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昼休みにしたいこと

 思い出せないほど前から、虫に対して苦手意識がある。小説の中ですら、虫の描写には抵抗がある。しかし、夜に虫の音が聴こえてくると、季節感があっていいなあなんて考えてしまうから、これもまた単純で、都合の良い感性だ。この雨模様では、なかなかそんな楽しみも見出せないが。

 昼休みに、読書と散歩以外で何か楽しめることがないかを、ここしばらくの間考えていた。それで今日、ふと思い立って変体仮名を書く練習に至り、なかなか楽しい時間を過ごすことができた。くずし字の中には、今となっては、もはや別のひらがなに見えてしまうような形の文字がいくつもあって、現行文字を選出した人たちの苦労が垣間見える。眺める分には楽しめるが、くずし字の滑らかな線を、自分の手から生み出すことには苦戦した。関連のデータベースを見る限り、規則性は何となく感じとれるけれど、それを原文から読み解くとなれば、相当な知識が必要だろう。これを趣味に組み込めたら面白そうだ。

 慌ただしく過ごしているからか、普段よりも手足に青あざが目立つ。ぶつからないように、なおかつ血の巡りが良くなるように、落ち着いて行動したい。ほとんど一日中考えごとをしているのに、なぜかこの2つは、頭から頻繁に抜け落ちてしまうようなので、ここに記録する。

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