未来予想図を歩く

わたしが現在作ってる作品は、実は20年前には作れていませんでした。

素敵な素材がある、かわいい作品作りたい、でも自分の作品は納得いく出来じゃなかった。

わたしの仕事場の近くの百貨店や、ロフトに作家さんの作品が飾ってあって、すごく素敵で、しかもあなたでも作れます、って書いてある本があって。
数ヶ月後、夢中で作品作ってましたが、、、全然それやない。

いいなあ。いい子作りたい。

当時はフリーランスのイラストレーター。でも、小さい頃は手芸も絵も作ってた。

それで、素材を買ったまま放置していたのですが、この数年で、200作以上作ったためなのか、その糸が活かせる作品が作れるようになったのです。

左の子はお嫁に行きました

こんな時代がわたしに来るとは。そして、望んでくれる人もいるなんて。。

20年前、涙を飲みながらも、未来予想図を描いてたから、なのかな。

でも、今はあまり素材売ってないです。メーカーも次々廃業、今あるのもすぐ廃番。
最近、糸の値段を見て、びっくり、当時600円くらいのが、1800円くらいになってる。

いやー、買っておいてよかった。

でも、自宅保管していたらとにかく文句言われまくりで、わたしの評価はガタ落ち。
作品が次々売れているのを見てようやくわかってくれましたが、わたしの未来予想図は90年代に描いてたんだよ。。

手芸やってたのは、地元の人は知ってたけど、こっちの人はほとんど知らなかった。

未来予想図のうちは、本当に、信用してもらえない。。病気になっても、しぬもんか、と頑張ったのも、かわいい子がいつか作れると信じてたから、なのに。

それと、保管してる所にわざわざ水バシャー💦とか、カビ臭くなったり。

周りの見てるわたしの未来予想図はほんとうに酷そうだ。
わたしには見えない。よかった。

未来を描かずに買うわけないやん。
9歳から編み物はじめたけど、当時はお金がなかったから、今でいう百均のような糸しか買えなかったし、品質が悪くて左右の大きさが違う手袋ができたり。。

だから、自分で稼いで糸見たら買いたくなる。けど、仕事してると編む時間がなくなる、素敵な作品を仕事場の近くで沢山見て、自作してガッカリ。の繰り返しでした。

突き抜けるような作品が出来るようになったのは、教室に行くようになってからだろうなあ。
試作の数が半端ないし、スピードも速い。そして高品質に仕上げるコツなど。。

写真そのまま編み込みしたぞ
糸始末ひと月！

卒業してから、少しずつ作品展に入賞したりするようになりました。
でも、わたしがやりたいのは人形だったんだよ。

そして、わたしは10年間を病気で失い、帰って来たらもう浦島太郎だった。。居場所もなく、ひたすら色々な場所で、色々な作品を出しては無視されたり、悪く言われ続ける日々でしたが、未来に何をすればいいか、少しずつつかんでいった。

手芸で販売歴の方が早かったことを、今周りにいる人は誰も知らない。周りの人は手芸しか褒めてくれなかった、そんな時代もあったんだよ。

求められるもの、褒められるもの、など時代によってどんどん変わってゆく。
かつて、絵を描く仕事がしたいと思って活動して、10年後に自力で夢を叶えた。
手芸では、小中学で作品を売ってたのですが、そこから40年くらい飛んで、ようやく売れるものが作れるようになった。

と文字では簡単に言うけど、夢に他人をうっかり入れてしまって、何度も何度も、つまづいて転んで、やっとここまで来たんだよ。

2008年頃、一度色々なところで賞をいただいて、うまくいけそうな気になった時代もありましたが、あと一歩が出なくて、諦めた時代もありました。
当時ネットショップで作品出してたら、売れてたと思う。去年その時期の作品は、ほとんど売れてしまいました。やっとけばよかったんだね。

まあ、ネットショップデビューは、今で良かった。当時だったら、売れなくなってマインドが下がった時、どうすればいいのかわからなかった。
今なら、ビジネスのマインドはモーレツ時代じゃない。2010年ごろだと、まだまだスパルタっぽかったので。ゆるーく一人でやっても、何とか軌道修正出来る。

というわけで、わたしはハンドメイドが流行ってるから、とかそういう時代以前に、夢のような世界をこの目で見て、魅了され、いまここに立っているのです。時間はかかったけど、やっと自分のスタイルが完成しつつある。

未来予想図って、自分で出来るって思ってる時点で叶う確定なんだそうですね。。出来ないことって、したいとも思わないんだそうで。

さっきワーク１をやってみましたけど、もうかなり実行しちゃってました。
他人が反対している時、どうするか。その辺はもうわたしも経験則で、いなすとか出来るようになりましたが、10年前だったら必死で見ただろうな。

夢の中に他人は入れない！
夢は叶うんです。叶わないなんて言う人の言うことなんて、聞かなくていいよ。

まあ、まだ夢が全部叶ったわけじゃないし、中途半端なところだから。
ちょっとワークも進めつつ、基本は作品すすめます。