瞑想難民

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Zen2.0に参加しました⑥ 日常社会で広がるマインドフルネス

 鎌倉の建長寺で2019年9月21日、22日に開催されたZen2.0に参加しました。  今回はタイ・スカトー寺副住職のプラユキ・ナラテボー師とMindfulness&Yoga Networkを主宰されている山口伊久子様の講演の内容を記載します。乏しい理解のため、誤解を生じている点があるかもしれませんが、どうぞご容赦下さい。 ■「日常社会で広がるマインドフルネス」:プラユキ・ナラテボー師×山口伊久子様 ○プラユキ・ナラテボー師  瞑想難民という言葉があるが、根性や欲をもっ

    • Zen2.0に参加しました⑤ 坐禅:つながりを深める稽古

       鎌倉の建長寺で2019年9月21日、22日に開催されたZen2.0に参加しました。  今回は曹洞宗の藤田一照老師の講演の内容を記載します。乏しい理解のため、誤解を生じている点があるかもしれませんが、どうぞご容赦下さい。 ■「坐禅:つながりを深める稽古」:藤田一照老師  つながりと分離。  分離のビジョンからつながりのビジョンへパラダイムシフトする。  はじめにアイスメルトとして皆で声を出してみる。アイスブレークでは氷の粒が残っているので、アイスメルトである。  「スウ

      • Zen2.0に参加しました④ 縁と円~北米仏教から観るサスティナビリティ~

         鎌倉の建長寺で2019年9月21日、22日に開催されたZen2.0に参加しました。  今回は北アメリカに座禅を普及された曹洞宗の秋葉玄吾老師の講演の内容を記載します。乏しい理解のため、誤解を生じている点があるかもしれませんが、どうぞご容赦下さい。 ■「縁と円~北米仏教から観るサスティナビリティ~」:秋葉玄吾老師  つながりは仏教の基本の教え、縁起のことである。  全ては関係性によって成り立ち、時間が経てば変化する。  自分も現象によって成り立っているに過ぎない。皆

        • Zen2.0に参加しました③ 食べる瞑想

           鎌倉の建長寺で2019年9月21日、22日に開催されたZen2.0に参加しました。  以下、食べる瞑想の内容を記載します。乏しい理解のため、誤解を生じている点があるかもしれませんが、どうぞご容赦下さい。 ■9月21日 「食べる瞑想」:島田啓介様  弁当の中身が見えるように開いてみる。  私たちはこれが食べるものだということを知っている。口の中に入れて身体の中に入れることを知っている。  食べ物がやってきた経路を想像してみる。  全ての過程において、様々な人の手が

        Zen2.0に参加しました⑥ 日常社会で広がるマインドフルネス

          Zen2.0に参加しました② Homeとつながるマインドフルネス~呼吸の中のわが家へ戻る~

           鎌倉の建長寺で2019年9月21日、22日に開催されたZen2.0に参加しました。  以下、前回のブログの続きを記載します。乏しい理解のため、誤解を生じている点があるかもしれませんが、どうぞご容赦下さい。 ■「Homeとつながるマインドフルネス~呼吸の中のわが家へ戻る~」:島田啓介×神久美子 様  今、ここで呼吸が起こっている。その不思議と奇跡を感じて息を深く吸う。  笑顔で周りの人と挨拶する。  行き詰まりや絶望から新しいつながりが生まれる。  マインドフルネ

          Zen2.0に参加しました② Homeとつながるマインドフルネス~呼吸の中のわが家へ戻る~

          Zen2.0に参加しました① オープニングセレモニー

           鎌倉の建長寺で2019年9月21日、22日に開催されたZen2.0に参加しました。  公式ページによりますと、「Zen2.0とは、鎌倉の歴史と伝統が育んだ叡智に、現代の智恵や多様性を融合し、開かれた目覚めに向かう「魂のつながり」を共に創る、禅とマインドフルネスの国際カンファレンスです。」とのことです。  Zen2.0の2019年のテーマは「つながり」です。  今回タイのスカトー寺での瞑想合宿ツアーに一緒に参加した方とご一緒させて頂き、宿泊もさせて頂くなど大変お世話にな

          Zen2.0に参加しました① オープニングセレモニー

          タイ・スカトー寺瞑想合宿⑥プラユキ師の個人面談

           今回はスカトー寺などでのプラユキ師の個人面談の内容や、質問させて頂いたことをQ&A形式で纏めてみました。 Q:臨済宗には公案という禅問答があるが、公案の透過に手動瞑想が役立つか? A:役立つ。私たちは心の癖、思考様式に囚われがちであるが、手動瞑想をすることで、そこから離れた世界に気付く事が出来る。それが出来れば、公案の透過に繋がる。 Q:悟れる者と悟れない者の違いは何か? A:根本的には無明が晴れるか晴れないかの違い。無明から渇愛、渇愛から執着が生じる。テーラワーダ

          タイ・スカトー寺瞑想合宿⑥プラユキ師の個人面談

          タイ・スカトー寺瞑想合宿⑤プラユキ師の法話-4

           前回のブログの続きです。  気づきの瞑想には、五つのポイントがあります。 (1)、「信(信頼力)」は、心にしっかりと向き合うこと、無明(=見ないこと)の打破を目指します。  「信」を培うことにより、自己信頼、湧き上がる感覚・感情・思考などへの信頼が生じ、恐れや閉じこもりが消え、オープンハートで明るく生きられようになります。また、無用な心の形成作用を止めることが出来るようになります。 (2)、「精進(努力)」は、身・口・意の行動プロセスにおいて、繰り返し悪行を減らし、

          タイ・スカトー寺瞑想合宿⑤プラユキ師の法話-4

          タイ・スカトー寺瞑想合宿④プラユキ師の法話-3

           前回のブログの続きです。  十二因縁は、ブッダが菩提樹下にて悟り得た知見であり、苦しみがどのように生じてくるのかを正しく理解し、苦しみを滅するための原理です。十二因縁により心の嗜癖、パターン、衝動性、自己概念、即ち自己中心性が注入されたものの見方、反応のあり方が明らかになります。  十二因縁(苦の生起のサイクル) は、無明、行、識、名色、六処、触、受、渇愛、取、有、生、老死(諸々の苦)に分かれます。無明から触までは今までの習慣から無意識に発生する現象です。例えば、ベンチ

          タイ・スカトー寺瞑想合宿④プラユキ師の法話-3

          タイ・スカトー寺瞑想合宿③プラユキ師の法話-2

           前回のブログの続きです。  四聖諦は、成道後、ブッダが初めての説法(初転法輪)で説き示した教えです。  ダンマパダ(発句経)冒頭には、  1、ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも汚れた心で話したり、行ったりするならば、苦しみはその人につき従う。――車をひく牛の足跡に車輪がついて行くように。  2、ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも清らかな心で話したり、行ったりするならば、福楽はその人につき従う。――影

          タイ・スカトー寺瞑想合宿③プラユキ師の法話-2

          タイ・スカトー寺瞑想合宿②プラユキ師の法話-1

           前回のブログの続きです。  プラユキ師のことは、2018年10月にNHK・Eテレで放送された『こころの時代~宗教・人生~「”今ここ”に気づく」』を見て知りました。それ以来手動瞑想をするようになり、2019年2月に実施されたプラユキ師主催の『向春の1日リトリート』に参加した際にスカトー寺瞑想合宿のことを知り、参加させて頂くことにしました。  以下、スカトー寺瞑想合宿でのプラユキ師の法話の内容をまとめてみました。  大変お忙しい中、ブログの内容をチェックして頂いたプラユキ

          タイ・スカトー寺瞑想合宿②プラユキ師の法話-1

          タイ・スカトー寺瞑想合宿①お寺の環境・生活

           2019年6月13日~6月20日に行われた、「プラユキ・ナラテボー師とともに タイ・スカトー寺院瞑想合宿の旅」に参加しました。  今回はツアー形式の合宿に参加させて頂きましたが、スカトー寺に行きたい場合には、勝手に押しかけると大変ご迷惑になりますので、必ず良き縁ネット(https://blog.goo.ne.jp/yokienn)を通して、プラユキ師のご了承を頂いてから行くようにして下さい。  また、プラユキ師は日本で活動されていることも多く、いつもスカトー寺にいらっし

          タイ・スカトー寺瞑想合宿①お寺の環境・生活