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芸術と芸術のキメラ

朗読、ならまだわかるけど
朗読劇、の映像化
朗読だけど、劇の掛け合いがあって
劇だけど映像で
改めてものすご制約が多いものだなと思います
結構なチャレンジだと
好評発売中でございます。

稽古もなかなか難しくて
掛け合うけど物的干渉無いし
共演者ともお客さんとも
カメラという線を引いた向こう側で関わるのです
共演者の声とは交わりますけどもね
なんだあこの感覚は?ですよ
そこに映像としての面白みもなきゃ映像化の意味が無いのですから
演劇やるよりはるかに難しいという
今回はほんまに
「映像とは?」
と哲学的な問い直しが何度も襲いかかってくるようです
利点は分かりやすいですよ
感染拡大状況の中で、配信という形で安心安全に芸術を享受できる
でもただ録画しただけのものでは「記録」であって、
映像作品とは言えない
映像ってなんだ
都合良く切り貼りして一番美しいキメラを生み出せるもの?
やってみるまでは、それくらい軽く考えていたと
振り返ると分かります
そうです
そんな簡単じゃないと、よく分かったからです。
演劇はお客さんと演者の間に壁がありません
0です
映像はお客さんと演者の間にカメラがあります
1です
細かく言うと配信チャンネル、再生機材とかありますけど
無いのと有るのなんです
全然違うんです
この隔たりは大きくて、演者として強烈な刺激です
知らん、こんなん   ですわ
無い方から有る方にも、きっと逆も然りで
やっぱり別物の芸術ですと
伝えられる適当な言葉を思い付かないのは
やはり出会ってまだ日が浅いからでしょうか
個人朗読は飽くまで朗読に突き詰めるし
声がよく聞こえるように録音したものを合わせたりしますから
先述した可能な限り美しいキメラを目指せるのですが
(村井の個人朗読はこちらです、自分で言うのもあれですが良くできたので、是非見て欲しいです、良いキメラできました)


劇は
干渉が面白いのでね
劇の
生っぽさを殺したら、劇は死ぬんでね
言葉が矛盾してきますね
映像化したら生っぽさって、ね
わああー!


劇を観る感覚を持って楽しめるように
前列後列という編集タイプを作って
正直どっちも観てもらうのが一番、劇に触れてもらえるんじゃないか、と思っています
セット券はこちらです
村井がおすすめ文章書いてます
よろしければ

遠方の方にも見ていただけるのが本当にありがたい!
やむに止まれぬ手段として始めた映像作品配信ですが
表現の手法として
なんとか納めていきたいです。



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