見出し画像

クメール語/マイナー言語の日常語彙を習得する(Anki一括インポートなど)

カンボジア小2国語教科書で、ある程度クメール語の読み方に慣れたので、違った勉強方法を試してみました。

①身近な書類を読む

最近、エアコンの修理をしました。クリーニングを先月行ったのですが、それでもエアコンの効きが良くない気がしたので、修理を頼みました。

そこで修理が終わった際に書類にサインをしたのですが、何と書いてあるんだろうと気になりました。

これを読みたい!
次の日のクメール語レッスンで先生と一緒に解読しました。

題名(エアコン・レポート)

題名さえ読もうとしなかったこの書類。ですが、拡大すると読める気もします。

របាយការណ៍(ロバイカー:レポート)ម៉ាស៊ីនត្រជាក់(マシントロチェア:エアコン)ということで、「エアコン報告書」と書いてあるようです。

レッスンで取ったノート

エアコン専門店がエアコン修理の報告だけに使う書類のようですね。

日付

こちらはកាលបរិច្ឆេទ(カールバッリッチャエット:日付)で、印刷はច្ចになっていますが、先生によると足文字が間違っていて本来はច្ឆとのこと。

印刷で間違い?と一瞬思いましたが、コンピューターでの自動修正などは通してなさそうだし、そういえば日本でも子供の頃は看板などに間違った文字が書かれていたなあと思い出したのでした。

詳細内容

ម៉ាស៊ីនអត់ត្រជាក់(マシンオットロチェア:エアコンが冷えない)そのまんまですね。結構この人の手書き書体が好きです。ស៊ីの上の魚マーク(母音記号)がすごく大きくなるところとか。

いつもこのようなクメール語の書類になんとなくサインをしていましたが、読めるようになると、「なーんだ、難しいことは書いていなかった」という感じです。
(実際の作業は抜けたガスを機器に充填してくれて、冷えるようになりました。ありがとうございます!)

②AnkiのデータをCSVで一気に読み込ませる

Duolingoベトナム語が進むにつれて、ボキャブラリー増強はやはりアプリで行った方がいいのではと思い始めました。クメール語はDuolingoもなく、市販(配布)アプリはアレンジや最適化ができないので、Anki一択となりました。

以前は手作業でやっていたAnkiのカード作成は面倒くさいので、スプレッドシートからAnkiへ複数カードを読み込ませることができないかと調べると、CSV形式にすればシートで一度に読み込ませることが可能とわかりました。

覚えたい単語をピックアップする

レッスンで習った単語や、指差し会話帳から、自分が普段の生活で使いそうな単語をピックアップします。

これは先生がスカイプで、クメール語・日本語・音声を入れてくれたものです。

クメール語・読み方・英語訳をスプシで一覧にする

スペリングから音声が想像できるようになったので、カード上では音声は無視し、Google翻訳からアルファベットの読み方のみ抜き出します。

表を埋めていきます。英語訳はクメール語がパッと想像できる形です。日本語より語順が近いのと、英語とクメール語を同時に使う場面は多いので、英語にしています。

CSV形式にすると全ての行がデータとなってしまうので、最上部もタイトルは入れません。

クメール文字と読み方のセルを関数で繋ぐ

B列のクメール文字も、C列の読み方も、Ankiカードの裏面のデータにしたいので、B列とC列を関数で繋ぎます。

D列が(B列+C列)になりました。
=B1&CHAR(10)&C1

上記の式をD1に入れることで、B1セルとC1セルを繋ぎ、B1とC1の間は改行となります。

とは言っても、後からAnkiを見ると改行は有効にならなかったので、以下の式(B1とC1を繋ぎ、改行でなくスペースを入れる)でもいいかと思いました。

=B1&" "&C1

Ankiでは、
A列=カード表
D列=カード裏
にします。

CSV形式でエクスポート

ファイル → ダウンロード → CSVでエクスポートします

Anki側でインポート

PCのAnkiアプリを開き、ファイル → インポート→ 先ほどCSV形式にしたファイルを開きます。

Ankiインポートの設定

インポートすると自動的に下の画面が出てきます。フィールドマッピングのField 1というのは、A列のことです。
ここでは、A列とD列だけをカードの表・裏にしたいので、Field 1をFront、Field 4をBackに設定します。

このように設定

一気に読み込まれました!!わーい。

以前は、クメール文字があまり読めなかったので、HTMLを使って手動で文字の大きさを300%にする涙ぐましい努力をしていたのですが、
(さすがに6年経って)コンピュータで表示する通常の文字の大きさでもクメール語が読めるようになってきたので、CSVでインポートしてみました。

文字を大きくしたり、サウンド入れたり、写真入れたり、涙ぐましい努力をしました。それでも、カニ肉はカンボジア内陸ではポピュラーではないので、覚えられていません…ベトナムでは一発で覚えられた (かに肉=Cua) のは、日常的に食べていたからなのだなあ。

CSVインポート、めちゃくちゃ楽です!

こちらはiPhoneアプリです。アプリ側で文字の大きさを変更できたので、HTMLで文字の大きさを300%にする涙ぐましい努力(しつこい)は必要ありませんでした!

フリップして裏面を表示させます。

改行したい…できた!

ここでやはり、できることならクメール文字と発音のアルファベットを改行して二段で表示させたいと思いました。
そこで考えたのが、改行のHTMLタグ<br>を文字列としてB1セルとC1セルの中に関数で入れてしまい、下のセルにも関数をコピーして<br>を物理的に入れてしまうことです。

=B1&"<br>"&C1
D列は、「B列<br>C列」となります

AnkiアプリはHTMLが読めるので、スプシでは文字列だった<br>をアプリ側でタグとして認識させて改行させるわけです。

インポートの際には、Update existing notes when first field matches(最初のフィールドが同じならアップデート)を選び、HTML許可にチェックを入れます。
フィールドマッピングも1(A列)と4(D列)のみカード表・裏へ。

改行ができるようになりました!嬉しい〜
たくさんカード作るぞ〜!

改行できた!(PCアプリの表示です)

★おまけ
次の日スーパーでស្ករគ្រាប់見つけました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?