「将軍 SHŌGUN」をイギリス人から勧められる

俳優の島田陽子さんが7月25日に亡くなられたとのニュースを見ました。

1970年代、私は島田陽子さんがドラマや映画で活躍しているのをよく目にしました。

NHKの大河ドラマにも出演なさっていました。実は歴代のNHK大河ドラマの中で、私が最も夢中になって見ていた1978年の「黄金の日日」にも、細川ガラシャ役で出ていらっしゃいました。

[黄金の日日オープニング]

あらためて島田さんの経歴をみますと、情熱的な人柄を感じさせるエピソードも多いようですが、ドラマや映画の中でのイメージは、物静かな中にも力強さを感じさせる素晴らしい俳優さんであったと思います。

私が南国に赴任していた1990年代、同僚のイギリス人から、「おまえはショーグンを知っているか？」と聞かれ、「日本の侍のボスだろ」と答えると、「それはそうなんだが、日本映画の『ショーグン』を見たことあるか？」というので、「知らない」と答えると、「ぜひこれを見て日本の侍文化を学べ」と言われて貸してもらったのが、『将軍 SHŌGUN』というタイトルのDVD5枚セットぐらいのテレビドラマでした。

『将軍 SHŌGUN』は日本映画ではなくて、1980年にアメリカで製作されたテレビドラマでした。いろいろつっこみどころはありましたが、とても面白かった記憶があります。このドラマの中に島田陽子さんが出演されていました。DVDを貸してくれたイギリス人も島田さんの美しさに魅了されていたようです。このころから世界で活躍されていたんですね。

あとでDVDを貸してくれたイギリス人に、これが今の日本だと思わないでねと伝えておきましたが、「日本はエキサイティングな国だ」とワクワクしているようでしたので、ちょっと心配しました。

島田さんの訃報を聞いて、このドラマを真っ先に思い出しました。ご冥福をお祈りいたします。