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ルヴァンカップ決勝戦 てんやわんやすぎる道中記 前編

ルヴァンカップ決勝戦、北海道コンサドーレ対川崎フロンターレ、決戦の地埼玉スタジアム2○○2へ行き応援してきました。
結果は惜しくも準優勝。
胸を張り誇れる2位。

そして私と息子にとっても心に残る初めての父子二人旅、初めての道外での観戦になりました。
今回の出来事と感じた事を記憶が薄れる前に書き残しておこうと思います。
お世話になった方々、心配し応援して下さった方々への感謝の気持ちも込めて。

決勝戦の応援に行こうと決めたのはプライムステージの広島戦に勝ってから「これは決勝進めるかも」と感じた時でした。
某激安旅行サイトにて飛行機とホテルを調べ、嫁さんに見積書を見せ懇願。
「コンサにとって歴史に残る試合になるかもしれないからお願い!!」

私と息子のコンサへの熱い思いが通じ、しぶしぶOKサイン。

そして準決勝のガンバ戦でも勝利を挙げ、クラブ史上初の決勝進出!わが家史上初の父子二人旅も同時に決定!
大いに浮かれ、予約していたフライト時間やホテルの場所を元に、埼スタへの移動方法、試合以外の東京での過ごし方を色々と考え「用意しておいた方が良い物は何だ!?」「どのルートで行くのが近い?効率が良い?」と、毎日脳内シミュレートを繰り返す毎日。


息子からは「新しいゲーフラ作って持ってく!今度はぼくの絵も描いて!」とせがまれ、絵心もセンスもない父ちゃん、頑張って作りました!

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そんなこんなで毎日出発の日を楽しみにすごし、迎えた前夜…。
ここからわが家史上にも残る激動の時間が動き出します。

千葉方面が悪天候でその煽りを受け成田空港の交通網が大いに乱れているらしい。
でも予報では土曜には天候も回復するって言ってるし問題ないだろうな、と楽観していました。
夜9時をすぎ、息子は出発を楽しみにして就寝。

その後やっぱり不安になりツイッターやネットで情報を収集。
すると「土曜日、成田行きで欠航の便があるらいい」とフォロワーさんのツイート。
「まさかおれの乗る便じゃないだろう」と思いつつ、自分が乗る航空会社のHPを覗き、愕然としました。登場予定の便には「欠航」の表示…。
頭が真っ白になり「欠航…」とツイートするしかできませんでした。

旅慣れていない私はどうすれば良いのか分からずただただTLを眺めるだけ。
PCに向かっているとKさんから「大丈夫?埼スタ行ける?」と心配してFBのメッセが。
「新幹線なら間に合うかもよ」とのアドバイス。
TLでもそうされている方がいらしたので、もし行くならその方法しかないなと思っていました。

そして私の頭の中には今年起こったある出来事が…。
実は3月に家族でアウェイの名古屋戦を観戦に行く予定でした。
が、直前に仕事でトラブルがあり、キャンセルを余儀なくされました。
初めてのアウェイ参戦を楽しみにしていた息子はギャン泣き、「父ちゃんなんか大嫌い!」とまで言われていました。
たぶんその時名古屋に行けていたら今回は諦めていたと思います。
ですが、明日の朝、楽しみにしていた決勝戦に行けないなんて言える訳ない!もう息子のあんな泣き顔は見たくない!あんな悲しい思いさせたくない!それにもう嫌われたくないし(笑)

私の心は決まりました!!
そしてKさんから「おれなら行く」とメッセ。その言葉が更に背中を押してくれました。

まさか数日前にフォロワーさんに冗談半分で返した「目標は無事に埼スタへ着く事」というリプが現実の目標になるとは…。

JRのサイトで北海道新幹線のチケットを検索。
朝6時台の初便は満席。
次の7時台もほぼ満席。隣同士の席が空いているのはグリーン車以上の席のみ。それも通路を挟んでの隣。
時間は11時を回っているし行くなら仮眠もしないと行けないし迷ってる時間はありません。
グリーン車の席2枚をゲット。

次に問題になったのが函館まで行く方法。
深夜バスも一旦札幌に出ないとならないし、車で行っても帰りはどうするか…。
嫁さんにダメ元で「函館まで一緒に行ってくれない?」とお願いしてみました。
たぶん嫁さんの頭にも名古屋戦のキャンセルが頭にあったんだと思います。困った顔をしつつも「いいよ。その代わりしばらく食事のレベル落ちるし、外食も行けないからね」それくらい我慢しますとも…たぶん笑

とりあえず、千歳~函館~大宮までの移動手段は確保できました。
サポ仲間Cさんからもメッセ「道中お気をつけて」と応援のメッセ。
本当にありがたい!
そして少しでも寝ておこうと思っていた時に1本の電話。サポ仲間のYさんから。
「せんむ!函館までどうやって行く?車なら乗せてって」と。
どうやらおれと同じ便でフライト予定だったらしい。
同じ痛みを味わった同士、しかも普段たくさんお世話になってる仲間。断る理由なんてコレっぽっちもありません。「一緒に行きましょう!」
待ち合わせ場所と時間を決め、ちょっとでも寝ておこうと思ったけど気持ちが高揚したのと不安なのとで眠れず。

その間、函館から新幹線で行くのを決めてから、多くのフォロワーさんから励ましのリプが。本当にありがたかったし嬉しかったです。

そして待ち合わせ時間が近づいたので息子を起こしました。
まさか朝の3時に起こされるとは思っていなかったんでしょう。

眠い目をこすり、まだ半分しか開いてない息子にまずは「飛行機飛ばなくなった」と伝えました。その言葉で目がハッキリと開き、一瞬ウルウル…。泣かれる前に「だから新幹線で行くよ!」と伝えるとその目が爛々と輝きました!

その後の息子の行動の早い事早い事!「じゃぁ、着替えて準備だ!!」ですって笑

父ちゃんも、一応準備は万端のつもりだけど、もし忘れ物あってもスマホ、金、クレカ、チケット…これだけあれば国内旅行なら何とかなるべ!!と、とりあえず準備OKで出発!

待ち合わせ場所までYさんを連れてきてくれたHさん(別便なので千歳から飛行機で)と合流「じゃぁ、あとで埼スタで会いましょう!」と約束し、Yさんを引き継ぎ、いざ新函館北斗へ!!

高速をぶっ飛ばし新幹線の出発の1時間前には駅に到着。

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Yさんが話し相手になってくれたので睡魔に襲われる事もありませんでした。…息子と嫁さんはグッスリ鼻提灯(笑)

駅構内にはレプユニや応援グッズを持った人がチラホラ。

話を聞くとやはりおれらと同じ境遇。「無事に埼スタに到着しましょう!」と、お互いに励ましあい、情報を交換しあい、健闘を誓い合いました。

発車時刻が近づいたのでホームへ。

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普通席を取れたYさんとはここで一旦お別れ。

息子は思いも掛けない初新幹線に大喜び。
記念撮影を済ませて発車。

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発車後おれのスマホを握りしめ地図アプリと外の景色をにらめっこしながら「もうすぐ青函トンネルだよ!」「もう本州だよ!」と興奮気味。

しばらくするとYさんからメッセ。

当初は大宮からはタクシーで行こうとしていたのですが、あちらに住んでるYさんの知り合いが埼スタまで同乗させてくれるとの事。

本当にありがたい!!また一つ不安が払拭されました。

新幹線での道中では秋田新幹線こまちとの連結作業が見れたり、同じ車両に某もじゃもじゃ頭の超有名バイオリニストがいらっしゃったりと嬉しいハプニングも色々(笑)

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そしてなんやかんやで大宮に到着。

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駅で待っていてくださったYさんの知り合いの方と合流し埼スタへGO!

若干の渋滞に巻き込まれながらも「埼スタまであと一歩の所にいる」という安心感でホッとしたやら、人の繋がりに感謝感激するやらでウルウルしてました。

駐車場に到着し、ここからは徒歩で埼スタへ。

そしてついに見えてきた埼スタ。
息子もその大きさに感動「でかっ!すごいね!!」

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この時点で時刻は12:30くらい。耳をすますとチャントも聞こえてきて「ジェイのじゃね?」と気付くと「オー!ジェーボスロー!オー!ジェーボスロー!」とテンション上がってきた息子、Yさん達からちょっと離れてたけど歩く速さもあがってきました(笑)

駐車場から歩くこと10分弱。
そして自宅を出発してからは9時間!

ついについについに来たぞ埼スタ!
待たせたな!埼スタ!

約束守ったぞ埼スタ!!

後編へ続きます…。