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気候変動に関するデータ

地球温暖化、気候変動に関する議論がどのようなデータに基づいて行われているのか、自分自身でももう少しよくみてみようと思っています。

まずIPCCの報告書とその基礎データ。

IPCCとは Intergovernmental Panel on Climate Change: 気候変動に関する政府間パネルのことです。5~6年ごとにその間の気候変動に関する調査研究の知見を評価し、評価報告書を発行しており、国際政治や政策に強い影響を与えています。

2023年にIPCCは第6次評価報告書統合報告書 (AR6 Synthesis Report: Climate Change 2023) を発行しています。

この統合報告書の「政策決定者向け要約」和訳や解説資料が環境省から公表されています。

「政策決定者向け要約」文科省、経産省、気象庁、環境省による和訳【2023年11月時点】
https://www.env.go.jp/content/000127495.pdf

統合報告書の解説資料(2023年11月、環境省作成)
https://www.env.go.jp/content/000171954.pdf

統合報告書の概要(簡易版)【2023年4月】
https://www.env.go.jp/content/000126429.pdf

評価報告書の作成は次の3つの作業部会(Working Group; WG)に分かれて行われています。2021年から2022年にかけて、各作業部会の報告書が公表されています。

  • 第1作業部会(WG1)- 自然科学的根拠

  • 第2作業部会(WG2)- 影響・適応・脆弱性

  • 第3作業部会(WG3)- 気候変動の緩和

私が特に興味があるのは第1作業部会が扱っている自然科学的根拠です。

第1作業部会の報告は2021年に、 Climate Change 2021: The Physical Science Basisとして公表されました。

この第1作業部会の報告書についてもその一部の和訳や解説資料が気象庁や環境省から公表されています。

気象庁による暫定訳

第1作業部会報告書の解説資料(2023年8月暫定版、環境省作成)
https://www.env.go.jp/content/000116424.pdf

実は第1作業部会の報告書についているグラフ等の基となっている数値データも公表されています。これはグラフを眺めるだけではなく、数値データを自分自身で分析しなおしたり、スケールを変えて見直したりすることもできるので、詳細を知りたい人にとっては大変役に立つデータです。

たとえば、第6次評価報告書第1作業部会報告書には Figure 2.4 として過去80万年間の大気中のよく混合された温室効果ガス濃度の変動のグラフが掲載されています。この大変ビジーなグラフも数値データが公表されているので、グラフを作り直したり、別の視点から見直したりすことができます。

IPCC Sixth Assessment Report,  Climate Change 2021: The Physical Science Basisより

なかなか時間が取れませんが、時間を見つけてじっくり見てみたいと考えています。

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