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多分、本に書いてあったこと

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本を読んでおっ、とかハッ、とか思ったことを書きます。
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2023年2月の記事一覧

2023年2月に読んだ本まとめ

今月は結構忙しかったのですが、それなりに本を読むことが出来ました。特に『地図と拳』はめちゃくちゃ面白かったです。Kindleで読んでいたので実感はなかったですが、本屋で見かけると異常に分厚い本でした。 また、COTEN RADIOの深井さんが書かれた本を2冊ほど読み社会学に興味がでてきたので、3月は読んでみようと思います。 文芸書小川 哲著 『地図と拳』 ラストシーンが美しすぎるんだけれどもそれ以上に、「日華青年和合の会」やら「仮想内閣」のように満州やら当時の日本なんかの

『YOUR TIME : 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術』の感想

時間管理術というのは時間を管理しているわけではなく、周りにある優先度や、予期、早期などを管理しているという考え方は目から鱗でした。 私は容量超過の自信家のようなので、とりあえず「プレコミットメント」と「SSCエクササイズ」から始めてみようと思います。と思って今週の頭に「SSCエクササイズ」をやってみたのですが、とりあえずその週にやらなくてはならないことを並べて点数をつけてみたらどれも自分でやらないといけないタスクばかりでした。つらい。 そういえば、私は予期が多すぎるわけで

人生がラクになる歴史思考『世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する 歴史思考』の感想

人生が苦しくなる大きな理由の一つに悩みがあると思います。悩みの原因のは色々あると思うのですが、一つにはこうあるべきだということからの逸脱が挙げられると思います。 例えば、お金を稼いでいる方が偉いはずなのに、自分はお金を稼ぐことができないとか、家族を持たなくては一人前とは見なされないのに家族を築くことができないとか、人を愛すべきなのにそれができないとか、やりたいことをやって生きるべきなのに、自分には好きなことがないとか。 こういった感じで、自身を不完全なものだと認識し思い悩

ポモドーロ・テクニックの入門書を読んでみた

フランチェスコ・シリロ著 『どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門』ポモドーロ・テクニックというと「トマト型のキッチンタイマー使って短時間で集中するやつね。」ぐらいの認識しかなかったのですが、こちらの本によると、もちろんその本体は25分作業して5分休憩を繰り返し、4セット後に大きく休憩するという一般的に知られているものですが、その白眉は集中できることだけではなく、作業見積もりの精度と、作業中断に対する意識向上にあるようです。 作業見積もりの精度

『2040年 「仕事とキャリア」年表』を読んでみた

まとめ2040年までの日本の雇用について予想が書かれた本。 前半に書かれている「ジョブ型雇用」の米国と、「メンバーシップ型雇用」の日本の仕事やキャリアの違いはこれまで私が読んできた本や記事なんかと、大きく齟齬なく分かり易くまとまっているので、そもそも「ジョブ型雇用?」「メンバーシップ型雇用?」となっている人は読むとざっくり把握できていいのではないかと思います。 後半に書かれている未来予想と対策も前半の前提から考えるのであれば、大きくは外れることはないのではないかと思える内

『僕のヒーローアカデミア(37)』で思ったこと

この巻では田舎と都会の違いの話が出てきますが、その原因って単に集団を構成する人数の違いなのではないかと思いました。 構成する人の数が多い都会では、一歩外に出ればそこにいるのは他人ばかりです。そこで都会に住む人は、そういった状況に合わせた行動を取るようになります。例えば、叫び声を聞いたとしても知り合いが叫んでないか見に行ったりしません。また、周りにいる人のことなんてあまり気にしないですし、もちろん新顔が居たとしても気にもしないです、そもそも誰が新顔かなんて把握もできませんしね