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「後退する世界の民主主義」

ちょっと前のNHKの解説記事サイトに上記タイトルのような記事が掲載されていました。

[NHK 解説委員室 2023年01月04日 (水)]

そこにスウェーデンの研究所が民主主義の度合いで色分けした世界地図が掲載されています。非民主的とされる国と地域の数に驚きます。(民主的な国と地域 60 : 非民主的な国と地域 119)。

別の調査も見てみますと、イギリスの民間研究所エコノミスト・インテリジェンス・ユニット (EIU) が発表している2022年度民主主義指数 (Democracy Index) (フリー・コピーをダウンロード可) には、調査対象国・地域 167 うち、完全民主主義 (Full democracies) と欠陥民主主義 (Flawed democracies) とされる国と地域が 72、混合政治体制 (Hybrid regimes)、独裁政治体制 (Authoritarian regimes) とされる国と地域が 95 と掲載されています。

このレポートに関しては下記 ウィキペディア「民主主義指数」にも日本語で概要が掲載されています。

上記NHKの解説ページではさらに、非民主的な国の中でも、政治権力を一部の指導者が独占する、いわゆる権威主義に向かう国が増えていると指摘しています。

私は、民主主義は人々が様々な抑圧や差別と闘いながら勝ち取った到達点だと考えていますが、現在でも民主主義を守り発展させるには相当の覚悟と努力が必要なのだと感じます。

ましてやいまだかつて民主主義を経験したことのない国や地域の人々にとっては、民主主義獲得までの道筋は大変な困難があると思います。

すでに民主主義の体制がある国や地域の人々は、自分たちで民主主義の劣化を阻止する努力が必要ですし、民主主義社会の発展を望む世界の市民との連帯が、世界から抑圧や差別を減らしていくことにつながるのだと思います。

民主主義の基本を学ぶこと、人権や平和の問題に敏感になること、声をあげる、意思を表明する、そんなことを私はもっと大切にしていきたいと思います。まずは選挙で自分の意思を投じることですね。

私の希望は、日本が人権や世界平和をけん引するリーダーとなることです。強権的指導者や権威に頼ることなく国を民主的に運営して行けるというモデルとなることです。声の大きい人の意見ばかりでなく小さな弱い声にもみんなが注意を払えるようになることです。どんな政治家であれ、政党であれ、団体であれ、非民主的な行動・活動に対しては国民だれもが正当に批判できるような国となることです。そして正しい情報が公開され報道できる国となることです。

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