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宿題を無くした小学校に思う

宿題を無くした小学校が取り上げられていました。学習指導要領には「家庭との連携を図りながら、児童の学習習慣が確立するよう配慮すること」とされていて、宿題は小学校が必ずやらなくてはならない事項ではないようです。
上記の記事で取り上げられている学校は、宿題の代わりに自主学習が出来るプリントを生徒が手に取れるようにするなどして、上記の指導要領を満たす工夫をしているそうです。

私は小学生時代に宿題をあまりにやらないので、教卓の横に席を移動させられたことがあります。そんなことをされたり散々叱責されたりしましたが(今思うと教諭の方にも問題がある気もしますが。)、結局のところ、子供のうちに家での学習習慣というのは確立できなかったです。
それが、大人になって誰にも勉強を強制されなくなったら何かしら勉強したくなってきて、英語とか数学とかを自己学習したりしました。要はやれと言われれば梃子でもやらないというひねくれた性格なんでしょうね。

上記の記事で取り上げられている学校では宿題を無くして1年が経ち、「学力テスト」の結果は例年通りだったそうです。
宿題が無くったって勉強が好きな子は自主学習のプリントを勝手にやるでしょうし、私のようにひねくれていると強制されていないからこそ、勉強に取り組むというポジティブな面もありそうです。また、中には家庭での学習習慣が無くなって成績が下がった子もいるでしょう。
全体として学力が変わらんのであれば、嫌々やらされることから、自分がやりたいことに「学習の認識」が変わるような方法を取るのはよいのではないかと思ったりします。

ただ、家庭での学習が学校から強制されなくなると、家庭環境による学習格差が広がるという懸念もあったりはします。

何はともあれ、すぐに結果がわからない教育現場で、批判もある中こういった他と違うことをやるのにはかなり勇気がいるんじゃないかなと思います。そういう意味でこの校長はすごいなぁと思いました。

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