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クメール語、エンジンかかるまでに5年

こんにちは。クメール語をやるかどうか、カンボジア在住の人は一度は悩んだことがあると思います。都市部在住だと、外国人が行くような場所なら用事はほぼ英語で済ませることができるからです。この点は、近隣国のタイやベトナムよりも外国人としての生活のハードルが低く楽だなと思いました。

一方で、それはローカル言語習得へのモチベーションには反比例し、クメール語の話者人口、影響力や将来性を考えると、「もう英語でいいかな」という気持ちも正直プノンペンではありました。ベトナム語を必死になって習得した在ホーチミン時代に比べると、かなりフワフワした気持ちだったと思います。

しかし、アンコール遺跡に通うようになって、それとは全然違うモチベーションが生まれてきました。

碑文でのクメール語

私が、クメール語が美しいな、もっと知りたいなと思ったのは、遺跡にある碑文を実際見た時でした。クメール語は、中世の文字も今と共通していたり近い形の文字もあり、カンボジア人だったら相当古い碑文もある程度読めるのではと思います。同じ時代の日本語(西暦1000年あたり)は解説なしではほとんど読めないので、これだけ長い間文字があまり変わらないのはすごいなと思います。

プリア・コー(879年)の碑文

下の写真は、上のプリヤ・コー遺跡の50年後くらいに建てられた、プラサットクラヴァンの碑文で、字体はプリヤ・コーととても似ています。

プラサット・クラヴァン(10世紀)の碑文

将来性や就職のためでない言語

言語習得には膨大な時間がかかるのはもう英語で承知です(25年やってもこんなか…とがっかりします)
クメール語はそれとは違い、評価されたりテストに合格するためのものではない、生活を精神的に豊かにするためのものだということを実感し始めています。

今は、週一回のレッスンと、YoutubeやRepeteアプリでの自習をしています。

クメール語自習用Youtube

クメール語の学習チャンネルは少ないですが、だからこそ迷いもなくそのチャンネルに没頭できます。

英語で解説するチャンネル

日本語で解説するチャンネルがほとんどなかった5年前、このチャンネルにはお世話になりました。最初は先生のカンボジア英語のアクセントが気になるかもしれませんが、在住する方ならむしろ慣れておくのは良いと思います。

時々登場する女性のスレイモン先生は、私が初めてクメール語を習った先生でした。レッスンが先だったので、Youtubeで見かけた時は驚きました。

上記のチャンネルのDara先生が、Udemyでも文字の読み方をまとめた講座を開いています。私の場合は特に、特別記号の用法をこちらの講座で知ってから対面レッスンで習ったので、理解が深まりました。
Learn Cambodian (Khmer) Alphabet (ក,ខ,គ ...) For Beginners

クメール語のチャンネル

こちらはカンボジア公立小学校での国語教科書を使った、文字の読み方や朗読のチャンネルです。基本的に教科書を読むだけのチャンネルですが、教科書はカンボジアの書店ならどこでも売っているので、在住の方におすすめです。また、クメール語の場合はこの「読むだけ」が既に難関なので、1年生から徹底的にやると、文字と発音の関連性が掴めるようになります。

2年生になると、少し長めの文章も入ってきます。挿絵がレトロな感じで良いです。

日本語で解説するチャンネル

こちらは「旅の指差し会話帳」をクメール語ネイティブの方が読んでくれます。指差し会話帳のクメール語版はアプリや音声データがないので、発音を聞くのに助かります。

そして、最近の一押し、Furuya先生によるクメール語(カンボジア語)の解説チャンネル。今の私にはレベルもちょうど良く、また先生が専門家でもあり、日本人の視点からのクメール語(カンボジア語)解説がわかりやすく腑に落ちます。

Repeteアプリ

Repeteアプリは自分の発音をネイティブ発音と聴き比べたりするのに使っています。一時は英語学習で使っていましたが、やはりこれは発音の難しいベトナム語やクメール語で効果を発揮するアプリだなと思いました。

詳細は以前ブログで記事にしましたので、ご興味あったら覗いてみてくださいね。

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