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南国石油会社のチームビルディング・イベント

現在赴任している南国石油会社では、コロナの前には「チームビルディング」と称するイベントが、会社全体、油田ごとの組織であるビジネスユニット単位、部単位、課単位などで行われていました。

会社から離れてイベントを楽しみながら同僚や普段あまり交流の無い人たちと親交を深めたり、チームの結束を強めようという趣旨です。

ここ南国では基本的にお酒を飲む文化が無いので、お酒なしのパーティーで商品券や旅行券、たまにiPhoneなどが当たるくじ引きやクイズ大会、ボーリング大会などのイベントもありました。

日本ではあまり経験できないようなイベントとしては、射撃大会やサーキットでのスポーツカー体験試乗会などというのもありました。

部署によっては泊まり込みで行うこともあります。

私が一度体験した泊まり込みのチームビルディングのイベントはかなりつらいものがありました。

泊ったのは山の中のリゾートホテル。プールやミニゴルフなど楽しそうな施設もあったのですが、なぜかそのような施設を楽しむ時間は全く無く、体育館のようなところに集められ、1日目はチームに分かれて頭と体を使って、協力しながら課題に取り組み点数を競い合う、まあチームビルディングとしてはありがちなイベントが行われました。

問題は2日目で、そのころ業務で取り組んでいて佳境に入っていた油層モデル構築と油田再開発計画の作成を今後いかに効率よく行い期限内に終わらせるか、チームに分かれて話し合いをさせられ、アイディアを出し合うことになりました。

この話し合いは2日目の朝から昼過ぎ帰る時刻まで続けられ、最後はチームごとに今後の課題と対応策を発表させられ、発表した用紙に各自サインさせられコミットを求められるという、業務の一環というかむしろ通常業務よりも疲れる上に、お互い険悪になるというチームビルディングとしては最悪のイベントだった気がします。

後に当時の参加者がこのイベントを笑い話というよりは苦笑しながら思い出話にするぐらいでしたから、結果的には心に残るイベントではありました。

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