見出し画像

子宮筋腫、ゴロゴロ体験記。【その1: 治療方法を決めるまで】

子宮筋腫という言葉を聞いたことはありますか?
子宮の壁にできる良性の腫瘍で、大きくなってくると、出血量が多くなったり、他の臓器を圧迫して腰痛や頻尿になることがあります。

今回は、少しでも子宮筋腫を持っている方の参考になればと、実体験を書こうと思います。

子宮鏡下手術を受けてから2年経った2021年5月、急にお腹が大きく腫れ、MRIを撮ってみると、以前からあった他の筋腫が大きく育っていました。
5cm、6cm、9cmなどゴロゴロあって、笑ってしまうほど、おかしな画像。

手術に至るまでに3件の病院へ行きました。

1件目の病院では、
「年齢(40代)を考えても、子宮を置いておいても仕方ないでしょ。」と全摘出を提案されました。

お腹の腫れがひいてからは、出血が多い訳でもなく、生理痛もそれほどなかったので、迷っていると経過観察を言い渡されました。
別の意見を聞きたく、MRIデータを片手に知り合いから教えてもらった別の病院へ行って相談しました。(病院によると思いますが、MRIデータを欲しいと言えばCDにしてもらえました。紹介状なしで1200円くらい。)

2件目の病院では、
「子宮って、案外それだけでは機能していないからとった方がいい。」「年齢からいって妊娠の確率は限りなくゼロに近いから、全摘出がした方が(生理がなくなって)楽でいい。」と、またもや全摘出を提案されました。

2件とも同じことを言われたのに、まだ迷っていました。その理由は下記の通りです。

【手術をする理由】
・ 手っ取り早く取った方が体の負担(膀胱圧迫など)がなくなる

【手術をしたくない理由】
・ 今はそれほど症状がないのに、取る必要ある?
・ 子宮を取るということが、まだ想像できない
・ もし置いておくことが可能なら、取りたくない

気持ちが揺れ動いている時に友人から、兵庫県の病院を教えてもらい、受診しました。

3件目の病院では、
「全摘出を勧めますが、希望であれば子宮鏡下手術と腹腔鏡手術で筋腫のみを取ることも可能。」と初めて言われました。

ということで、子宮を残すことを決めました。
医学的観点から全摘出が好ましいことは、理解しましたが、子宮があることが無意味のような物言いではなく、あくまで選択肢があることを教えてくれた先生に感謝しています。

また、子宮鏡下手術には高い技術が必要で、出会った兵庫県の先生は筋腫に特化した名医だということを後で知りました。
その技術をもった医師が少ないので、選択肢を提案されないのかもしれません。

もし、兵庫県の病院について知りたい方は、『筋腫 切らない 兵庫県』で検索すると、でてくると思います。受診される場合は、あらかじめ筋腫や子宮についてしっかり知識を持って、先生とお話されることをお勧めします。
話の内容を理解するために、また自分にとって良い治療法を決めるために。

『子宮筋腫、ゴロゴロ体験記。その2 : リュープリン注射』では手術(腹腔鏡手術・子宮鏡下手術)に至るまでのリュープリン注射について書きます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?