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【アークザラッド】ピエール・ベロニカのアークR登場シーンは、最高にピエールで最高だという話

ピエール・ベロニカは、1996年『アークザラッドII(以下、アーク2)』が初登場となる人物だ。脇役ではありながら何度も登場してはインディゴスの住民達を不安にさせてばかりなのだが、最終的には遠いバルバラードの地で落ち着いて暮らす姿を見ることができる。

以降の作品では全く顔を出すことなく、生死すら不明であった。それがなんと2018年に配信開始された『アークザラッド R(以下、アークR)』にて、再びピエール・ベロニカが登場したのだ。最初見た時は予想外過ぎて幻かと思った。でも幻じゃなかった。彼はしぶとくたくましく生きていたのだ。

たった1シーンだけの、チャット風会話でのエルクとの再会。だがあの登場は10年後の脇役としてはもったいないぐらい最高だったと考えるし、何度見返してもたまらない。今回は、そんなピエール・ベロニカのR再登場話がどんなに凄かったかなどをひたすら語っていこうと思う。

『アークザラッドR ネタバレ考察』という世界面に注目した考察記事を勢いのままに書いたところ、気づけば10万字のうちピエールに関する記述が1万字ほどになっていました。「さすがに世界の1/10がピエールなのはどうかしてる」ということで、ピエール考察&あとがき(内容が半分ピエール)を隔離し、少し編集して別の記事として公開したのが当記事です。
■シリーズ作品含め、物語のネタバレを含む記事です。


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ピエール・ベロニカとは?

まずはシリーズ作品における登場時の状況を見ていこう。基本的に彼は物語中で少しだけ会える脇役である。アーク2では最大4ヶ所でピエール・ベロニカと遭遇可能だ。

  • 仕事/地下から怪しげな歌声が…(アルディア)
    インディゴスの下水道で『ネクロマンサー』として研究し、夜な夜を詠唱していたところ、住民達を不安にさせていた。本人は偉大な研究者になる予定だったが、エルクに負けた結果、死体をいじくるのはやめると約束。

  • 仕事/廃屋の人形師(アルディア)
    廃墟の町の廃屋で『ドールマスター』として人形を集めて暮らし、興味を持った子供を連れこんでいたところ、町の人に怪しまれていた。本人は人に迷惑をかけた自覚はなく、周りの評判を知って落ち込んだようだ。

  • 仕事/廃墟の謎の集団(アルディア)
    廃墟の町で『破戒僧』として凶悪な男達へ扇動まがいの説法をしており、住民達を不安がらせていた。本人は僧侶として世の為人の為に神の教えを説いて回るつもりが、必死に頑張っても話を聞いてもらえず……結果として危ない男達を集める形になってしまったようだ。

  • 仕事/面接試験有、山賊お断り(バルバラード)
    テュケの洞窟で『メイジ』として魔導の研究をしつつ、「生き物の命の重さに人間もドラゴンもない」と、傷だらけで倒れていたドラゴンを看病。

ギルドでの仕事の説明では「変な男」「気持ち悪いおっさん」など散々な言われようではあるものの、彼は彼なりに頑張っているようだ。しかし頑張れば頑張るほどインディゴスの人々を不安させてしまい、段階を踏むごとに危険度が増しているようにも見える。しかも本人はいたって無自覚というあたり、非常に厄介なトラブルメーカーと言えるだろう。

だがエルクに「(廃墟での危ない説法は)犯罪を助長してる様なもん」と言われて流石に大反省したらしい。それから宣言通り、はるか遠い地の洞窟で人に関わらず魔導の研究に勤しんでいた。その人が変わったような落ち着きっぷりには、エルクも驚いているように見えた。


画像:アプリ『アークザラッド R』のスクリーンショット

そしてアークRのピエール・ベロニカは、エルクのキャラクエストで1回だけ遭遇可能だ。これ以外では登場しないし、名前すら出てこないと思う。

  • エルク キャラクエスト/闇の胎動
    とあるモンスターだらけの坑道跡で、“人形遣い”として、本人いわく「静かに人形を愛でているだけ」と。だがエルクによれば「人形作りの他に、あちこちの悪党にいろいろ情報を売って小銭を稼いでる」らしい。

10年前はメイジとして大人しくテュケの洞窟で暮らしていたはずの彼は、なぜかどこかの坑道跡で“人形遣い”に戻っている。しかも1度は悪事から足を洗ったはずが、(人形作りの資金を稼ぐために)よろしくない方法で小銭を稼いでいるとのこと。




なぜピエール・ベロニカは毎回姿が違うのか

アーク2の彼が「ネクロマンサー→ドールマスター→破戒僧→メイジ」と会うたびにイメージチェンジしている理由は、おそらく「ピエール・ベロニカが形から入るタイプだから」だと思う。

死霊術ネクロマンシーを究めるからにはネクロマンサーの衣装を揃え、人形を集め出した時にはドールマスターになり、出家して真剣に神の教えを説くからにはしっかり僧侶服に着替え、良い感じに人里離れた洞窟を見つけて魔導を研究し始めてからはメイジの格好になっていた。

おそらくモンスターの姿というのはこの世界におけるパブリックイメージなのだろう。「死霊術ならネクロマンサー、人形集めならドールマスター」と毎回ちゃんと律儀に武器や小物まで衣装一式を揃えて着替えているあたり、彼の性格が伺える。ベースは毎回おじさんなので、衣装を着替えているだけだろう。肌の色はたぶん誤差。破戒僧の時の髪の毛はカツラかもしれないし、気分的に伸ばしてみたくなっちゃっただけかもしれない。


なお破戒僧からメイジの姿になるのと合わせて、アルディアから遥か遠いバルバラードへと住まいを移すという、ずいぶん思い切った引っ越しをした。あの地にピエール・ベロニカに頼れる知り合いがいるようには見えないし、いったいどういう経緯でテュケの洞窟を探したのだろうか。

バルバラードはモンスターも強いはずなのに、よく無事にたどり着けたな。破戒僧の時LV18しかなかったよね? テュケの洞窟のモンスターってLV80ぐらいやぞ。いつの間にか修行積んで少し強くなったのか、それともうまく怪我しないよう逃げ回ってるのか。しかも海岸に倒れてたドラゴンを介抱してるって、海岸から洞窟までどうやって運んだんだ? エルヴィックの様子だと、とても自分で移動できそうには見えないのだが……。

そしてピエール第1形態ネクロマンサー第4形態メイジは、帽子以外は同じ服に見える。わざわざもう1回同じデザインの服を買ったのか、自分で作ったのか(彼なら自作してもおかしくない)。「使い回せるではないか!」と閃いた末に有効利用したのか、そもそも魔導研究の道を選んだ事自体「せっかく揃えた衣装がもったいないからな!」という理由なのか……。

……転んでもタダでは起きない彼のことだ。どんな事情があっても個人的にはとてもおもしろいし、彼ならどんな事情でもあり得るとも思ってしまう。

考えれば考えるほどツッコミだらけの存在で、「逆にどういう事情があれば成立するんだ?」と考えこみたくなってしまう。それもまたピエール・ベロニカという沼の魅力だろう。




彼が“ドールマスター”姿に戻った理由は?

2では「ネクロマンサー→ドールマスター→破戒僧→メイジ」と姿を変え、最終的なピエール・ベロニカはメイジの姿だったはず。しかしRでは再び“ドールマスター”へと戻ってしまっている。彼にいったい何があったのか、ここではその経緯を推測 してみよう。

<補足>
R登場時のピエール・ベロニカは、エルクに「クソ人形遣い」と呼ばれる&実際に人形を作っているらしいが、そのビジュアルはおそらくRのモンスターの『ピエロ』に近く、『ドールマスター』と異なる(※ちらっと見える目の色&服の色から判断)。だがアーク2での第2形態は自称も外見も『ドールマスター』のため、ここではドールマスターと呼ぶことにする。


Rピエール初見時、私の感想は「うわ、ぶれねぇな」だった。テュケで別人みたいに落ち着いた姿を見た時は本心からほっこりしたんだが、やはり彼の根っこは変わっていなかったようで、ある意味安心してしまった。「自分の情報入手方法は問題」と実はうっすら自覚しつつも自分では止められないらしいところは、破戒僧の時を思わせる。決して善人とは言い難い。

あちこちの悪党に情報を売ってる時点で相当すごいよ。悪党相手だと舐められ過ぎたら終わるだろうし、相当な駆け引きスキルや自衛スキルが無いと務まらないはず。しかも「この時点じゃ世間の人がほぼ知らないはずの黒騎士の情報」をいち早くちゃっかり抑えてるあたり、相当ヤバい情報網を押さえているか、本人の情報収集能力が卓越しまくってるのか。ここに来てそんな才能を開花させるとか、君の限界はいったいどこにあるんだよ?

そして私が何よりうれしかったのが、ピエール・ベロニカがドールマスター姿に戻ったことだった。アーク2で四変化した彼だが、何度思い返しても「最も彼が輝いてたのは、ドールマスター姿の瞬間」という結論になった。人形に囲まれてる彼が1番いきいきしてて、本心から趣味を楽しんでる感じがにじみ出てたと思う(だからこそ怪しまれてたことをエルクに知らされ、あんなにショックだったのかな、とも)。


10年前にテュケの洞窟でひっそり暮らして、それはそれで充実してたはず。だけどピエール・ベロニカは、たぶん1人じゃ暮らせない奴な気がする。人形に興味を持った子供を家に誘ったり、人々に話を聞いてほしいがためについつい扇動まがいな方向に話がそれてしまったり。怪我をしてたドラゴンを連れて帰ったのも、1人暮らしが寂しかったからなのかもしれない。

そして“大崩壊”があった。他の人々と同様、たぶん彼にとっても何かしらの転機になっただろう。R時空ではバルバラードは存在する(アララトスに攻め込む描写あり)ようだが、テュケの洞窟に被害はあったのだろうか?

何にせよ、ピエール・ベロニカは引っ越すことになった。引っ越し先は「どこかの坑道跡」としか分からない。どのような経緯で住処を決め、どのような経緯で情報を売り始めたのだろう。彼のことだから、何かきっかけがない限り自分からは動かないような気がする。その代わりきっかけが来た瞬間、異常なまでの思い切りの良さでまず衣装を揃えたに違いない。


きっと1周回ってドールマスターに戻ったのは、彼がまた人形に囲まれたくなったからだと思う。彼の作った人形のギミック、妙にすごかったよなぁ。あれはそんじょそこらの人形師が作れるようなもんじゃない気がする。ピエール・ベロニカが器用だからだけでなく、人形が好きだからこそ実現できた、まさに「愛の成せる技」だったんじゃないかな。

人形を作るにはお金がかかるらしい。だからこそ彼は、それなりに資金を稼げる情報屋に目をつけた可能性もある。それに情報屋って自然と色んな人と関わるはずだ。もしかして彼が情報屋を始めたのは人と話したかったからかもしれない。

だけど彼の格好は“人形遣い”だ。典型的な情報屋じゃない。「情報を売るのはあくまで生きる&趣味の資金稼ぎの手段」であって、ピエール・ベロニカの今の心は人形作りにあるのだと思う。これこそ彼がドールマスターの格好に戻った理由ではないだろうか。

もしくはエルクが踏み込んだ時は「完全なる油断状態のプライベートな趣味ピエール」で、お仕事の時は「いかにも情報屋な衣装を着たビジネスピエール」だったりするのか? それはそれでおいしいな!!!




Rのピエール・ベロニカについて

これまでアーク2にのみ登場しており、その後の作品では全く音沙汰なかったピエール・ベロニカ。だからこそ私は彼の無事を願いつつも「もう二度と会えないだろうな」と諦めてもいた。2の“大災害”で世界があんなことになったのだ。何があったって不思議じゃない。彼が登場しないってのはそういうことなんだろうと覚悟を決めた。


それががなんとRに1シーンだけ登場したのだ! なんだかんだ小悪党に戻るけど真の悪には染まり切れちゃいないのも、エルクとのやり取りも、人形遣いに戻るのも、細部に至るまで本当に解釈一致。ほんと欲まみれでたまんねぇなァおい! あいつがただの良い子ちゃんなんかに収まるタマじゃねぇとはうすうす感じてたし、これでこそ最高にピエール・ベロニカなピエール・ベロニカだよね!!!

しかも「エルクに黒騎士の存在を教える」とかそんな重要過ぎる大役をよりによってピエール・ベロニカに任せちゃっていいんですか⁈ これもうある意味エルク記憶編の最後の会話と、4章7幕のあの邂逅&6章6幕のエルクとアークの再会を繋げる主軸やろ! すげぇなピエール! 出世したなピエール!!

エルクの”人形遣い”を真に受ければ『ドールマスター』なはずなのに、どう見ても見た目が『ピエロ』なのも彼らしいっちゃ彼らしい。モンスターのピエロもドールマスターもタイプが『技芸』のはず……うん、確かに何かにつけて妙に器用で、いつも小手先でどうにかしようともがいてばかりのピエール・ベロニカは、Rのタイプなら技芸以外の何者でもないな。

補足:アークRのタイプ。他に『万能』も存在。(ゲームのスクショを使用した画像)


ありがとうアークR。一瞬だけでも彼の物語の続きを見せてくれて。おかげで2以降の彼の10年をびっしり考えることができたよ。

エルクのキャラクエストで「2のED後の彼」を一瞬だけでも鮮やかに描いてくれたのを初めて目にしたあの日、どんな形になったとしても、作品としてのRの行く末を温かく見守りたくなった。少なくともあのシーンのピエール・ベロニカには、私がアークザラッドシリーズの続編に求めたものの断片がぎゅっと詰まってると思ったから。




あとがき~私がアーク世界考察にはまった経緯

世の中には実に多種多様な趣味が存在する。例え同じものが好きだとしても、感動や興味を覚えるポイントは人それぞれであり、人の数だけ楽しみ方があるといえるだろう。

自分にとってはそれが「アークザラッドシリーズの世界考察」だった。もちろん他にも趣味はあるし、好きな作品だって大量にある。だけどアークは別格中の別格で、考えても考えても次から次へ考えるのが止まらないのだ。

元々は初代PS時代にあの世界の奥深さにどっぷりはまり、それから新作が出るたびに何周もプレイしたり、作中の独自文字を解読したり、攻略本や関連書籍を読みふけったりしては流れる歴史や人間ドラマの数々に想いを馳せ、大学ノートをびっちり埋めていくのは本当に楽しかった。


私にとってのアークシリーズ世界の魅力を一言に集約すると「ピエール・ベロニカが息づく世界」だろう。初めて彼の登場するギルド仕事3つをこなした際、私はその図太くも繊細で猛烈な生き様に恐ろしく感動し、頭が殴られるほどの憧れを覚えたのである。

物心ついた頃に人生がハードモードだと気づき、どうもがいても裏目ばかり出る毎日に疲れ、全てを諦め無の境地にすら達していた私にとって、彼はあまりにも眩し過ぎた。「こんな大人になりたい」と直感したのはピエール・ベロニカが初めてだったし、この後の私が自分なりに前を向いて歩けるようになったのもピエール・ベロニカに出会えたおかげだ。

だけど不思議に思った。彼は登場シーンも短ければ台詞だって少ない。物語の本筋でいったらただの脇役の脇役な面白おじさんで、見た目だって敵モンスターの使い回しグラフィックなモブである。それにも関わらず、なぜ私はこんなにも心を動かされたのだろうと。

ピエール・ベロニカ
画像:ピエール・ベロニカのファンアート(自作)


それから何度もアーク2のピエール・ベロニカのクエストを中心に世界を周回しながら考えた結果、3つの理由にたどりついた。

理由1つめは、彼が自分と似てたから。だがピエール・ベロニカには私と違い、物凄くたくましいチャレンジ精神があった(すぐ調子に乗るのは悪い癖だけど)。1回の失敗じゃめげることなく、毎回ちゃんと反省して、自分なりに周囲を気遣って(実際気遣えてるかは別の話)、自分の生きる道を模索する根性がかっこよかった。まさに雑草魂。後に再会した際、本質そのままにちょっと成長していたのも彼の努力の成せる技だろう。

理由2つめは、彼が才能の塊だったから。ネクロマンサーで失敗した直後に「人に迷惑かけない+死者を冒涜しない→人形ならよかろう?」と、反省をふまえ次の目標を思いつくなど発想の瞬発力が素晴らしい。何をやっても割と道を究めるほど器用で、特にソフトクリームとちょこ人形(?)のギミックは最高に芸術。人形と死霊術の組み合わせはじめ、既存技術の応用にも果敢に挑戦しようとする(失敗したが)。ツッコミどころ満載の天然っぷりも、見ようによっては才能だ(実際に隣に居たら頭が痛くなりそうだけど)。

理由3つめは、アークザラッド世界が奥深いから。あの作品は街の隅々やアイテム鑑定文1つ1つに至るまで“濃厚な物語”があふれているっぽくて、中には3000年前という古い時代のものも。膨大なそれらが全部集まって地層みたいに圧縮されて積み重なり続けたからこそ、とても濃密な世界が形成されている気がした。だからピエール・ベロニカみたいな脇役ですら強烈に生気を感じられるんじゃないかと思った。


というわけで、ピエール・ベロニカのチャレンジ精神を真似したくなった&アークザラッド世界に興味を持った私は、思い付くままに早速アーク世界のことを調べ始めた。それが思ったよりも楽しかったもんだから、何年にも渡り、アークザラッド世界の考察で遊ぶ日々が始まった。

いうなれば歴史学や民俗学的な趣味である。ゲーム内を歩き回って切り口を探し、不明点は現実の図書館に通い文献を調べ、点と点が繋がらないかひたすら考えに考えた。考察きっかけに全く知らなかった分野に触れられるのも新鮮だったし、あの頃に色々気づいたからこそ今の自分があるとも言える。

だが新作ゲームはいったんジェネレーションで止まった上、大人になって日々がやたらと忙しくなった。気付けばアークシリーズは何年かに1度、気が向いた時に起動するだけの存在になっていた。考察熱はすっかり冷めきったはずだった。

それがシリーズ14年ぶりの新作『アークR』の登場で一気に再燃したのだ。


私は特に3000年前の七勇者の時代や、神によるあの世界の成り立ちを考えるのが大好きだった。だからこそそれを考えるためにアーク1~2を何度もやり直してたところもあった。あの世界の彼らの言葉には割と意味深なものが多く、解釈によって意味が変わることも少なくなかったのだ。

さらにRでは、新たな切り口で世界を作ろうとするクロイツが登場し、神の世界創造に関する背景が判明。あまりに突然で大量な公式情報供給に、私は嬉々としてひたすらRを噛みしめ続けた。というかRの配信が終わった今でも観返すたびにまだ次から次に発見があるもんだから、まだ考察が終わってない。案外数年後には当記事とは正反対の可能性を考えてるかもしれない。

特に4章7幕(クロイツの真意判明)や5章1幕(神の記憶の語り)あたりは更新直後からは、二人の神やクロイツへの解像度が上がり、世界考察が捗りに捗りまくって、その昔うんうん唸って考えまくった色々な可能性の答え合わせができるのが本当に楽しくて……まさか3000年前の七勇者の物語が公式で公開されて、しかも『魔力の数珠』鑑定文にしか出て来ないウルトゥスが動いて喋る日が来ちまった!」「うおッ!原作の方による新作のピエール・ベロニカイラストが発表されただと?!」なんて20年前の私が聞いたら卒倒してたと思う。割と冗談抜きで。


当然ファンの間でRへの意見が分かれるのは知ってるし、私だって思うことが無いわけじゃない。だけど少なくともRのストーリーは最初から最後までおもしろくて、更新来るたび毎回テンション最高潮だった。3000年前の七勇者や神関連はじめ“シリーズの答え合わせ”的な要素も大量で、アークザラッドの世界をより深く考える上で外せない作品ではないだろうか。

戦闘や装備・編成とかのシステム面も配信途中で大幅改善されて遊びやすくなったこともあり、なんだかんだアークRは良いゲームだったと思うよ!


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