WurtS 「ふたり計画」
僕の誕生日の日にアップロードされた1つのMV。
おそらく僕と同世代のアーティスト WurtS の新曲「ふたり計画」。
1回MVを見ただけなのに、3分もないのに、3分以上は見終わった余韻が続いた。
この記事では、そんな僕の感想と、MVについて少し書こうと思う。
「純猥談」のある短編映画の主題歌
「ふたり計画」は、純猥談で投稿された体験談を基にした短編映画の4作目
「いつか回り回って恋人に戻れたら幸せです」の主題歌となっている。
10分いかない長さで、とても見やすくかなりグッとくる話になっているのでぜひチェックしてみてほしい。
この短編映画の物語としては、
高校2年生のときに付き合って、いろんな初めてを共有したカップルが、高校卒業後別々の大学に進学したのをきっかけに別れることになり、
それぞれが色んな恋愛をしてみるが、高校時代の恋を忘れることができなかった。
というような話となっている。
このストーリーはかなりの人が共感するのではないだろうか。
僕も同じく、共感したからこそ、今こうしてnoteを書いている。
「ふたり計画」とは。
短編映画自体はとてもいい話だった。
しかし、WurtSの「ふたり計画」がとても強く作品を後押ししたような印象を個人的には感じた。
曲の長さは、2分31秒。
コンパクトに、作品のメッセージが濃縮されている。
短編映画を見る前に、MVを見た僕でも、かなり衝撃を食らったし、メッセージ性が分かった。
回想する青春時代から現在までを疾走するかのようなテンポが聞いてて心地良い。
いい思い出を回想するのは良いが、早く抜け出さないとハマってしまうような焦りを感じ取れる。
サビに入る前にこんな歌詞がある。
「まだ残してる影 また食べ残すだけ ただ残してるだけ ただ食べ残すだけ」
”残す”というフレーズが、醸し出すクオリアが個人的にはかなり魅力的だ。
現状の自分への後ろめたさをちらつかせる感じが、短編映画の物語にハマりすぎ。
サビの歌詞がこちら。
「いつだって 君を忘れて埋めるだけ 五月雨 夜を忘れて埋めるだけ 曖昧な日々世界で 愛だけが続く、どこまで 今だって 君を忘れて見える壁 」
埋めるためには、君を忘れなきゃいけない。
曖昧さを引きずる世界では、愛が埋まらなくても日々が進んでいく。
だから、”君”以外で、愛を続けていこうとするのだが、目の前には壁が立ちはだかる。
ちなみに五月雨というのは、
愛を続けるためには、忘れなきゃいけないんだけど、忘れられない。
そういうループがだらだらと続くというのは、悲しいかな。
そしてラスサビの歌詞がこちら。
「いつまで 君を浮かべて埋めるだけ? 五月雨 朝を迎えて晴れるまで 曖昧な日々世界で 愛だけが続く、どこまで
今だって 君を忘れられるから 君を忘れられるから」
最後は、辛いループを断ち切ろうという意思表示のような歌詞になっている。2回後押しする感じからそう感じ取った。
”ふたり計画”というのは、お互いがしっかり過去の思い出にケジメを付けようという計画なのか、
このように忘れられない、ふたりの強い関係性を構築していく計画なのか。
どのように感じるか、ぜひ聞いてみてほしい。
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