「日本の避妊はないものだらけ」にさようなら。
「シールで避妊できるの?」
「避妊リング?避妊インプラント?」
スウェーデンの地で頭の中がハテナだらけになってから早3年。
大学院のため再びスウェーデンの地に戻った私は今、ついに始まる念願の新たな試みを前にかなりワクワクしている。
その試みとは、
「日本で未承認の避妊法を片っ端から試す!」こと。
私は1年間のスウェーデン留学を終え帰国した後の2018年、日本でも当たり前にSexual Reproductive Health & Rights(性と生殖に関する健康と権利、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス・ライツ)を守れる社会になってほしいと、#なんでないの プロジェクトをはじめた。
そこでは十分な性教育や包括的な若者へのケアの重要性も訴えてきたが、一際思い込めて伝えてきたのが、この「ないものだらけの日本の避妊」について。
避妊注射、避妊インプラント、避妊シール、避妊リング、小型IUS、、
世界には、妊娠の当事者である女性が使えて、コンドーム より、時にはピルより成功率が高い避妊法が様々存在する。
そしてそれらの避妊法は、低所得国、高所得国関係なく世界中で使用されていて、「病院を開くならこれは用意しておくべし!」というWHO必須医薬品リストにも登録されている。
でも日本には、その選択肢が存在しないのだ。
この不自由は、今にはじまったことではない。
そもそも避妊で使えるピルの承認も、世界では1960年代から使われていたのに、日本での承認は1999年、国連加盟国で最後の承認だった。
だから、これらの方法がまだ承認されていないのも、仕方ないかもしれない。
それでも、活動を始めて1年半、自分が思っていたよりはるかに多くの日本に生きる女性たちから、選択肢拡大を望む声を聞いてきた。
そして私自身、これらの選択肢があることは何も贅沢なことではなく、むしろあって当たり前なのだと、カナダ、ケニア、フィンランド、スウェーデンなど、世界各国で開かれる女性や性の健康に関する国際会議に出席するたび、確信してきた。
しかし‼︎
そこに立ちはだかったひとつの大きな壁。
それは、避妊できるシールやリングなんて聞いたことも見たこともなさすぎて、私が話しているだけではもはや都市伝説的サウンドになってしまうこと😂
自分の体に使うもの、「こんな方法あるらしい!」なんて記事や、説明書みたいな文章だけじゃ、自分が本当に使いたいかどうかなんて、そりゃ分からないよね。
一方、英語で検索してみると、「私が自分にぴったりの避妊法を見つけるまで!」的タイトルで、いろんな避妊法を試して、自分の体やライフスタイルに合うものを探す日記?体験記?もあったりして、そういう文章を読んでこそ、親近感を持って、自分はどれにしよう♡って、考えられたりする。
でも、日本語ではそれがなくて、ずっと歯がゆくて。
そんな葛藤の末、再び手にすることのできたスウェーデン行きの切符。
これはもう、トライするしか!と、腹を括ったところです。
この木曜日から開始予定で、まずは、
避妊リング から(多分)。
避妊リングは、柔らかいリング状のもので、そこからホルモンが出て避妊が可能になる。
基本は、自分で一度膣に入れたら3週間はそのまま放置、3週間経ったら自分で取り出して1週間おやすみ。そしたらまた新しいリングを3週間入れて、というのを繰り返すタイプ。
柔らかい透明のリング、「そんな入れてて取れるの大丈夫!?」とか、私も気になることはたくさん。笑
ここでは、実際に使ってみて使用感など、記録していく予定です。私個人の感想にはなりますが、皆様ぜひ、一緒にトライしている感覚で、自分ならどれ使ってみたいかな〜って思いながら読んでいただけたら幸いです。
妊娠するのは、女性。
それは紛れもない事実で、変えることなんてできない。
でも、女性が自分で使える避妊法のおかげで、
自分で自分の人生をデザインすることは、できる。
子どもを持ちたくないか、持ちたいか、持つならいつ、何人欲しいのか。私は頼れる情報と医療のもとにちゃんと計画したいし、それが当たり前にできる社会に生きたい。
そのための一歩になればと願うばかりの、最初の記事。
皆さまぜひ、応援よろしくお願いいたします。
和子
#なんでないの プロジェクト
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福田和子
・FRaU×現代ビジネス連載中!
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