ビジョン

君は今どこに向かっている?

今日のtechtrainでの面談の学びはエンジニア以外の方にも役立つ内容。

ビジネス思考とエンジニアリングが独立した知識だと勿体無いという話

どの言語で開発するかという技術選定をする時に、マネタイズのビジネス視点を考慮してその言語を選んでいるかどうかがあるのとないのとでは、ビジネスの加速度が圧倒的に変わってくる。このビジネス視点は趣味でプログラミングをするだけだと、得られないなと思った。高専からAPUに来て、勝手にIT*ビジネス人材と思っていたが、全然認識が甘かった。技術にどうビジネス視点を絡ませるかを考える経験をしたことがなかったため、全然強みになっていなかった。普段この視点を持っているのはCTOが多く、ティール組織のようなチームでは各エンジニアがこの視点を持っている可能性が高い。やはり、ビジネスとして落とし込むというのは実践の場での経験を積むことが大事であるのと同時に、自分はいまどんな課題(ミッション)を抱えているのかを持っているかを自分自身が知っていることが大切であると感じた。そのためにもゴール設定は必要だなと感じた。

ゴール設定の大切さ

今、サイボウズのミッションを水曜日までにとりあえずやることが自分のゴール設定だが、もっと長期的な自分のゴール設定は明確にしておいたほうが良いと感じた。今回の場合、特に理由もなくVue.jsを選定したが自分が仮にこのくらいのフロントエンドエンジニアになるというゴール設定があれば、より短期的なVue.jsのゴール設定もしやすい。しかし、その長期的なゴール設定がないと、どこまでVue.jsでやるのかもわからないままである。例えば、SEO対策のようなビジネス視点を持ってサーバーサイドレンダリングをできるフロントエンドエンジニアになるであれば、別にVue.jsという手段にとらわれず、他のフレームワークも選択する必要があったりもする。(現在ではあまり問題になっていなかったり、Vue.jsでのサポートも積極的だったりする)
さらに、エンジニア就活生で言えば人事視点を持っている場合だと、「とりあえずVue.js触ってます!」という学生よりも「御社の成長フェーズにおける技術としてVue.jsが最適であると考えたため触ってます!例えば、これから事業が拡大するにつれてエンジニアの人材不足という問題に直面した場合、いま日本国内での盛り上がりが強いVue.jsであれば、副業として業務委託でき、ビジネスを加速させられると考えてます!」みたいな感じ。(ただ、会社によっても逆算的に考えられる人材が欲しいケースととりあえず目の前の仕事をなんでもやってくれる人材が欲しいケースと様々なケースがあるので一概には言えない)

ただ、僕は完全に前者だったのでもっと長期的なゴール設定を決めてみたいと思います。これは「3人のレンガ職人」の話でもあるように自分の目の前の課題に対するエンゲージメントが高まると考えるからです。さらに言えば、聞き手の立場の視点をみているかどうかも関係します。

最近では「自分のやりたいことをやれ!」という声が多く、悪く言えば自己中で良く言えば自分を貫くと捉えられるんですが、聞き手の視点を持った場合、「俺はこれをやりたいんだ!」という人と出会った時に「そっか!頑張ってね!」とか「じゃあさっさとやろう!」としか言いようがないように思う。そのような就活生は人事の視点から言えば、「それが達成したら何がしたいの?」としか思いようがない。それなのに自分の場合、先のことなんてわからないので「考えてません!わかりません!」という状態だった。良く言えば「今を生きている」だが、悪く言えば「思考停止」状態とも取れる。1人で生きていくなら全然、やりたいことをやるのでいいが、チームワークの可能性を信じており、チームで働くことを大切にしている自分にとって完全な盲点だった。相手の立場に立つと、「それが達成したらこれをするんです!最終的には世界で有数のフロントエンドエンジニアになるんです!」(どんなエンジニアなのかなどの詰めていく、解像度を高めていく必要はもちろんある)という声を聞けたほうが魅力的に映ると思う。

就活生においてビジョンがあるかないかは本当に天と地の差が生まれてくるのではないか。誰かに雇われることが就活であるのに、売り手市場という状況を逆手にとって「ありのままの自分を見て欲しい。正直なことしか言わない」といった感じではなかなかの採用されないように感じる。それが嫌ならフリーランスでも歌手でも個人として独立するか、本当にありのままを受け入れあう仲間と仕事するかである。

正直、人事目線の視点の考えでいくと膨大な数の学生一人一人の個人の力など差別化仕様にないと思う。だからこそ、自分ベクトルな考え方ではなく、相手ベクトルな考え方を持って、発言する内容を考えた方がいいなと思った。

いまいちど就活生は自分に問いかけてみよう。
自分が社長だったら自分を採用したいか。したいのであればなぜ採用したいのか。この相手ベクトルな視点がないと、営業もうまくいかないし、そもそもビジネスのフィールドでは戦えないと思う。個人の時代と言われる中で、誰もが「私のことをわかって欲しい」と感じるのは当然である。しかし、あくまで就活生は事業化の労働者という雇われ身であるという前提を理解し、相手ベクトルな視点を持って就活に望もう。(自分に言い聞かせている)
自分の希望はそれからでもいいじゃないか。チームで働きたいということが目的であるならば、相手の視点を持つということがこのゴール設定における自分の課題なのである。この課題に向き合わない限り、自分の目的は達成しないだろう。


まとめ

とにかく今自分はどこに向かっていて、今どんな現状であること整理し、そこにどんな課題を抱えているのかを認識しておく必要がある。課題がわからなければ、行動ができないだろう。世間が「行動しろ!」というが、僕は「まずは自分のミッションが何かを整理しろ!」ともっと明確なアドバイスを伝えたい。そのミッションが誰かから与えられたものであるならばさっさとやりきろう。一番価値あるのは自らが自分のゴール設定を立て今の現状との間にあるギャップのなかで短期的なミッションを立てて、そのミッションを達成していくことなのであるから。そして、ミッションは人は1人では生きていけないことを教えてくれるはずだから。ミッションのない主人公は1人でも生きていけるだろう。ただ、ミッションのないゲームなんてつまらない。もっと人生ワクワクしようぜ。

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