![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128614429/rectangle_large_type_2_227ee0ca28a890eb6967175ef34db7ad.png?width=1200)
X68000のOPMDRVについての考察
X68000は、IPLやOSのディスクイメージなどがネットに公開されているが、DUMP.XとOPMDRV1/2/3については公開されていない。
版権の関係ということになっているが、OPMDRVの版の詳細について言及されているネット上の情報がほとんどないので、ここにメモしておく
OPMDRV.Xというソフトは、X68000の内蔵音源であるOPMを鳴らすためのもので、CONFIG.SYSにDEVICEとして組み込むか、コマンドラインから起動して常駐させることが出来る。同様な高性能なソフトとしてZMUSICやMXDRVなどがある。
ZMUSICは以下を参照のこと。
OPMDRVは、純正のOSに附属していたドライバなので、パソコン通信とかがなくてもユーザであれば、何らかのバージョンのものを持っているはずである。初代には、以下のOPMDRVがついていた。便宜上OPMDRV.X初代と呼ぶ。これは、Human 68K ver2.0で初めて附属した。Human 68K ver1.01では、OPMDRV.Xは存在せず、X-BASICのプラグイン関数であるMUSIC.FNCとして実装されておりドライバとしては組み込まれていなかった。
![](https://assets.st-note.com/img/1706063710391-QpgkDtf3Gw.png?width=1200)
これがOPMDRV.X初代の起動表示になる。コピーライトは書かれていない。試しに逆アセンブルしてソースを見てみたが、それらしい表記は見当たらなかった。FM音源の再生処理のみでADPCMは扱えない。このドライバはあまり使われなかったような記憶がある。(と思っていたが、調べなおしてみると、このドライバか独自ドライバーがほとんどで、逆に2のほうが使われていなかったようだ・・・)
![](https://assets.st-note.com/img/1706063861931-ZrphAPxnzA.png?width=1200)
次がOPMDRV2.Xの起動表示である。MIDIが使えるようになったことが新しい機能だが、相変わらずADPCMは使えない。これもコピーライトはなく、同様にソースをみてみてもそれらしいものはなかった。このドライバは、それなりに使われていたように思う。ゲームソフトでも採用されているケースがあった。これは、システムディスクには入っておらずMUSIC Pro68Kに入っていたという情報がある。(EXCEED.さん)また、Cコンパイラにも入っていたという情報もある。(ぺんぺさん)
![](https://assets.st-note.com/img/1706063979059-aFFMNo9ZM7.png?width=1200)
そしてOPMDRV3.Xである。起動表示は大きく変わっており、名称もFM音源ドライバーからMusic Device Driverとなっている。バージョンも1.0だ。
そしてコピーライトが、SHARP/SAN/Luvexとなっている。
ADPCMが追加されているところも従来と異なる。
これは、Human 68K ver3に附属していた。(よってOPMDRV2は、OSディスクにはついていなかったことになる。)
元ハドソンの笹川さんが、作者であるという発言をされていたが、OPMDRV1と2は、それに相当するように思われるが3はどうなのだろうか?
試しにソースコードの差分を、1,2,3それぞれ取ってみたが、1と2はほぼ同じ構造で一部改変されたように見えるが、3はまるで異なるソースコードになった。逆アセンブルしたものなのではあるが、3だけはゼロから異なるソースコードであるように感じられる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?