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政治家の質

裏金を非課税の政治資金だと主張する裏金議員も、それを咎めもせず納税を促さない政党の総裁も、根本のところでは国民の理解を得る必要などないと考えているということでしょうか。

政権や利権さえ失わなければ、あるいはそれに見合う対価さえ得られさえすれば、国民からの理解や支持は本質的な問題ではないと考えているように感じられます。

「清濁併せ持つ」という言葉もありますが、もしそのような政治理念や政治手腕が少しでも評価される要素があるとすれば、それはその政治家が真に滅私奉公に徹している場合だけだろうと思います。しかし、その場合には、その政治家は国民の前で堂々とした態度をとれることでしょう。

「清廉な政治などあり得ない」と思わせるような政治を作り出してきたのは、政治家にも問題がありますが、そのような政治家を選んできた私たち国民の倫理的・政治的な未熟さにもよるものだと思います。

私たち自身が「清廉な政治などあり得ない」などと語りだすとしたら、自分自身の民主主義に対する成熟度の低さを自ら認め、諦めているようなものだと思います。

内政問題を根本的に打開できるような政治手腕も無く、世界をリードするような特別な外交手腕も発揮できず、自らのかかわった低レベルの問題で国会を紛糾させるような政治家に、「清濁併せ持つ」などという概念があるのだとしたら滑稽な話だと思います。せめて「清廉に真摯に」国民に向き合って、憲法に向き合って、平和と人権を希求する政治家であってほしいと思います。

私は諦めず、少しでも期待に応えてくれそうな候補者や政党に投票を続けていきたいと思っています。そして政治家にプレッシャーを与え続けて行きたいと思います。

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