雑談が苦手な人が、苦手を克服する方法

「雑談が出来ない」

これは結構多い悩みのようです。

私自身はイベントバーエデン京都というバーをやっているため、雑談をするのが仕事の一つと言っても過言ではないわけですが、お客様の中でもそのような悩みをもつ方は多くいらっしゃいます。

特にエデンというバーは発達障害を持っているお客様に多く御来店いただくため、その割合は高いように思います。

ですのでそういったお悩みの声を受け止め、雑談が苦手なあなたに向けて雑談得意の私(正確には訓練して得意になった私)がアドバイスをいくつか書きます。


まず、手っ取り早いのは雑談相手あるいは相手の話に興味を持つ、または相手に共感しながら話を聞くという方法です。が、「それが出来たら悩んでね〜よ」とあなたはお思いになったはずなので、これは飛ばしましょう。

ありきたりなテクニックとして”オウム返し”があります。ご存知の方も多いかと思いますが例えば、

相手「ディズニーランド行ってきたんだ〜!」

に対してあなたは「(ディズニー?興味ないな。ネズミの着ぐるみとかりそめの楽園に洗脳されて何が嬉しいんだ?全く理解出来ん。ま、お土産があるなら受け取ってやらんこともないが)」と思ったことでしょう。思ってなくてもいいです。で、別にここでシカトして場を離れるのもそれはそれで精神の健康に良いのでオススメなのですが、我々も所詮は人間。社会的動物の端くれです。シカトしてしまっては色々とまずいシチュエーションもありますよね。そんな時は

あなた「へ〜!ディズニーランド行ってきたんだ〜!」

と返してみましょう。これがオウム返しです。しかしここで勘違いしてはいけないのは

あなた「へー、ディズニーランド行ってきたんだー!!」

ではいけないということです。この違いが分かりますでしょうか?見比べてみてください。わかったら続きを読みましょう。


ポイントは”相手のテンションと同じテンションで返す”ことです。相手の言葉の語尾をみてみると「〜!」です。波線と感嘆符1つのテンションだということです。「。」でもなければ「ー!!」でもありません。「〜!」です。

なのでこちらも「〜!」というテンションで返してみましょう。これさえ出きていれば発言の中身はもはや何でも良く、オウム返しが出来ていなくても問題ありません。

「そうなんだ〜!」

でもいいし、

「へ〜!デェるリィィーラnどぅぅ行ってきたんだ〜!」

でも構いません。相手は喜んで話を継ぎ出します。マジです。これは初めは難しいのですが、練習するうちに出来る様になるので安心してください。(ただし一定の精神力を消耗する場合がありますので、自分の心調と相談しながらやってくださいネ!)


もう一つのテクニックは5H1Hの質問です。すなはち、When(いつ) Where(どこで) Who(誰が) What(何を) Why(なぜ)How(どのように)ですね。先ほどのディズニーの例でいくと、

あなた「へ〜!いつ行ったの〜?」とか

あなた「へ〜!誰と行ったの〜?」などです。

ここでもテンション(語尾)を相手と揃えていることに注意してください。

で、ここからが重要なのですが、そのように質問をしていくと相手のテンションが上がるポイントがあります。それが『ここ掘れワンワン』のサインなのです。例えば

相手「この前の週末だよ〜」

相手「恋人と行った!!!初めて!!!!」

のような違いがあります。これも訓練すると分かって来るのですが、テンションと言われても曖昧で分からない方のために具体的にあげると

声の大きさ・声の高さ・強調語の強さ・体や顔の距離・姿勢の前傾具合・瞳孔の開き具合

などです。これらを観察して、『お、Whoに反応したな。Whoが当たりか。じゃあ次はここを攻めよう』という風に展開します。先ほどは『ディズニー』というワードに対して5W1H攻撃を仕掛け、Whoに当たりがついたので今度は『恋人』というワードに対して5W1H攻撃を仕掛け、次の当たりを捜す、という具合です。これが出来ると、こちらが飽きるまで相手に喋らせ続けて無限に雑談を続けることが出来ます。マインドマップ(下画像)が分岐しながら延々と伸びていくようなイメージをすると分かりやすいかと。

画像1

なぜそのように相手さんが喋るかというと、人類のほとんど(健常者)は他人に話したいという欲求があり他人に話したい事柄があるからです。そのため、話したい事柄に話題が近付くと『ここ掘れワンワン』しぐさをしてしまうのです。これらのテクニックが上手くなってくると、あなたは相手に1ミリも共感などせず1ミリも興味も無いにも関わらず、相手はあなたが共感してくれて興味を持ってくれたと勝手に勘違いして勝手に懐いてきます。かわいい。

何だか悪そうな書き方をしてしまいましたが、社会をやれなかったあなたがこれによって社会をやることが出来、周りも雑談を楽しめてハッピーになれるわけですから、素敵なことですよね。

(繰り返しますが、これらは一定の精神力を消耗する場合がありますので、自分の心調と相談しながらやってくださいネ!)


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