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万人向けではなくなったマイホームに思う。

上記のような記事がTwitterでシェアされていたので、読んでみました。そんなにビビらせなくてもいいんじゃない?とは思ったもの思うところあったのでまとめてみました。

主に都市部の話ですが、賃貸住宅の家賃が異常に高いのでこれなら買ってしまった方がいいのでは?と考える人がいらっしゃるようです。

動物の本能でもある縄張りの観点から見ても、マイホームが良いものに思えるのは普通のことですし、実際に戦後からバブルに向かって地価が上がり続けた時代では、借金をしてでもマイホームや土地を購入することは利益が出る行為であったため、その感覚でマイホームはお得や、安定の象徴と考えている方がいらっしゃるのもわかります。

ただ現在では、マイホームは万人のための物ではなくなったんじゃないかと私は思っています。万人がマイホームを持てた時代と、現代の一つの大きな違いは、「終身雇用」が機能しているかどうかです。

色々と話題にはなっていますが、日本の雇用は「メンバーシップ型」から「ジョブ型」に変わろうとしています。これは「終身雇用」が機能しなくなったことから出てきた変化の一つなのではないでしょうか。(メンバーシップ型からジョブ型への雇用の転換が、「終身雇用」を終わらせるのではなく、「終身雇用」が機能しなくなった結果、雇用の転換が起こりつつある

少なくともこれから家を買う人は、長期ローンの返済期間を「ジョブ型」雇用で働いていくことになります。

「ジョブ型」かつ終身雇用を実現できる会社は限られるため、何かしらのプロフェッショナルであっても多くの人は、複数回の転職もしくは、プロジェクト単位で稼働する雇用形態に移行していくでしょう。

これは、「ジョブ型」雇用で活躍できる引く手あまたの人材を除けば、生涯を通しての収入が安定しなくなるということです。

よって、収入が一定である、もしくは上がり続けることが多かった「終身雇用」の頃のように、長期間のローンを組んで家を買うことが容易はでなくなったと考えます。

ジョブ型については以前もちょっと書いたので興味のある方はどうぞ。


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