今は失望を通り越してあきれています
以前、「政府与党をはじめ、民主主義を標榜する各政党は、所属する議員や党員がこのような反社会的な団体と関係を持っていないかどうか、積極的か非積極的かにかかわらずこのような団体の宣伝に利用されていないかどうか、党内を十分点検していただき、多少なりとも関係があればその経緯を含めて国民にしっかり説明したうえで、完全に関係を断ってほしいと思います」と書いて、政党の自浄努力に期待してきました。
しかし、最近の報道を見てわたしはかなり失望しています。いや、失望を通り越してあきれています。
自分の党の議員とこの団体との関係を、個人の責任として他人事のような言い方をする政党幹部の発言はあまりにも無責任だし、その党の自浄能力の無さを物語っていると思います。そもそもこの団体と関係を持つことを本当に悪いことだとは思っていないのではないかとさえ思ってしまいます。
また関係を持った議員については、どのような背景をもつ団体なのか把握もしないまま、依頼を受けるがままに会合に出席したり挨拶を送ったりするということは常識的に考えられないし、もし本当に把握しないでそのような依頼を受けているのであれば、そしてそれが反社会的な団体なのかどうかも関係なく依頼を受けているのであれば、それだけでも大問題だと思います。
開き直りにしか聞こえない発言が、政治家としての資質を疑わせます。
政治家に対して会合に出席してほしい、挨拶をしてほしいというのは、なにかしらの見返り、宣伝効果、権威付け等を期待してのことでしょうから、いくら自分を応援してくれるからと言って見境なく依頼を受ける時点でアウトだと思います。
私は、関係を持った議員の多くは、どのような団体か背景も素性もすべて把握したうえで、依頼を受けて会合に出たり挨拶を行ってきたりしたのだと考えるべきだと思います。
団体の反社会的犯罪性なんて気にもしていなかったのでしょう。自分とこの団体との共通の利益、主義主張の一致点のみが重要で、一般市民に及ぼす負の影響などは全く念頭になかったのだろうと思います。
反省の弁が聞こえてこないのが端的にそれを表しているように思います。今回の件は、議員や政党が国民に対して本当に目を向けているのかどうか、明確になるリトマス試験紙のようだと感じています。
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