音ってなあに?

ちょっと遡って最初に説明するべきところ、
説明しますね。
これから先も音楽の話をするために必要な説明なので。
ちょっと覚えておいてください。

そもそも音って何でしょう?

波?
音自体は目に見えないし。
海の波みたいなもんじゃなさそうなのは想像つく。
空気の振動?
揺れてんの?
縦揺れ?横揺れ?
何れにしても揺れてるように思えないけれど。
どうやって耳まで伝わってくるの?
よく考えると、何かよくわからないものですよね。


皆さん、最近はデジタルで記録するので、
コンピューターの画面等で「波形」と呼ばれるもの、
目にしたことあるんじゃないでしょうか?
横長昆布みたいなギジギジした黒い帯です。
あれ、音を録音したりして記録するとあの形で表示されるんですね。
だから波のようなものだと思われがちです。
あれはただのグラフなんですよ。
簡単に書くと
横軸は時間で縦軸は空気の密度。

例えば太鼓の皮を空中に設置したところを頭の中で想像してください。
そいつをぶっ叩く様をスローモーションで再生しましょう。
すると皮は叩かれたので向こう側に押し出されて歪みます。
その分だけそこにあった空気は押されて、混雑したところができますよね。
混雑したところはそのままでいるわけじゃなく、押される形で先へと移動していきますね。
後ろから突き飛ばされた反動で前の人を突き飛ばしてしまう、って感じです。
それだけじゃなく、太鼓の皮は反動で反対側へ。
するとやけに空気の密度が低い場所が出来上がります。
突然混雑したり、すごくスカスカに空いたり。
これを何度も繰り返します。

この様子を一つの場所で固定して眺めると、
空気の密度が上がったり下がったりしてる。
これが音の正体。

座って音楽聴いているってことは、
耳はその場所の空気の密度の上がり下がりを感じ取ってる、
ってことなんです。
ちとこの説明だと味気ないかな?(笑)

ここで別な実験。
太鼓の皮を小さくすれば、当然この上がり下がりの繰り返しが早くなります。
これが音の高さ。
つまりこの密度の上がり下がりが一定の周期を持っていると、
一つの音の高さを出し続ける、ってことになるわけですね。
単位はHz(ヘルツ)です。440HzはAの音ってのは割と有名な話ですので、
ご存知の方も多いのではないでしょうか?

さらに別な実験。
ぶっ叩く強さを変える、例えば強くすれば波は高い波が起こりますね。
皮がもっともっと向こう側に膨らむから混雑度合いは激しくなる。
これが大きな音ってことです。

倍音などちょっと難しい話になりますので、詳細は避けますけれど、
波の形は音色に関係しています。

「高さ」「大きさ」「音色」
音の三要素が全部、このグラフの中に入っているんですね。

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