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ベランダエンジョイ

ドイツの人の特徴は色々あるが、一番特徴的なのは、外が大好きだということ。春が来ると、レストランではいそいそと外にテーブルとパラソルを並べ、たくさんのテラス席が用意される。
中には、店の前の道路を区切って、道路の駐車スペースにテラス席を設けていることもある。
見た目はそんなとこで食べたいか?って感じだが、座ってみると気になる程でもなくて、みんな喜んでテラス席を選ぶ。
ヨーロッパの中で、イタリアの人は食べること、フランスの人は服を着ること、ドイツの人は住むことに重きを置いているのだそうだ。

レストランのテラス席と同じように、住宅ではベランダでゆったりする姿がよく見られる。
ドイツ語でベランダはバルコンと言うのだが、一人しか出られないようなめちゃくちゃ狭いバルコンでも、椅子が置いてあったりする。
そこそこの広さのバルコンには、テーブルや椅子、パラソルを設置してあって、天気のいい日には日光浴する人も多いようだ。
バルコングッズもたくさんあるので、本当に欲しくなるけれど、いつか帰国することを考えると手が出せずにいる。

我が家にも、なかなかの広さのバルコンが付いている。
どれくらいかと言うと、お隣のドイツ人のお宅は、そこでたまにパーティーをするくらいだから、永住するならここを一部屋としてもいいぐらいだ。

子どもが小さいので、一年目は全く外に出ずに過ごしていた。
しかし、ドイツに住んでいるからか、最近やけに日光や外が好きになっている。
日本では絶対やらなかっただろうに、チャンスがあればかなり大きな敷物(ドイツで買った)を公園に芝生にひいてピクニックしたりするのだ。
そして、我が家のバルコンも、敷物を敷けばピクニックスペースになると発見し、たまに外でゴロゴロしたりする。

最近そのゴロゴロに仲間入りしたのが、私のちょっとした趣味でもあるヨガ。
バルコンにヨガマットを敷いて、ちょうどいい気候の下、風に吹かれながら短時間ヨガをする。
残念ながらヨガウェアなどは持っていないので、適当なジャージだから見られたくはないのだけど、ちょうどいいことに我が家は上階にあるので、人目にもつきにくい。
外でヨガをするのがこんなに気持ちいいとは…
一度知ってしまうと、次も外で、となってしまうのだ。
私の愛するヨガのYoutube(いつかこの動画の記事も書こう)も外で見ると、より爽やかに見え、「私も外でやってるよ」と同志気分を味わうことができる。

すっかり外が好きになってしまったので、日本に帰ってもベランダスペースを有効活用したいと思っている。
日本ではさすがにベランダでヨガは無理かな…。

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