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内向的な人が楽に生きるための本『「静かな人」の戦略書』を読んでみた

この本の序盤に内向的か外向的かを測るテストがついているのですが、3以上で内向的と言われるところ、私は10という数値をたたき出しました。
内向的か外向的かというのはどっちかはっきりしているものではなく、どちらの特性もみんな持っていてどちらともいえない人が最も多い、ベルカーブで分布しているということですが、私はかなり内向的に偏った人間のようです。

そういった私からすると、この本に書かれているエピソードはどれもうなずけるもので読んでいて楽しく、内向的でもそれに合った方法で外向的な人が有利だと考えられるビジネスの世界で十分戦えると書かれていたことで、非常に気持ちが楽になりました

改めて考えてみると、ビジネス書というのは、外向的でな人がそういった人向けに書いた本が多いので、私のような内向的な人はそういう本を読んで、生きていくためには自分を曲げてでも外向的にふるまわなくてはなくてはならないと思い込んでしまいます。しかし、この本は内向的な人がそういった人向けに書いた本なので読んでいて、内向的な私でもちょっと頑張ればどうにか生きていけそうだと希望を持つことが出来ました。

まとめ

自分が内向的か、外向的というのはぼんやりと自身の属性として持っているものだとは思うのですが、それに合わせて対人コミュニケーションなどのやり方を変えてみようとまでは思わない人がほとんどだと思います。

こちらの本には内向的な人の振る舞いが実例と共に多く書かれていて(しかも内向的な人には納得、共感できる点が多い)、読者に内向的、外向的という人を分類する切り口と、内向的な人がビジネスシーンで起こりうる状況にどう反応すれば無理せずにうまく処理できるのかがわかるようになっています

もしご自身が内向的だと感じられているのであれば、その他多くの内向的・外向的という軸で書かれていないビジネス書(多くは外向的な人向け)を読むよりも、自分の特性上、無理をしなくて良い方法が紹介されたこちらの本や、こちらの本のなかで言及されている本を読まれるのが良いと思います。


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