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【第5回 なにものゼミのリアルに迫る!】繊細かもしれない貴方へ

時計の秒針が刻む音。
何気なく立ち寄ったカフェのBGM。
大きな音を轟かせて夜空に咲く花火。
帰り道に見下ろす、日が沈む地平線の風景。

これらを聴いた時、見た時。貴方は何を感じ、どの様に心を動かされるのだろうか。
不快感、驚き、高揚、感動、無関心…。
言ってしまえば受け取り方の『個性』だと纏められてしまうこの違いだが、それが「生きづらさ」に繋がる人々がいる。

『Highly Sensitive Person』略して、HSP。
5人に1人の割合で存在する、生まれつき繊細な人々の事だ。
後にご紹介させて頂く武田さんの著書によれば、

「相手の感情やその場の雰囲気はもちろん、光や音まで、まわりの人が気付かない小さな変化を感じ取っている」

という特徴がHSPには挙げられる。

今回の講義では、もしかしたらHSPかも…?という生徒3人が参加し、HSP専門カウンセラーである武田友紀さんとの座談会を行った。
このnoteを執筆している私も、座談会に参加した1人である。


出会いは突然に

『あんたさ、繊細さんなんじゃないの…?』
友達と話している中で、唐突にこう言われた。
いやいや、繊細さんってなんぞや…?
これが私とHSPとの出会いだった。

そもそも、繊細である事 が当たり前な人間にとって、自分が人より繊細であることを自覚する機会などあまりない。自分が何かに対して違和感を覚える出来事はあっても、『繊細さ』が原因であるとはまさか思わず、何なら『私は大袈裟なんじゃないか』くらいに思っていた。
そして、その気持ちによって生まれた自己嫌悪は、時間が経つにつれ“生きづらさ”に形を変える。

そんな重たすぎる障害物を抱えながらも、誰かに助けを求めてみる。

『気にしすぎだよ』

でた。言葉のストレートパンチ。

『気にしすぎ』で片付けられないから、割り切ることができないから、話をしているのに。気にしすぎる私が悪い、そんな風に思えてきてしまう。
この『気にしすぎだよ』エピソードは、座談会の中でも大いに盛り上がったあるある話だった。
私は本当に安心した。『気にしすぎ』で辛くなってしまう人間は私だけではない。同じ様な事を考えて、同じ様に助けを求める人がいるんだ。自分がこれらを“体感”できたのは、初めてのことだった。


繊細って、悪くない。

私が誰かの悩み相談を受けた時、その悩みに寄り添いきれていない気がして、一緒に涙を流してしまうこと。
大勢でご飯に行くと、様々な人の表情や声色を伺ってしまい疲れ切ってしまうこと。

いつも『なんでこうなっちゃうんだろうなぁ』と、なんとなく嫌な気持ちが心の中にあった。

しかし今回の座談会では、今まで自分の中で疼いていたものが徐々に昇華されていく様な、不思議な感覚を覚えた。
ご自身も「繊細さん」として、沢山の感情に向き合ってきた武田さんからの数々のアドバイスは、私の凝り固まった『もうどうしようもない』『この気質と一生付き合っていくんだ』というマイナスな先入観を溶かしたのだ。(詳しくは講義概要をチェック)

私自身、繊細な気質が嫌いなわけでは無い。
確かにこの気質故に疲れてしまう事も多いが、人とは違う寄り添い方をする事が出来るとも思っている。
そして、きっとそれが私の良さであると、信じたい自分も居る。


『相手の気持ちを感じ取ってしまって辛い』『全て見透かされる気がして何も考えられなくなってしまう』という貴方へ。

自分と相手は『別の人間』である。
自分は想像以上に相手の事を分かっていないし、それは相手も然り。
自分が想像した相手の感情に振り回されて、自己嫌悪に陥る必要など何処にもないのだ。

そう考えると、なんだか心が軽くなった気がしないだろうか…?

「私は私、他人は他人。」なんて簡単に言われるが、実はこう思う事が1番難しかったりする。

しかし、本当にこれが全てなのだと思う。

所詮自分と他人。
手を繋げる時だけ繋げれば良い。
同じ方向を見ている時だけ、一緒に肩を並べて歩めれば良い。


『あなたはなにものですか?』

毎度お馴染みのこの質問。

座談会に参加するに当たり、私も自分がなにものであるのかを考えた。

私は私以外、何ものでもなかった。

音楽が好き、エンタメが好き、涙脆い…
どれか一つをピックアップして『何者か』を形容するのではなく、全ての要素があって『私』になるのだ。

座談会の最後、『あなたはなにものですか。』という問いに対し、武田さんは

『私は武田友紀です。』

と答えた。

やっぱりそうだ。
答えを聞いた瞬間、「私は私」である事を、改めて確信した。


最後になるが、私は未だにHSPであるのかどうか、はっきりとした事はわかっていない。
『あなたはHSPです。』
そう面と向かって言われた訳ではないからだ。
しかし、HSPでもそうでなくても、自分が感じたものについて深く考え、寄り添おうとするのが私である。

このnoteを最後まで読んでくださった貴方が、弱さや繊細さを隠すことなく、真っ直ぐな心のままで通じ合える「何か」に出会えることを祈って。

これから先、何年続くかわからない長旅の途中ですが、またどこかでお会いしましょう。

文責:深瀬

今からでも遅くない!貴方はなにものですか?一緒に考えてみましょう。↓
https://forms.gle/n8exgMovr54ghFK8A

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