いい歳の取り方
今日はめちゃくちゃ忙しかった。残業しない主義なのにサービス残業1時間半もしてしまったで。まあ、イベント事だったので仕方ない。
お迎えが遅くなったのに息子は怒りもせずいい子です。何処か連れてってコールは凄かったけど。平日は無理です。
数分後に三十路となります。
自分が30歳を迎えるなんて、明確にイメージした事なんて人生で1度もなく、あれよあれよとカウントダウンが始まり、これといって抵抗なく歳を取ってしまいます。
20代にやりたかった事(結婚、出産、社会復帰して正社員になる)をやれていたので後悔がなかったのもあるし、このご時世で有難いことに充実してるかは別として忙しい毎日を送れているので。
昨年、上長との面談で「30代、人としての価値が問われる時期になるのではないかなと漠然と思う。いい歳の取り方をしていきたい」と発言したものの、いい歳の取り方ってなんなのだろうとよく考えます。
社会的地位なのか、私生活の充実なのか、金銭的ゆとりなのか、外面的な美貌なのか。
私は望んでいた子を授かる事が出来ましたし、日々子育てに喜びを感じてはいますが、社会的地位という点では、残念ながらこの職業(給食調理)、天井が決まってる上、とても豊かな暮らしができる訳ではありません。
昨年度の年収も恐らく非課税世帯のまま。
元夫からの養育費や慰謝料は半年程滞ってますし、引越しやなんやで貯金もじわじわ減ってきている。
家系柄、童顔なのであまり見た目の歳は変わらず白髪もないものの、細かく刻まれた皺や乾燥しやすくなった肌、体調が万全と言える日も少なく、ビタミン剤やレッドブルを起爆剤にして騙し騙しで日常をやり過ごす。
髪切り行きたい!と思えど、なかなか身動きも取れず、同じ理由で服も、何年も着てすり減ったヒートテックを買い足すのもひと悩みする程ですので自分では買ってませんし、母がお古をくれますのでなんとかなっちゃってる。
キラキラした女盛なんて程遠い私ですが、今まで生きてきた中で今の自分が一番嫌いじゃないなと思えます。
若い時、それこそ独身時代は恋人だの、服のトレンドだの、バンドのライヴだの、仕事だの、年相応に色んなものに一生懸命。
実態の見えない憧れが世の中にたくさんあって、そこにたどり着けば自分を満たしてくれる世界に行けるんだと思えてたんだろうな。夢見る夢子ちゃん。
でもまあ、振り返ってみると、それらは決して自分の「本当に心から望むもの」は満たしてくれず、理想と現実のギャップに打ちのめされる訳です。
与えられるのではなく、掴み取るのだと。
誰かにレールを引いてもらえるのではなく、自分が選んで進んで行くのだと。
自分の人生は自分で描くのだと。
それに気付いたのは離婚した27歳の時。
遅いのかもしれませんが、裕福ではないけれども心満たされる家庭で、ふわっとのんびり生きてきた自分ですので、それに気付いた時、「生きる事ってなんて過酷なんだろう」って絶望的でしたね。子ども居なかったら間違いなく自死を選んだかと。
でも今は、「なんて自由なんだろう」という気持ちがいっぱい。
全てにおいて自分で責任を負える範疇であれば、いい事も悪いことも何を選択しても自由なんだと。
若い時はある意味潔癖で、今すぐ白黒はっきりつけないと嫌でしたが、グレーである事を許容できるようになり、待つことができるようになり、それによって自分の都合の悪い結果に転ばないように時間をかけるという選択も取れるようになった。
もうね、生きやすい。生きやすい。
何を今までカリカリ、セカセカしてたのだろう。
今決断を下すのか、明日なのか1週間後なのか1ヶ月後なのか、積み重ねることによって結果が変わってくる事もある。
近すぎて疲れるなら遠ざければいい。
居心地のいい時間や空間を自分が作り出せばいい。
「間」という大切なものに気づけました。
一人でいるのが嫌で、常に男の人がいる状態でないと不安だった若い頃(と言っても元夫とは21歳からの付き合いですが。)、元々依存的で恋愛脳であることは間違いないのですが、産まれてこの方初めて男の人がいなくても生きていけると思い始めました。
まあ、性欲はしっかりありますし、できれば子どもももうひとり欲しいし、恋人というときめきに羨ましさを感じない訳でもないのですが、関係性を構築する面倒くささや、離婚による傷とトラウマを考えると、まあ、面倒くさいからいいや。と思える。
セフレってのも考えましたが、受け身である側である女性の脳での捉え方であったり、男性側のセフレというポジションの捉え方の得体のしれなさを思い天秤にかけると、まあだったらお金を払って風俗行った方がマシかと(行ってませんけども)思い、まあ離婚後も華麗に独り身を貫いてますが、子もいるので寂しさとかはありませんし。
今が一番幸せなのかもな。と思える生き方や捉え方ができ始め、いい歳の取り方をしているのかもしれないと少し自信をもてる。
そんな自分が嫌いじゃない所も、またいいなと思える。
30代、濃く、深く、たおやかに生きていきたいなとある意味の決意表明をここに。
ちなみに、元夫は律儀にお誕生日おめでとうと連絡くれました。マメな人ね。
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