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17年前に死んでおくべきだった


というボカロ曲を投稿しました。

ないよ ないよ
「明日」なんてないよ
ないよ ないよ
「希望」なんてないよ

17年前に 17年前に
17年前に ある日の夜に
17年前に 17年前に
17年前に 死んでおくべきだった

救われない 救われない
今更もう逃げ出せない
大事なものが増えすぎた
今更もう捨て去れない

ああ、巣喰われない 巣喰われない
絶望という感情に
喰いつくされてしまえれば
少しは楽だったのかもしれないのに

17年前の 17年前の
ずっとずっと前の あの日の夜に
どうやって戻ろうか?
どうやって消え去ろうか?
だけどそれは許されない
燃え尽きて灰になるしかない

ないよ ないよ
「明日」なんてないよ
居場所なんてないよ
ずっとずっとないよ

ないよ ないよ
「もしも」なんてないよ
可能性なんてないよ
今更もう遅いよ

ないよ ないよ
「希望」なんてないよ
鏡をごらんよ
みんなみんな夢だよ

みんなみんな夢だよ
みんなみんな夢だよ
現実をごらんよ
みんなみんな夢だよ 

ないよ ないよ
「明日」なんてないよ
「もしも」なんてないよ
「きっと」なんてないよ

「居場所」なんてないよ
「未来」だなんてないよ
「価値」だなんてないよ
「救い」だなんてないよ

今更もう遅いよ
力なんてないよ
終わりなんてないよ
安らぎなんてないよ

進むしかないよ
走るしかないよ
遅すぎるなんてないよ
生きるしかないよ

ないよ ないよ
作るしかないよ
生み出すしかないよ
やるしかもうないよ

ないよ ないよ
走るしかないよ
生きるしかないよ
戦うしかないよ

ないよ ないよ
色んなものがないよ
けど「なにか」はまだあるよ
残ってるものもあるよ

ないよ ないよ
続けるしかないよ
もう後がないよ
生きるしかないんだよ

---



作ってる作品の主人公のキャラソンのイメージで書いたんですが、
肝心の作品がまだ出来上がっていません。草。

エミネムの「ヴェノム」って曲に、
Edgar Allan Poe,
Bedridden,shoulda been a long time ago.
(寝たきりのエドガーアランポーはずっと前に死んでおくべきだった)
っていうフレーズがあるのですが、その
Shoulda been dead a long time ago
(ずっと前に死んでおくべきだった)
って言う歌詞がなんか数年頭から離れなくて、なんかそういう曲を作ろうとずっと思っていました。

が、予想外です。
この歌詞で、このテーマで、ここまで明るい曲になるとは……。
「17年前に死んでおくべきだった」→「今更もう手遅れである」→「だから生きるしかない」っていうテーマです。

明るいんですよ。前に進む曲なんですよ。
「希望はこの世にない。だから、私が……私自身が……希望になることだ!!!」
って言う曲。
明日はないよ、希望はないよ、可能性なんてないよ。
だから、私が明日になって、私が希望になって、私が可能性になるのです。

まさか私の中からこんなに前向きな曲が出てくるとは信じられません。
だって、同じテーマ(希死念慮)で10年前に作った曲(精神病棟)は、
もう、甘ったれしみったれのボケカスぬる中二曲なんですよ。
10年前には救いがある曲は書けなかった。
でも今は書ける。

まさか、私が人間的にここまで成長するとは。
なんでこんなに強くなっちゃったんですかね、自分。
たぶん辛いことがありすぎちゃったんですよ。

私はこんなに強くなるべきじゃなかったし、どうせなら弱いままでありたかった。
強い人間に媚び売って尻尾を振っていく人生でありたかった。
それで、何か辛いことがあったら、その強者のせいにして、自分に責任を持たない人生を送りたかった。

でも、そうはならなかったんですね。
まぁ強くなっちゃったものは仕方ないので仕方ないです。


ヘッセの「春の嵐」とかこういうテーマですね。
「全てを失ったけど、死ぬことはできない。ただ一切は過ぎていく。
 でもその中で、大切なものを大切にしていかなければならない」みたいな。

ここからは私の話です。
やっぱり自分のことを絡めずに詩を書くのって(私は)無理なので。

今から17年前のある日に、死にかけたことがあります。
っていうか多分死んでたはずなんですよ、私は。
倒れた鉛筆が、左に倒れるか、右に倒れるか、そういうレベルの九死に一生。

で、その時から現時点の今までの間、17年の間、
もうどうしようもなく辛いことがたくさんありました。

で、つらいとき、私はよくこう思うのです。
「17年前のあの時に、死んでおいた方が、よっぽど楽だったかもしれない」と。

いや、事実としてよっぽど楽なのです。
こんなに苦しい思いをするのならよっぽどマシだった。

自殺願望とはちょっと違います。
そんな願望、あったとしてもこんなところには書かないです。
まだ読んでない本がたくさんあるし、やってないこともやってないし。
今は死にたくないし、死ぬ気もないです。
なんていうんだろうねこういう気持ち。

しくじった。
こんな苦しい思いをするのなら、17年前に死んでおくべきだった。
そう思ったところで、時既に遅しなので、生きるしかないのです。


それでは。


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