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「やりたいこと分からない」病の処方箋

はじめに

このnoteは僕の物語を素材にした、やりたいことが分からない人に送る、人生で大切な事を処方箋として書いたものです。最後には素敵な動画をプレゼントしてます。ぜひ、エモいを感じていただけると嬉しい限りです:)

第一章:Connecting the dots(2000文字)

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自分のやりたいことがやっとわかった。

子供の頃の将来の夢は歌手になること。なぜ、歌手になりたいかは全然言語化できてなくて所詮は子供の頃の夢と思っていた。

次に高専で教育を受けたけど、エンジニアにはなりたいとは心の底からは思えなかった。だから、ビジネスとグローバルのマクロな視点から社会を俯瞰して見たくてAPUに編入した。

そして、武者修行で高専時代に感情を失ったロボットに自分がなっていたと気づくことができて、最後の将来の夢の宣言動画では心の声に従うままに「俳優を目指して頑張ります」と言った。

いざ、3回生となりビジネス職で就活してたけど、最終的には戦略的にエンジニア就職をして内定をもらった。高専からAPUに編入して、一番自分の行動を変えたのは「プログラミングの需要」があったこと。需要があるって人を動かす原動力になるんだよね。でも、それだけでエンジニア職を決めたわけではない。最終的にはTwitterにも書いてるように「日本にエモいエンジニアをもっと増やしたい」というミッションだった。これは原体験ドリブンって言葉もあるように、高専時代に「エンジニアってずっとパソコンと向き合ってプログラミングして、なんか感情のないロボットみたいな仕事だなぁ」という勝手な思い込みが、自分を「感情のあるエンジニアを増やしたい」と突き動かしたと思ってる。高専時代にこんなこと言うと、「実際、SEはクライアントとお話しするのが仕事でプログラミングする工程はほんの一部だよ」って言われたけど、結局エンジニア就活しててもこの人と一緒に働きたいと心動かされるエンジニアさんなんてほとんどいなかった。

これまでの人生を振り返って、歌手になりたい、俳優になりたい、エモいエンジニアを増やしたいと言ういろんなwant toが心の声にはあった。でもそれらは所詮、点でしかなかった。

でも、最近自分のやりたいことが分からなくなったから、頭を使わずに友達とブレインストーミングでやりたいことを言い合って気づいたことがある。

歌手になりたい。俳優になりたい。エモいエンジニアを増やしたい。

これらの点に共通すること。それは人々をエモくさせること

歌手は歌詞に込められた想いを曲に載せて声とともに表現すること。それを聞いて人々は心が動かされる。つまり、エモいと感じる。

俳優はドラマや映画の登場人物として、その役を演じる演技力こそ全て。いかにドラマの登場人物の感情を表現できるかが、人々の心を動かせるかに直結する。すごい演技や演出を見て人々はエモいと感じる。

エモいエンジニアを増やすことは純粋にもっとエンジニアの人に人間っぽさ、喜怒哀楽を表現して欲しいって言うこと。アニメもゲームもいいけど、みんなでワイワイするのも楽しいよってことを伝えたかったんだと思う。

最近のFacebookの投稿でも動画編集とエモいについて語った。neoneの映像クリエイターの子が動画編集のイベントをする上で、自分なりにイベント告知してみたかった。そしたらエモいの量産記事になった。

僕はクラブに行くことにハマって、就職でエンタメの仕事も考えた。イベント企画や空間演出などもしてみたい。でも、自分がクラブのフィールドで誰かと一緒に踊っている方が楽しい。過去にも友達に連れられてHKT48の劇場に行った時も観客席で合いの手するよりもステージに立ちたいと言う欲でいっぱいだった。

高専時代にカラオケ大会で福山雅治のモノマネを披露したり、野球部とサッカー部、バスケ部に混ざって6人組のダンスグループを組んでradio fishのウルトラタイガーを踊ったりしたが、これも卓球部の後輩にもっと文化祭を楽しませたい、笑顔にさせたいと言う自分のwant toだったと思う。

ちょっと前まではたくさんの人々を笑顔にしたいだったが、今ではたくさんの人々をエモくしたいと言う表現に変わってきた。

人生かけて人々をエモくさせることをたくさんの方法で試したい。音楽も作りたいし、映画も作りたいし、ドラマも作りたい。エモい銭湯も作りたい。エモいクラブも作ってみたいし、エモいDJにもなってみたい。決して歌手になることでも俳優になることでもエンジニアになることでも、どれもがゴールではなくエモいの表現方法の一種にしかすぎない。だから僕は職業には囚われない。自分がやりたいことは人々をエモいと感じさせること。別に笑顔にさせるだけじゃなくても泣けることもまたいいと思う。

なんだ、なりたい職業なんてなかったんだ。やりたいことなんて一つじゃないんだ。

僕らはいつしかこれをやるべき、こうあるべきといった「べき論」と言う毒を体に染み渡らせては「やりたいことが分からない」と言う病になってしまう。

音楽だって、ダンスだって、映像だってそれだけでは表現方法に過ぎない。自分がやりたいことが分からないといって自分1人で考えるのはもうやめよう。頭で考えても、結局出てくるのはやるべきことなのだから。

僕らはべき論と言う大きな病を抱えて生きている。誰がそれをやるべきって言ったの。プログラミングはこれから学ぶべき。英語は将来役立つから学んどくべき。そんなもの続くわけがないじゃないか。

今回はこのべき論という病が引き起こす「やりたいことがわからない」病を治すための薬を読者に与えたい。

第二章:「やりたいこと分からない」病の処方箋(2000字)

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それは、自分以外のことに興味を持つこと

皆さんは毎日どれだけ自分以外のことに興味を持っていますか。
自分を含めて最近の大学生はスキルを身につけることに一生懸命な気がしてたまらない。誰かと飲み会に行くよりも、誰かと雑談するよりも、将来の自分にとって役に立つスキルを磨く。いわゆる自己投資をよくする。

しかしながら、ここ最近の自粛期間、自己投資だけでは全く自分の心が潤わなかった。無気力でなぜ生きるのかという哲学にまで考えるようになっていた。人と会えなかった3ヶ月に渡る実家での自粛は人生において大切な考えを教えてくれた。それは「君の膵臓を食べたい」という映画の名言から。

生きるっていうのはね、きっと誰かと心を通わせること。 そのものを指して、生きるって呼ぶんだよ。 誰かと手を繋ぐ、誰かとハグをする、誰かとすれ違う。 それが「生きる」。

誰とも心を通わせなかった3ヶ月。人にもほとんど合わず、自分の部屋でスキルを磨く日々。そんな生活は生きるということが何かを忘れさせ、自粛解除後に教えてくれた。

これから社会人になる上で気をつけたいことがある。それは決して自分の人生をお金を通わせるだけの仕事にしないことだ。あらゆるものはお金で買うことができる。しかし、その時に得られる幸福は一瞬である。

もし、人生幸せになりたいと願い、その幸せをお金を通わせることで得ようとするなら一生お金を稼いで使うことの繰り返しになるだろう。
でも、もし心を通わせることで幸せに生きることを選択するのなら、あなたの時間は心を通わせることにもっと使った方がいい。

時間という限りある財産をお金を通わせることに使うのもよし。
時間という限りある財産を心を通わせることに使うのもよし。

やりたいことがないという病には自分以外のことに興味を持つという処方箋を与えた。最後に参考程度にこの薬をどういう風に服用すればいいのか書き留めたい。


僕はやりたいことが分からず、マクドナルドでアイスとチキンナゲットを買って海辺の公園に訪れた。僕はただベンチで黙々とそれらを食べていた。すると、そこへ鳩が何羽かエサを探しにきているようだった。さらにスズメも同じく何羽かが近くに来てはエサを探しているようだった。その光景をみながら食べるマックはなんとも気まずかった。決して味はまずくはなかったが。
鳩やスズメは僕とお金を通わせることはできない。なぜならお金を持っていないからだ。せいぜい、ぽっぽーと鳴いたり、チュンチュンと言ってみたりするだけだろう。しかしどうだろう。僕はアイスのワッフルコーンをあげたい衝動に駆られたのだ。彼らは自分の泣き声という武器を使って僕と心を通わせたのである。側から見ると、1人の大学生がベンチに座ってアイスを食べているにしか映らない。しかし、僕と彼らとの間にはそれはそれは大きな心の会話が行われいた。決して、そのまま心の声を口にはしなかったが、コーンを彼らの近くに置いた僕は心の中で「襲わないから食べていいよ!」という会話をしていた。なんてエモいんだろう。心の声で会話をするなんて。



これはあくまで薬の使用例であるが、人間同士で心の会話をするのは凄く難しいようだ。それは人間が持っている想像力という武器が勝手にいろんな思い込みを作っては、言葉を喋れるという文明の進化によって思わず相手に話しかけられるからである。

便利なものはどうしても使い勝手がいいからつい使ってしまいがちである。

しかしどうだろう。自分の思い込みや自分は何を言おうかという自分への興味をたまには相手がなんでそんな風に思ってるんだろうや、なんでそんな言葉を発したのかなど、自分以外への興味を示してみると実に面白い。

ついつい便利で有能な脳みそくんを使うのもいいが、便利なものには裏がある。自分では気づいていない大きな罠が。自分が絶対に正しいなんてものはないのだから。


長々と書いてきたが、このnoteで伝えたいのは自分以外のことやものに興味を持つことに時間を使ってみると、それは心を通わせることになり、自分の心を使う時間にもなる。

僕たちがやりたいことが分からないのは自転車に乗ったことがない人が乗り方が分からないのと一緒で、心を使っていないから分からないのである。

頭を使ってお金を通わせることに時間を使うだけでなく、自分以外へ興味を持つことで心を通わせる時間を作り、自分の心を使う練習をしよう。

そうして、あなたがやりたいことが分かるようにになった時、「やりたいこと分からない」病の治療は完治したと言えるでしょう:)

最後に「君の膵臓を食べたい」の映画中で何度も登場する「星の王子さま」が教えてくれた人生で大切な事を説明してくれている動画をプレゼントします。処方箋の「自分以外のものに興味を持つ」について教えてくれます。


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