埼玉のお菓子

埼玉は東京に近く、人の出入りも激しいイメージがあるので、あまり名物のお菓子などないかと思われる方もいるかもしれません。それでも地元の人にはなじみ深いお菓子はあります。

[十万石ふくさや　十万石まんじゅう]
私が好きな埼玉のお菓子ナンバーワンと言えば、やはり十万石ふくさやさんの「十万石まんじゅう」です。埼玉のテレビコマーシャルで「うまい、うますぎる」のフレーズでも有名です。最近はテレビドラマなどでも使われているのを見かけます。

山芋を練り込んだしっとりとした薄皮の中に、きめ細やかなこしあんがたっぷりと入っていて、その絶妙な甘さとなめらかさがたまらなくおいしいのです。私は牛乳と一緒に食するのが特に好きです。

旧忍藩十万石の地、行田で生まれた、私にとっては間違いなく銘菓です。

[五家宝 (ごかぼう)]
きな粉好きにはたまならいお菓子です。

もち米、きな粉、水あめなどをほどほどの硬さにかため、棒状にしたものにさらにきな粉がまぶしてあります。さらっとしたきな粉の中でもち米の粒が口の中で心地よくねばりつく、なんとも言えない味わいのお菓子です。

北埼玉、熊谷あたりを由来とする有名なお菓子です。県内のスーパーでもよく見かけます。
牛乳とともにいただくととてもおいしいです

[草加せんべい]
草加の有名なせんべいです。なかなか硬くて手ごわいのですが、たまに食べたくなるせんべいです。

むかし近所のおじいさん、おばあさんが、回覧板を届けに行くと焼いたばかりの熱々のせんべいを持たせてくれました。そのおせんべいがまさにこの伝統の草加せんべいの硬さと味でした。高校生の時、なにかの罰ゲームで唐辛子がまぶされた草加せんべいが出されたのも懐かしい思い出です。

硬いせんべいを砕きながら牛乳と食するのが格別です。醤油のうまみと牛乳がなぜかとてもあうのです。

紹介した埼玉のお菓子は牛乳との相性もばっちりで、牛乳好きの私にとってはたまりません。

その他、川越にはくらづくり本舗さんの「福蔵」というお餅の入った最中や、右門さんの「いも恋」というさつまいもとつぶあんをもち粉の生地で包んだおまんじゅうなどもあります。「いも恋」は漫画「のだめカンタービレ」にもでてきて驚きました。埼玉にはまだまだおいしいお菓子がたくさんありそうです。

海外から帰任して、これからあらためてじっくりと埼玉のお菓子を探検したいと思います。