序 他人を理解すること

朝井リョウの『正欲』を読んで以来、多様性とは何かについてずっと考えている。
多様性と他人は言うが、結局のところ自分の理解の範疇を超えた人間を受け入れる社会などあり得ないのだ。
だからといって、自分の価値観を押し通して成功することなどない。
芯の強い人間も、柔軟すぎる人間もバッシングの対象になる。

私は

今、誰のために何がしたいのだろうか。

理解できない他人を理解しようとしたところで結局答えは見つからないのに。
でも理解することを諦めたくない。

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