2023/02/09 最後の夜だからだらだら徒然と

延長コードを梱包してしまったので、コンセントのそばに居るべく、いつもと反対の方角に枕を置いて寝ている。
もうあたり一面段ボールだらけ。今回は最後の仕上げにプロに入ってもらった。
でも流石に寝ている布団を袋に詰めるのは自分でやる。
一人暮らしを始める時におばあちゃんが用意してくれた和柄の布団袋に詰めていく。

引っ越し先はたいして遠くはないけれど、この辺りをポコポコ歩くのはもうそうそうあるまいと、夕方に明日の朝ごはんを買いに行くついでにパン屋さんに立ち寄ったりした。
お店のお姉さんがマスク越しでもにこやかな素敵な人で、もっと来たかったなここ。去年くらいに意を決して初めて入った気がする。
私もうあまりここに来れないのです、とは言えないまま、少し話してコンビニへ向かった。

家に帰ると段ボールビルディングの向こう側、レースカーテン越しに暮れゆく夕日のひかりが差し込む部屋、なんだか寂しく、切なくなった。
何度見てもこの時間のひかりは胸が苦しくなるものだけど、今日はいっそう鳩尾にくるものがある。
友達がTwitterで『寂しくなるね』とか何人かがあれこれ話しかけてくれたから、爆発しそうになる気持ちが分散していったのでありがたかった。

すぐに使う物を入れている段ボール箱の中身などを整頓して、お風呂に早めに入る。
お風呂用品をティシュで拭って薄い紙でキャップ周りを覆い、ビニールに入れてそれもすぐ使う箱へ。
ほぼほぼ段ボールに詰め終わってるけど、生活してるからギリギリまで使うものは残るね。
細々したことをやって湯冷めしないうちに布団へ入って今に至る。

長く住んだ部屋と別れを惜しむ最後の夜だというのに、体がへとへと、脚もすでに筋肉痛のような痛みがある。
明日の今頃は新居の布団(同じ布団使うんだけど)で寝てるのかと思うと信じられないけど、明日は昼前から大雪だとかすごい寒いとか、ちょっと待ってよやめてよー、とそっちの心配に脳のメモリーが食わてる。

あ。
そういえば、枕の向きが逆なのは、数年前におばあちゃんがら死んだ年以来だな、と思い出した。
ベッドサイドランプの電球が切れたけど、動く気力がわかなくて買いに行けなかったから、しばらく蛍光灯の近くに頭を寄せたくて枕を逆向きにしてたんだったかな…。

あの頃は、数年後引っ越すなんて思ってもみなかったろう。
今の私だって去年の11月までここを出ていくなんて思ってなかった。
こんなに気に入ってる部屋なのに、出ていかねばならないなんて。
そして、たくさんの思い出があるのに、またも跡形も無くなってしまうとはね。






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