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男と井上

先日、井上敏樹大先生の『男と遊び』を読んだ。
面白い、実に面白い。
面白いし、文章がスマートで格好いい、見習おうと思った。
やはり井上敏樹大先生の文章は……すごい。
自分にとってナンバーワンの文章は井上敏樹大先生の文章になってくる気がする(太宰治や三島由紀夫も捨て難いが……)。
読み進めながら脳内のイメージを修正するという行為を必要とせずに読了できた初めての本は、小学生の頃に読んだ『仮面ライダーファイズ 異形の花々』であった。
あるあるだと思うが、小説を読み進めていると先程まで描写のなかった状況が明らかになり、イメージしていた部屋の形などを「おっとっと、ここにドアがあったのね」と、変えねばならなくなってくる。
「こりゃアかなわん、読書というのは煩わしいのう」と感じていた小学生の頃の自分を覚醒に導いた『異形の花々』の読書体験が無ければ、こうして何かしら文章表現をやっていこうとは思わなかったであろう。
しかし、不思議な事だ……。
どうしても文章では伝えられるイメージに限界があるだろうに、(僕の場合だけかと思うが)ここまで上手くいくというのは、何かメカニズムがあるに違いない。
自分のイメージ可能な範囲と、文章が伝えたいイメージが上手く重なっているからこそ成せる技なのかもしれない……が、田舎出身のガキンチョであった僕と井上敏樹大先生のイメージが重なるなんて事はあり得るのか。
いや、本当はきっと僕と大先生の見えている風景は違うに決まっているが、とはいえ、最初に抱いたイメージピッタリのまま読めるというのはそうそうないよなあ……。
などと色々考えてみると、そういえば生まれた頃には仮面ライダー龍騎やファイズがテレビ放送され、流れで響鬼もカブトもキバもディケイドも観てきて、アニメのデスノートやメイプルストーリーなんかも通ってきた自分の傍には、割と常に井上敏樹大先生がいたのである。
これは井上敏樹大先生の仕事量がすごいという話でもあるが、つまりそれを多少なり通ってきた僕の心の原風景のどこかに井上敏樹大先生の書いた物語が生きていてもおかしくないという事ではないだろうか。
そこで思い返してみれば、ある事実が浮かび上がるのである……そういえば自分は、物心ついた頃には親の英才教育(?)により、レンタルビデオで仮面の忍者赤影や初代仮面ライダー、ジャイアントロボをよく観ていた……特に仮面の忍者赤影には随分ハマって幼稚園では周りから浮いたものである(みんな色とり忍者は知っていた)。
みなさんご存知の通り、赤影や初代仮面ライダーは伊上勝脚本、伊上勝先生は井上敏樹大先生の父である。
しかも成人して就職してから、色々あって井上亜希子脚本の作品に関わったり(詳細はここでは話せないが!)、井上亜希子先生も今では仮面ライダーガッチャードにて登板するなどご活躍されており……そう、なんと恐るべき事に、人生レベルで井上一家の遺伝子が僕の周囲を取り巻いているのだ!
そりゃあ、井上敏樹大先生の文章が馴染むわけである……生まれた頃から両親が新聞に掲載される入試過去問を解く家庭であれば、やがて子どもも自ずと東大に進んでしまう事と同じくらいに自然な事だぜ……。

とはいえ、これは特撮を好きで観てきた人間からすれば不思議ではない事だと思う。
つまり、僕でなくとも幼少期に赤影にハマり井上敏樹大先生脚本作品で育ち仕事で井上亜希子先生脚本作品に関わった人間がいれば、異形の花々の描写が脳内でバッチシイメージできるに違いない。
そういう人間がいたら、あたしのところに来なさい。以上。

あるいはそんな人間が僕の書いた文章を読んだら、それも脳内でバッチシイメージできるのかもしれないので、一応リンクを貼っておく。

https://ncode.syosetu.com/n7054iw/

よかったら読んでください(結局宣伝かい)。

最近は韓国料理をよく食べる。
特別ハマってるとかではないと思うんですが、なんか足を運ぶ事が多くなりました。
チャミスル、美味しいですよね。
写真を撮った時一緒に居た人達に「チャミスルって甘いよね」と言っても理解を得られなかったのですが、チャミスルって甘いですよね??サツマイモの風味がある気がしますが、みなさんどう感じます????

オムハンバーグライス(で、いいのだろうか)

渋谷にオープンした『いくら』というハンバーグオムレツ屋さんに早速行ってきました。

グラスの絵がかわいい

とてもよかったので、そのうちまた食べに行きます。

ラーメン

ラーメンは野菜抜きで食べます、その方が麺やスープを楽しめると思っているからです。
しかし、最近再販されたみそきんはメンマともやしが良いらしく、今後みそきんを食べる事があれば、ちゃんとそのままラーメンを食べる事に挑戦してみようかなと思ったり思わなかったり……。
そもそも近所のセブンに売ってなかったので手に入る気が全然しないですが……。

ライドカメンズ、一応始めました。
ただ、ソシャゲは苦手なのであんまり進んでいません。
とはいえこういった試みはどんどん発展して欲しいので、せめて舞台化までは漕ぎ着けて欲しいですね。
みんなも応援しましょう、ライドカメンズ。

……結局、ライダーの話ばかりなのであった。

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