が気になってそろ~っと振り向いてみたら黒い影が見えたんです。
姉もこちらを向いて寝ていたんですが、黒い影は姉の背中側から上を乗り越えるように身体をゆがめて顔を見ていたんです。
私はびっくりしてまた背を向けました。もしかしたら見間違いかもしれない。そう思い、呼吸を整えてからもう一度振り向いてみました。
廊下の明かりでほんのりと部屋が照らされている中、黒い影は確かにそこにいました。じっと姉の顔を覗き込んでいました。
なんで!?どうして!?誰??
と思っても声は出しません。怖いからです。なにより関わりたくないじゃないですか。
3回ほど確認して、やっぱりいるなと思いつつ私がとった行動は一つ。
寝ました。
それしかないですよね。
幼い子供に黒い影の正体を突き止めることなんてできません。
なので寝ました。
そして朝になったら忘れていたという・・・(呆)
大人になってそのことを思い出して、姉に言いました。
「なんで起こしてくれないのー(怒)」
と言われたけれども、無理でしょう。
大人になって調べてみると、黒い影は悪いものらしいのであのときの黒いのも良くなかったのかなー?とは思うんですが今更の話だし、何より姉は今でもパワフルに生きているので良かったと思います。
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そして高校生になって、その黒い影は今度は私のところにやってきました。
しかも2体になって(爆)
一人で部屋で寝ていたところ、ドアを開けて部屋に入ってきました。
この時は廊下の明かりがまぶしくて逆光で黒い影に見えたんですよね。
そして私のベッドの両サイドに立ち、それぞれが腕を持って私を起こそうと引っ張りました。そのとき私はそれを両親だと思っていたし、なにより眠かったので寝ようと必死でした。
何よこんな時間に。眠いって。なんで起きなきゃないの?意味わかんない。
とか文句言いながら逆らってました。
あまりにしつこく起こされたので仕方なく立ち上がり、部屋から出ようとしたときに背後が気になって振り向いてみました。
するとそこにはベッドの上で眠る私・・・
あ、ヤバい
そう思って力いっぱい腕を振り払って急いでベッドに戻りました。
そのあとは覚えてないんですけど、たぶんそのまま寝たのかなと。
こっちの話はもしかしたら夢かもしれないけれども、廊下の眩しさが妙にリアルで夢とも思えなかったんですよね。
それ以来黒い影は見ていません。
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