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大学は社会の縮図だった?エセ宗教団体にメスを。

わたしが地方の国立大学に通っていたころ、過激な学生運動は影を潜めていましたが、大学では様々な団体が、宣伝、勧誘、アンケート、演説などを行っていました。

活動している人たちは在校生もいたようですが、卒業生や、大学と全く関係ない外部の人も、まるで在校生のように学内で活動しているようでした。宗教団体も含め、本当にさまざまな団体が活動していました。

最近にわかに話題になっているエセ宗教団体も「xx研究会」という名前を使って、勧誘活動を行っていました。生協の食堂前などに一人でいると、アンケートと称して近づいてきて、セミナーに参加しませんかと言葉巧みに誘ってきました。

私が所属していた学部・学科では十分注意喚起がなされていて、相手にしないように注意していましたが、たくさんいる学生の中には、勧誘されてセミナーなどに参加してしまい、抜け出すのに苦労したという話や、学生や教員などが協力して脱退させたなどという話も聞きました。

当時、生協では以下のような本が売られていて、私も買って読んでみました。

この書籍は1978年に出版されたものです。日本共産党中央委員会出版局の書籍で、もしかすると抵抗感のある人もいらっしゃるかもしれませんが、当時、わたしはこの本によって、この団体の問題点や危険性を知ることができて、自分自身や友人を守ることができてよかったと思います。

当時からこのように問題のある団体ということが指摘されていたにもかかわらず、現在に至るまで根本的な解決がなされてこなかったというのが大変残念です。

政府与党をはじめ、民主主義を標榜する各政党は、所属する議員や党員がこのような反社会的な団体と関係を持っていないかどうか、積極的か非積極的かにかかわらずこのような団体の宣伝に利用されていないかどうか、党内を十分点検していただき、多少なりとも関係があればその経緯を含めて国民にしっかり説明したうえで、完全に関係を断ってほしいと思います。

そしてこれが最も重要なことですが、このような団体に家族を奪われ苦労している人たちを救済するための政策をしっかり考えていただきたいと思います。

事件は大変悲惨で衝撃的でしたが、この事件をきっかけに、このような反社会的団体に苦しめられている人々、ご家族が救われれば幸いです。

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