息の量のお話(第1話)

歌う時に息が多めの方が少なからずいます。
その原因は人それぞれ様々。
ちゃんと歌う=大きな声=息多め
のような図式から最初から多めになってしまっている人もいます。
呼吸法を学び、それを実践する際にどうしても多めになっていしまう人もいます。

息が多いと当然声帯に負担が大きくなります。
これを歌う時にちょうど良い量にコントロールしたい、ということになります。

さて、
「息の量が多い」とはどんな状態でしょうか。

例えば、
「大きな声を出せ」と言われれば、怒鳴ります。
息の量は増え、声帯に負担は増し、続ければ声がかれてしまいます。
では
「小さな声を出せ」と言われたら、どうでしょう。
ひそひそ声でしゃべります。
実は息の量は増えています。
試しに一息でしゃべることができる時間を
普通の声とひそひそ声とを比べると、普通に喋った方が長持ちします。
ひそひそ声も声帯には負担が大きくなるので、
声の医者も避けるように言います。

つまり
「大きな声」「小さな声」という基準では息はコントロールできない、
負担は大きくなる方向にしか進まない、
ということになります。

続きは次回。

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